【iPhone Duo向きだが全機種で】iOS 27.3ベータのSafariに縦タブと適応型ダークモード

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Appleは米国時間11月3日(日本時間11月4日未明)、iOS 27.3・iPadOS 27.3・macOS 27.3の最初の開発者向けベータを配信しました。目玉は【Safari】で、タブを画面の左側に縦に並べる「縦タブ(Vertical Tabs)」、ダークモード非対応のサイトをSafari側で暗く描き直す「適応型ダークモード(Adaptive Dark Mode)」、Siri AIによるタブの整理が入っています。縦タブは開くと横長になるiPhone Duoに向いた機能です。AppleのSafari 27.3ベータのリリースノートはiOS 27.3ベータ・iPadOS 27.3ベータ・macOS 27.3ベータに加えてmacOS 26とmacOS Sequoiaまで対象に挙げています。MacRumorsもiPhone・iPad・Macの全てで使えると伝えています。普通のiPhoneでも設定から有効にできます。正式版は12月の配信予定です。

iPhone Duo
画像:Apple(日本)(製品ページ)

縦タブは左端にアイコンだけ、開いたiPhone Duoの幅が生きる

縦タブをオンにすると、タブは画面上部ではなく左端に縦一列に並びます。既定ではサイトのアイコンだけを表示して幅を取らず、バーを広げるとサイト名も表示されます。9to5Macによると、iPhoneでは「設定」→「アプリ」→「Safari」に新しく縦タブの項目があり、iPadとMacではSafariの「表示」メニューからも切り替えられます。iOS 27でApple Intelligenceが開いているタブを話題ごとに自動で分ける機能と、従来のタブグループはそのまま縦タブの中で使え、ドラッグでのピン留めやタブグループの切り替えも動きます。

なぜ今縦タブなのか、は寸法で説明がつきます。当ブログでもお伝えした通り、開いたiPhone Duoは幅164.6mm×高さ117.8mmの横長で、幅はiPhone 18 Pro Maxを縦に持ったときの78.0mmの2倍以上あります。左端に1列分のアイコンを置いても、Webページに残る幅はまだ普通のiPhoneより広いということです。逆に幅78mmの画面で左端に列を作ると、ページの表示幅がその分だけ削られます。既定がアイコンだけなのは、この幅の違いを吸収するための設計といえそうです。

Macでは事情が違い、SafariはMicrosoft EdgeやVivaldiが以前から備えている縦タブを持っていませんでした。Safari 27.3はmacOS 27.3だけでなくmacOS 26とmacOS Sequoiaにも配信されるとリリースノートにあるので、既存のMacのままでも縦タブは使えます。横に広いMacの画面でタブを数十個開く人には、むしろこちらの方が実用的な変更かもしれません。

適応型ダークモードは「暗くないサイト」だけを暗くする

適応型ダークモードは、本体をダークモードにした状態で背景が明るいサイトを開くと、Safariが「Try(試す)」ボタンを出し、押すとそのページを暗い配色に描き直す機能です。MacRumorsによると、背景を暗くし、文字のコントラストを変え、ロゴや画像を反転し、ベクター画像を塗り直し、影のバランスも取り直すという処理を、サイトごとに必要なものだけ選んで適用できるということです。

サイト側に元からダークモードがある場合や、もともと暗いデザインの場合はそのまま表示されます。開発者がタグを入れてSafariにこの処理を止め、意図した見た目のまま表示させることもできます。Appleのリリースノートでは描画(Rendering)の新機能として「ダークモードを持たない明るいページを自動で適応させ、夜や暗い場所で見やすくする」と説明されています。

当ブログでは2020年に、MacのSafariでサイトを強制的にダークにする有料の機能拡張「Dark Mode for Safari」を紹介しました。6年余り経って同じことがSafari本体に入ったことになります。機能拡張との違いは、サイトごとに暗くするかどうかの判断をSafari側が持つ点で、ロゴの反転まで自動でやるので、デザインが崩れる心配は減りそうです。とはいえダークモードが流行ったのはそれほど前のことなので、すごく今更感がありますが。。

Siri AIがタブを並べ替え、履歴は「直近10日分」だけ消せる

Siri AIはSafariのタブとウインドウを直接操作できるようになり、並べ替え、移動、閉じる、タブグループへの整理を頼めます。履歴も対象で、「このサイトの直近10日分」のように、サイトと期間を指定して消せます。9to5Macによると、URLの一覧からタブグループを作る、リーディングリストの項目を消すといった操作もできます。開いていないタブや画面外の内容まで含めてWebページ全体をSiriが理解する機能はAppleが予告しているだけで、最初のベータには入っておらず、今後のベータで追加予定です。買い物で複数のタブを開いていたら価格順に並べる、というのがAppleの挙げる例です。

Siri関連の機能にはApple Intelligenceに対応した本体が必要です。日本語のSiri AIはiOS 27.2でベータ提供が始まっており、iOS 27.3で新たに加わる言語は繁体字中国語・ベトナム語・トルコ語・ノルウェー語の4つです。SafariのタブをSiri AIで並べ替える操作が日本語でどこまで通るかについては、まだ分かりません。

12月配信、同じバージョンで中国本土のApple Intelligenceも始まる

iOS 27.3の正式版は12月の配信予定です。当ブログでお伝えしたとおり、中国本土向けのApple Intelligenceも同じiOS 27.3で始まるとAppleが案内しており、Safariの3機能と同時に出てくることになります。9to5Macのまとめによると、最初のベータにはこのほか、設計を改めたヘルスケアアプリが入っています。通常のiPhoneでもiPhone Duoのように文字盤を選べるスタンバイや、iPhone Duoの広い画面で表示内容を左右に寄せる簡易アクセスの新しい動作なども利用可能です。以前に左手でiPhone Duoの右側Dockに届くかを取り上げましたが、この動作がその答えになるかもしれません。

小龍的にはこう思った

小龍的には、縦タブをiPhone Duoだけでなく全てのiPhoneに開放したのは、AppleがSafariの画面構成をiPhone Duo・iPad・Macで一本化したいからだと思っています。開いたiPhone Duoは大きさも縦横比も小さなiPadに近く、iPadで慣れたレイアウトをそのまま持ち込めます。一方で幅78mmのiPhone 18 Pro Maxで縦タブが生きるのは横向きでWebを見るときくらいで、縦に持ったまま使う人は従来のタブバーのままで困らないでしょう。というより、縦のままで2分割なんかにしたら、Pro Maxでも1画面が細すぎて見にくくてしょうがありません。

適応型ダークモードの方は、機種を問わず効く変更です。夜にベッドで白いサイトを開いて目がくらむ経験は誰にでもあると思いますが、サイト側の対応を待たずにSafariが暗くしてくれます。サイトを運営している側は、12月の正式版が出たら自分のページがSafariでどう描き直されるかを一度見ておいた方がよさそうです。ロゴの反転まで自動なので、意図しない色になっていたら、Appleが用意するタグで止めればよいということになります。とはいえ、今はAIの時代。ダークモード作っておいて、の一言でかなり完璧なダークモードのサイトを作ってくれるので、手間はかかりませんよ(当方が運営しているXiao Long eSIMや1coinVPNトップリダイレクトページや購入ページはAIが0から作り、そしてNEW HOME NET TVやNIPPON TV WEBのサイトは元は私が作ったサイトを後にAIが加工したものです)。

iPhone Duoを使っている人にとっては、10月23日の発売から2か月ほどで、横長の画面を前提にしたSafariがようやく手に入ることになります(なぜ最初からやらなかった?)。

縦タブはiPhone Duoの幅があってこそ素直に使える機能ですから、iPhone Duoユーザは正式版が出たらまず設定でオンにしてみてはいかがでしょうか。開かないとまともに使えないDuoですしね。。

記事は以上です。

(記事情報元:MacRumors、9to5Mac、Apple Developer(Safari 27.3 Beta Release Notes))

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