米国CNETの報道で、著名なKGI証券のアナリストMing-Chi Kuo(郭明錤)氏の予測として、次世代iPhone、iPhone6s(仮称)では大幅なハードウェアのアップデートが行われるという情報が紹介され、世間を賑わしている。
例えば新しいMacBookやMacBook Pro 13インチ、Apple Watchにも導入されたForce Touch機能の追加が目玉機能として挙げられる。他にも、メインの背面カメラが800万画素から1,600万画素にアップグレード、またRAMも1GBから2GBまで増量されるというものだ。これまでのiPhoneの進化を見るに、iPhoneはハードウェア的には実は非常にゆったりとしたペースでアップグレードされている。例えばメインカメラはiPhone4sから今までずっと800万画素のままで、RAMも512MBから現在はまだ1GBにしかアップグレードされていない。
以下は中国のメディアiFanrが、歴代iPhoneのメインカメラ性能とRAMのアップグレード状況を1つのグラフにまとめたものだ。
解説を追加すると、左の軸がRAMの容量(MB、厳密に言うとちょっと違うが)、右がメインカメラ画素数(x100万)。青い棒グラフがRAM、オレンジの折れ線グラフがメインカメラの画素数だ。
上記のCNETの報道では上記の通りiPhone6sのメインカメラは1,600万画素になるといい、MacRumorsの報道では1,200万画素になるという喰い違いがあり、上のグラフでは間を取って1,400万画素となっている。
いずれにせよ、表を見る限り最近のiPhoneのハードウェア進化の中では、最も大きな進化となる可能性がある。
ちなみにMacRumorsがまとめているiPhone6sの予想仕様は以下の通り。
1. Force Touch
2. ディスプレイサイズはiPhone6シリーズと変わらず
3. ローズゴールド色追加(Apple Watchで味をしめた?)
4. マイクを1つ追加し、通話の品質が上昇
5. 2GB LPDDR 4 RAMとA9プロセッサを搭載、更にパワーアップ
6. 新しいシャーシは更に強固になり、すぐに曲がるという”ベンドゲート”は発生しない
7. Touch IDがアップデート、認識率が飛躍的に上昇
8. 手の動きによる操作が可能となる
画蛇添足 one more thing
もしこれらが全て実現したとすれば、iPhone6sの進化はこれまでのiPhoneの進化よりもかなり”良心的”な進化となる気がする。特にRAM 2GBは待望の進化だ。またA9チップはほぼ決まりの情報だ。
Force Touchの追加は、操作が複雑になったり、ポケットに入れたりしたときなどの感圧はどうなるのかが気になるところ。
いずれにせよこれらの情報はまだ噂の域を出ない。Ming-Chi Kuo(郭明錤)氏は昨年”iPhone6 Plus”が正式にAppleからリリース発表される直前に、一般的には5.5インチ版iPhone6やiPhone6 Proなどと予測されていた名称を”Plus”と予測して当てるなど、その予測には一定の定評があるが、もちろん全部当たっているわけではなく大外れになっていることもあるので、言っていることを全部信じるわけにはいかない。何よりも証券会社やマーケティング会社所属のアナリストのレポートは、何らかの(はっきり言えば株価操作のための)バイアスがかかっていることを意識して読み解かなければならないからだ。
現在はまだ5月、恐らく次世代iPhone(iPhone6s)のリリース発表がされるのは例年通りであれば9月で、あと4ヶ月ほどの時間がある。例年通りならば、そろそろプロトタイプの情報や写真が出回ってもおかしくないが、今のところそこまでの情報は漏れてきていない。当ブログでは引き続き次世代iPhoneの情報を収集していき、独自視点でお伝えしていきたい。
記事は以上。
(記事情報元:iFanr)