Forbes:今年リリースされる13.3インチRetina MacBookシリーズは2種類?

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著名なKGI証券のアナリストMing-chi Kuo(郭明錤)氏が、既に今年Appleが入門クラスのMacBookをリリースすると予測していて、13インチRetinaディスプレイを搭載するとしていました。そしてまた新しい情報が出ました。Appleは13.3インチのRetinaディスプレイのMacBookを2種類リリースするというのです。

MacBook-Pro_2017
2017年のMacBook Pro

Appleは13.3インチのディスプレイをハイエンドとローエンドの2種類用意

3月17日(日本時間3月18日)にForbesが報じたところによると、IHS Markitのアナリストの情報として、Appleは2種類の13.3インチRetinaディスプレイを、2種類の異なった機種のMacBookで用いるということです。

2種類のディスプレイの解像度は2,560×1,600ピクセルと一致しており、これはRetinaレベルに達しています。ただその2種類はそれぞれハイエンドとローエンドにわかれています。

ハイエンド版に用いられているテクノロジーはシャープのIGZOと同じOxide TFT

ハイエンドの方はOxide TFTテクノロジーを採用しており、現在Oxide TFTテクノロジーを採用しているApple製品はRetina 5Kディスプレイを搭載する27インチiMacと10.5インチiPad Proのみで、Appleはこのディスプレイによって明るさや色彩、コントラストや解像度において死角がない表現が可能としています。

Oxide TFTと聞くと少々聞き慣れないと感じるかもしれませんが、シャープ(SHARP)のIGZOディスプレイと聞くと、ご存じの方も多いと思います。そしてIGZOこそがOxide TFTディスプレイなのです。

SHARP_a-Si_IGZO

ローエンド版に用いられているテクノロジーはa-Si

そしてローエンドのディスプレイにはa-Siテクノロジーが採用されています。こちらは最も入門クラスのディスプレイ材料で、ミドル〜ローエンドクラスの製品に用いられることが多いのが特徴です。a-Siの上にはLTPSテクノロジーがあり、その上がOxide TFTテクノロジーがあります。

というわけで、Appleは13.3インチのMacBookに入門バージョンとハイエンドバージョンの2種類を用意するのではないか、ということが想像されます。

LGのローエンド版は4月から供給開始、6月のWWDCで入門クラスMacBookが発表されるのは確実か

LG Displayは4月からAppleにこのローエンド版ディスプレイの供給を始めるものとみられます。つまり、入門クラスの13.3インチのRetinaディスプレイモデルのMacBookは、6月のWWDCの発表に間に合うため、恐らくその時期に発表されるのではないかと予測されます。なお、ハイエンドのディスプレイの生産委託(OEM)先はまだわかっていませんが、シャープの可能性が高いと思われます。そして出荷時期は2018年第三四半期(7月〜9月)とされているため、9月或いは年末までにリリースされるかもしれない13.3インチ MacBook Proに搭載されるかもしれません。

今後のノートパソコンはRetinaレベルが標準になる?

最後にIHS Markitのアナリストは、LGとシャープは2社ともノートパソコン用のディスプレイの増産しているとしています。ということは、将来的に多くのノートPCにRetinaクラスのディスプレイが搭載されていくものとみられます。となると、AppleもRetinaクラスに達していないMacBook Airシリーズを淘汰していくのは目に見えていますね。

記事は以上です。

(記事情報元:Forbes

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