どうしたApple？iOS 9のアップデートバグ続出

投稿日 2015-09-21
著者 xiaolong
カテゴリー Apple関連ニュース
カテゴリー iOS9

ロイター社（Reuters）の本日の報道によると、ここ数日多くのユーザが自らのデバイスに日本時間9月17日未明にリリースされたiOS 9を入れようとアップデートしたところ、システムクラッシュなどの問題に遭遇したという。

SNSで広まるiOS 9アップデートバグの情報

事実、多くのAppleユーザがTwitterやその他のSNSでiOS 9にアップデートする際の各種不具合に対する不満をアップロードしている。その中で特に2つの問題が突出しているのだが、その中の1つは基本的に比較的古いiPhoneやiPadに集中して発生していることだ。

Pip Cordiという学生：「1日iPhoneが使えなくなって、本当に不便だよ。僕のiPhoneには多くの学習関係のアプリが入っている。例えば言語学習アプリや辞書などが入っていて、これらは僕の学習にとても重要なものなんだ」

iPhoneユーザのZorry Coates：Apple Storeで3時間待ったが、Appleの出してきたソリューションは2つ。1つはiPhoneを出荷状態に復元するが、そうするとバックアップしていないデータは消えてしまう。2つはAppleが更なるアップデートプログラムをリリースするまで待つ、というものだ。Coatesさんはこう不満を漏らす。「Appleはこの問題については認識していて、エンジニア達が日夜分かたずこの問題の解決にあたっていると言っていました。でも彼らはいつそれが解決できるのか、そしてどうやって解決すればいいのかさえもわかっていないのです。私は本当に腹が立ちました。だって半日それで潰れたんですもの。おかしいのは、彼らはまだそれでもセキュリティホールはないと言い張っていることよ」

ユーザの不満はAppleにとってはリスク

しかし多くのユーザがアップデート問題にぶちあたっても、全体のiOSユーザのアップデートフィーバーにはあまり影響していないようだ。サンフランシスコのモバイルデータ分析サービス会社、MixPanelのデータによれば、現地時間の先週木曜16時までに、iOS 9のインストール率は16%を超えていたという。

オーストラリア・シドニーのCybershack社のテクノロジー専門家のCharlie Brown氏は、今はネット中心にメディアが構築される中で、多かれ少なかれユーザが不満を感じているのは非常に重大な問題であることを指摘している。特に去年iOS 8のリリースがあまり順調でなかった状況にあったため、なおさらだ。Appleはその後iOS 8のアップデートを何度も行ったが、重要なセキュリティホールは塞がれないままとなったりしていた。

Brown氏は更に、「ユーザの不満はAppleによっては一種のリスクだ。なぜならユーザの数が増えれば増えるほど、Appleに対して不満を持つユーザもそれに従って増えるということだから」と指摘している。

原因は同時にアップデートする人が多すぎるため

一部のユーザは、iOS 9にアップデートして数分後に端末がエラーを起こし、システムがもう一度アップデートをするように求められるという。また多くのユーザがネット上に”アップデート失敗（Software Update Failed）”のエラーメッセージのスクリーンショットをアップしている。

テック系アナリスト達は、この問題はあまりに多くのユーザが同時にアップデートサーバにアクセスしたための過負荷によって発生したものだと指摘している。マーケティング調査会社のTechnalysis Researchのアナリスト、Bob O’Donnell氏は、「これは”ブラックフライデー”と状況がちょっと似ている。ブラックフライデーの当日、一部のサイトはアクセス過多でアクセス不可能になるからだ。」

iOS 9は古いデバイスにフレンドリーではなかったのか

また、一部のユーザからは、主に古いiOSデバイスで、”スワイプしてアップデート（Swipe to upgrade）”のページでフリーズしてしまうというものだ。Appleは今回のiOS 9で古いデバイスにもフレンドリーで、性能がiOS 8よりも向上するとまでいっていたことがあだになりそう、というより逆に叱責の対象となってしまうかもしれない。