【双11独身の日セール前に念押し】中国当局が通販各社に指針、販促条件の掲示と割引表示の自主点検、サクラ評価防止も要求

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中国の国家市場監督管理総局(SAMR)は11月6日17時(中国時間)、中国全国で毎年恒例の最大のセール日11月11日の独身の日セール(「双11」)に向けて主要なプラットフォーム企業へ出した「双11」ネット集中販促のコンプライアンス提示の内容を公表しました。「値上げしてから値下げする」行為の自主点検、販促ルールの目立つ場所への掲示、架空取引や評価の水増しの防止、理由を問わない7日間の返品制度の順守など、通販各社に既にある規則を改めて守らせる内容です。公表文は通知の宛先を「主要なプラットフォーム企業」とだけ書いており、中身は8項目とも既存の法令上の義務の確認です。セール本番まで5日という時点で「今のうちに自分で点検しておけ」と念押しした形ですね。

中国の独身の日セールに関する通販事業者向け指針

8項目のうち、買い物客に関わるのは価格・販促・評価・返品

8項目は、出店者の資格確認、販促行為、広告審査、不正競争の禁止、ライブ配信、問題商品の管理、各当事者の権益保護、当局との連携という構成です。このうち中国で買い物をする読者に直接関わるのは、価格表示と販促条件、架空取引と評価の水増しの防止、返品制度の順守の3つです。以下この3つに絞ります。

価格表示と販促条件、「値上げしてから値下げ」の自主点検

通知は、価格競争に関する行為や「値上げしてから値下げする」行為について各社に自主点検を求め、規定どおりの価格の明示を徹底し、価格詐欺といった消費者の権益を害する行為を無くすよう求めています。あわせて、販促ルールを整理したうえで目立つ場所に掲示し、消費者の監督を受けるように、とも書かれています。つまり当局が見ているのは、割引率の数字そのものより、その割引率の根拠となる元の価格の示し方と、割引を受けるための条件の分かりやすさです。

読者の側から見ると、独身の日の割引を見るときに確かめる場所は4つになります。表示されている割引率、取り消し線などで示される比較価格が何を指すかの説明、クーポン・会員ランク・購入額などの適用条件、そして決済画面に出る支払総額です。比較価格と、自分と同じ条件での支払総額を見比べて初めて、実際にいくら安くなるかが分かります。たとえば「クーポン併用で30%オフ」と表示されていても、クーポンの条件が一定額以上の購入や会員限定であれば、その条件を満たさない人の支払総額は表示より小さい値引きにとどまります(この条件は説明のための例で、今回の実際のセール内容とは別です)。今回の通知が各社に求めている「販促ルールの目立つ場所への掲示」は、まさにこの適用条件を読者が確かめられるようにしろ、という話です。

架空取引と評価の水増しの防止はプラットフォームの仕事

不正競争の禁止の項目では、セール期間中にプラットフォーム内で架空取引(売上の水増し)や評価の水増し(サクラ評価)が起きないよう、積極的な措置を取ることをプラットフォーム側に求めています。販売数やレビュー件数は、中国の通販で商品を選ぶときに多くの人が参考にする数字です。今回の通知は、その数字が本物であるように守る責任をプラットフォームに置いた、ということになります。セール中に販売数や評価件数が伸びた商品についても、その数字を守る責任はまず各プラットフォームにある、というのが今回の通知の立て付けです。

理由を問わない7日間の返品制度の順守

各当事者の権益保護の項目では、出店者に「ネット通販の7日間無理由返品」の規定を守らせ、消費者トラブルを適切に処理するよう求めています。これは中国で以前から運用されている、理由を問わず7日以内に返品できる制度で、今回の通知はその順守を改めて求めたものです。どの商品が対象になるか、どんな状態なら返品できるかといった条件は既存の規則に従います。同じ項目には、出店者に対して不合理な制限や条件を付けたり不合理な費用を取ったりしないこと、配達員の権益を守ることも含まれています。

小龍的にはこう思った

小龍的には、今回の指針はプラットフォーム各社への「自分で点検しておけ」という念押しで、独身の日の買い物のルール自体は従来どおり、と受け止めています。8項目とも既存の義務の再確認ですから、当局がセール前に各社の自主点検を促した、という位置付けですね。

読者にとって実用的なのは、割引率の数字だけを見ず、比較価格の説明と適用条件と支払総額を同じ条件で見比べる、という点です。表示上の割引と、自分が実際に払う額との差がどこから来ているかは、この見比べで見えてきます。

とはいえ、当局がいくら注意しても星の数ほどの販売者がいて、プラットフォーム自体も双11を推し進めているので、規制してもなかなか不正がなくならないのが現状ですけどね。だって中国最大のECサイトタオバオ(アリババ運営)でさえ未だにニセモノやパチモンに溢れているのも、監督や検証が行き届いていない証拠ですから。。

中国に住んでいる人は毎年のことなので、セールそのものはあることはわかっておきながら騙されないように動くのは既に身についているのではないでしょうか?今は空前の不景気なので、販売側はともかくあの手この手で買わせようとしてきます。価値あるものをリーズナブルに手に入れられればいいですが、不要ないものを実際にはセール期間よりも高く売りつけられるということもありえるので十分注意してください。

ちなみに中国の通販でiPhone Duoがどのように売られていたかは、下の関連記事でお伝えしています。

記事は以上です。

(記事情報元:国家市場監督管理総局)

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