2013年2月21日、Googleは初めて自社ブランドのノートパソコン、Chromebook Pixelをリリースした。超高精細タッチパネルディスプレイ、非常に精巧に作られたボディ、未来を感じさせるデザインは多くの人を魅了した。
しかしあれから2年が経ち、あのChromebook PixelはGoogleの捨て子のような存在となってしまい、その後すっかり話題に上ることはなくなってしまった。
次世代Chromebook Pixelの情報がリーク
ただそんな中でも、Chromebook Pixelに執着する人はいたようだ。OMG Chromeが、今週米国サンディエゴで行われたTeamWork 2015イベント上で、次世代Chromebook Pixel(第2世代)についてGoogleの中の人が講演している情報をキャッチして公開している。
AndroidとChromeプロジェクトマネージャー、Renee Niemiが講演の中で、「もうすぐ、新しいPixelを出す予定です。もちろん売るつもりですが、期待していただきのは、これが開発プラットフォームであることです。つまり、実際には概念実証のための製品となります。ということで大量生産はしません。デベロッパーとGoogle社員の購入率が85%ほどになる予定です」と話しているのだ。
(Googleはすぐに上記の動画を非公開にしたが、OMG Chromeが講演の一部を書き出してくれている。)
初代Chromebook Pixelのスペックと位置づけはハイエンド・フラッグシップモデル
初代Chromebook Pixelは一般的に販売されている廉価の入門クラスのChromebookと異なるハイエンドのフラッグシップモデルで、2,560×1,700の超高解像度タッチディスプレイを搭載していることと、なんといっても販売価格が1,299米ドル(約15万5,300円)からとなっていることがこの製品をハイエンドと位置づけていた。
Googleとしては、いつもの200、300ドル台の安いChromebookではなく、本気を出して1,300米ドルもかければこんなすごいのが作れる、という実力を示したかったのかもしれない。
そんな製品の購買者の85%がデベロッパとGoogle社内いうのは全く意外なことではない。
次世代Chromebook Pixelのスペック情報
上記のOMG Chromeが整理している情報の中で、次世代Chromebook PixelのGoogle内部でのコードネームはSamusで、IntelのCore M Yシリーズプロセッサを搭載するようだということがわかっている。高精細タッチパネルとバックライト付きキーボードも引き続き搭載の予定。Core Mプロセッサは省電力設計となっており、ファンレスデバイス向けとなっているが、Pixelの次世代製品も初代と同様2つのクーラーファンを搭載するようだ。
もう1つの注目すべき進化は、次世代Chromebook PixelにはUSB Type Cが搭載される予定だということ。これにより更に高い充電電流効率と、最高10Gbpsのデータ伝送スピードが実現する。もちろん、上下の区別がないので、今のUSBのように上下逆に突っ込んで頭にくるような現象もなくなる(これが一番大きい?)
次世代Chromebook Pixelのリリース時期は5月?
前出のRenee NiemiはPixel次世代機の具体的なリリース時期については明かしていないが、今年5月のGoogle I/O 2015でリリースする可能性が高いのではないかと思われる。Googleが如何に新しいハードウェアを使って自身が推し進めているクラウドビジネスのための究極の端末をアピールするのか、今から楽しみだ。
画蛇添足
私自身はGoogleのクラウドサービスをメインに使っているため、Chromebookでもかなり仕事がこなせるのではないかと考えてしまう。。
MacBook Proの性能には不満があるわけでもないが、重くて分厚いのがネックだ。MacBook Airから乗り換えたので余計それを感じる。軽くて薄いのなら、Chromebookも持ち運び用に購入を考えてもいいかなと考えている。
ただ、1,300米ドル、つまり15万円以上するようだと、価格的には全然安くはないので考えどころでもある。。いくら高精細ディスプレイでタッチパネルであったとしても、Chromeしか動かないOSだったら、制限が大きすぎる。それだったら次世代MacBook Air、12インチの購入の方がいいかもしれない。。
記事は以上。
(情報ソース:iFanr)