【iOS 10.3.1で解消済】Apple、iOS 10.3でごく一部のiCloudユーザのサービスが勝手にオンになるバグを認める

投稿日 2017-04-05
著者 xiaolong
カテゴリー Apple関連ニュース
カテゴリー iOS 10

MacRumorsによると、Appleは本日（米国時間4月4日）、一部のiCloudユーザ向けに、iOS 10.3でユーザがオフにしていたiCloudの一部のサービスが、勝手にオン（有効化）にされてしまうバグがあることをメールで公式に通達した。

そしてそのメールには、ユーザに再度設定アプリのiCloudにアクセスし、iOS 10.3にアップデートした際に、オンになっているサービスがないかを確認してほしいと書かれている。

主に影響を受けるのはiCloudメールらしい

どのiCloudサービスがオフになるのか完全にはっきりはしていないが、MacRumorsの読者のKarl氏のメールによれば、iCloudメールが影響するという。そしてアップデートの際に、iCloudメールオプションがまたオンに戻っていることを確認したとのこと。

なお、Appleからのメールの内容は以下の通り。

We discovered a bug in the recent iOS 10.3 software update that impacted a small number of iCloud users. This may have inadvertently reenabled some iCloud services that you had previously disabled on your device.

We suggest you go to iCloud settings on your iOS device to make sure that only the services you’d like to use are enabled.
Learn more about how to manage your iCloud settings or contact AppleCare with any questions.

The iCloud team

（拙訳）

私たちはごく一部のiCloudユーザに影響する、iOS 10.3ソフトウェアアップデートのバグを発見しました。そのバグでは、それまで無効にしていたいくつかのiCloudのサービスが、無意識に再有効化されてしまいます。

設定アプリのiCloudの設定で、オンにしたいサービスのみオンにしていただければと思います。

iCloud設定の管理のやり方をもっと知りたい方は、AppleCare宛にどんなご質問でもどうぞ。

The iCloud team

iCloudストレージの故障点検作業のためにオンになったままオフにするのを忘れたミスか？

iOS 10.3は3月27日（日本時間3月28日）にリリースされたばかりで、Appleの新しいファイルシステム「Apple File System（APFS）」や新機能としてAirPodsを探すなどがフィーチャーされたが、その他の公開されていない機能として更にアップデートの際にiCloudストレージの故障点検が行われるため、それでどうやら今回の勝手に機能がオンになってしまうバグが発生したようだ。

iCloudの設定はiOS 10.3以降から場所が移動している

これまでのiOSでは、設定アプリの下の方に単独のiCloud設定があったのだが、iOS 10.3以降では、設定アプリの一番上にアイコンと共にiCloudなどアカウントの設定がひとまとめにされてできるようになっている（ただし、アクセスまで1ステップ（1タップ）増えてしまった）。

また、AppleのiOS標準アプリの多くがiCloudサービスを利用している。例えば写真、メール、連絡先、カレンダー、リマインダー、メモ、Safariなどだ。

いくつかのサービスは対象外、iOS 10.3.1ではこのバグは解消済

Appleによれば、iCloudフォトライブラリ、iCloudキーチェーン、iPhoneを探すはこの問題の対象外とのこと。そしてこのバグはiOS 10.3.1では修正されているので、iOS 10.3（iOS 10.3.0）をスキップしてiOS 10.3.1にアップデートした人にはこのバグは発生しないという。Appleは少ない一部のiCloudユーザという言い方以上の具体的な影響があるユーザ数を公開していないが、全ての人が影響を受けるわけでもないという。