登録ユーザの半数がもうApple Musicを使っていない?調査結果にAppleが異例の反論

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少し前に、Appleのエディー・キュー(Eddie Cue)上級副社長はApple Musicの試用期間のユーザが1,100万人を超えたと語っていたが、最近のMusicWatchのアンケート結果を見て、眼鏡がずり落ちたに違いない。

Apple Music

Music Watchのアンケートで、半数近くがもうApple Musicを使っていないという結果に

Music Watchは米国の5000人の13歳以上の人達を対象にサンプリングアンケートをとった。その結果、77%のiOSユーザがApple Musicを知っているとしながら、そのうちの11%しかApple Musicを使っていないことがわかった。また既にApple Musicの3ヶ月の無料サービスを使用しているユーザの中で、48%もの人がもう使っていないと答えており、61%の人がiTunesで自動的に課金する機能を切ったという。

Appleが急遽異例の反論コメントを発表

Appleはこれを見て泡を食ったのか、すぐにコメントを発表してこの数字を否定した。Apple Insiderによれば、79%の登録ユーザがまだApple Musicを使い続けているという数字もあり、1つの独立したレポートだけでは全体を語れないとしたのだ。

このような外部の評論に対して公開回答をすることは、Appleとしては異例なことだ。しかし、そのような反応をしたのもさもありなんというところもある。Apple Musicサービスには、Appleは多くの心血を注いできたからだ。Appleはまず大金をはたいてBeatsを買収した(Apple史上最高額の企業買収)。そして最近はテレビコマーシャルをがんがん打っており来月にはロンドンでApple Music Festivalを開催する。全てはApple Musicのためだ。

MusicWatchのアンケート結果は速報レベル

MusicWatchのマネージング・パートナーのRuss Crupnicによれば、この調査結果はそれほど正式ではない速報レベルのものだということだ。そしてRuss Crupnicはこの数字に対しては慎重に向き合うべきだとし、「彼らが今使っていなかったとしても、将来的に絶対使わないという意味ではない」としている。一部の人はあたかも選挙で意志が定まっていない浮動票のようなものだからだ。

上記のApple Insiderの調査レポートでは更に、64%の人が無料キャンペーン期間が終わった後支払いをすると答えている。ただ、The Vergeによれば、Appleのようなユーザ満足度を比較的気にする会社にとって、この数字は全く喜べるものではないとされている。

画蛇添足 One more thing…

全てはApple Musicの試用期間3ヶ月が過ぎた後に実際課金が始まった後の財務レポートで明らかになるとは思うが、Appleは業績が悪いサービスについては何らかの他のサービスとごっちゃにして発表し、詳細の数字を公表しないという傾向にある(Apple Watchの販売個数が発表されないのはそのせいだ)。

先日の当ブログ記事にも書いたとおり、Apple Musicの中のBeats 1 radioではヒップホップがかかる確率が非常に高いこと、またアメリカやイギリスの作品だらけでグローバルではない統計結果がある程度影響しているのかもしれない。ちなみに私はヒップホップを殆ど聞かないのでBeats 1 radioはほぼ聴くことがない。

もちろん個人的にはApple Musicのキュレーションなどはなかなか面白く、また大変便利なサービスだと思うので、3ヶ月の無料試用期間が終わってもお金を払い続ける予定。ただ、なぜか中国などではApple Musicが非常に接続が遅く、ストリーミングがうまく使えないことがあり、通常の使用に耐えないのが難点だと感じている。日本や香港の速いネット環境なら問題ないのだが。。

記事は以上。

(記事情報元:iFanr

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