中国の5月17日のFDD-LTEは限定的、チャイナユニコム幹部の発言

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2012-02-24-11-22-57

中国工信部が5月17日にFDD-LTEの営業許可を発行するというニュースは、昨日の記事に書いた。

FDD-LTEは世界でも最も成熟し、
最も広い範囲で応用され、
端末も一番豊富なLTEの方式であり、
FDDの営業許可がおりれば、
採用をいち早く公言している中国三大携帯キャリアのうちの一つ、
チャイナユニコム(中国聯通)が優勢となるのは間違いない。

チャイナユニコムの副総経理の姜正新によると、
ユニコムは現在既に成熟したWCDMAネットワークを持っており、
100の都市で既にアップグレードを行いその電波カバー率も高く、
またネットスピードも42Mまで高速化している。
FDDの営業許可が正式に発行されれば、
ユニコムの4Gサービスは更に競争力を増し、
ユーザにも現在の3G/4Gのセットプランを引き続き提供し同じ値段で使用できるという。

またFDDの営業許可の発行はTDも促進するという。
なぜなら国際的にはTDとFDDの技術共用の重複度は90%にも達するからだという。
FDDの営業許可発行は中国企業が国際競争をするのに有利となり、
またユーザにとっても国際ローミングをするのに便利となる。
なぜなら世界の95%の4Gユーザが使っているネットワーク方式はFDDとTDの混合方式だからだ。

4Gネットワークの構築については、
チャイナユニコムのマーケティング部の総経理の熊昱によると、
現在既に基地の建設が進んでおり、
年末までには300都市への導入を進めるとしており、
TDを主体とするが、
同時にFDDの実験基地も建設するという。

昨日、チャイナモバイル(中国移動)が新しい料金プランを発表し、
毎月の容量を使い切らなければ他の番号に分けたり、
月末にゼロとしないなどの変更がみられた。
これについてチャイナユニコムの副総裁
姜正新は、
同社も積極的にそのような施策を進めているとしている。

昨年12月に中国工信部は三大キャリアにTD-LTEの営業許可を発行したが、
制御方式等の問題で、
チャイナユニコムはFDDの開放を希望している。
現在でもTD-LTEのサービスを提供しておらず、
3Gのスピードアップという形で擬似4Gとして営業しているのが実態だ。

チャイナユニコムにとっては一刻でも早いFDDの営業許可の発行が今後の発展の鍵となるが、
5月17日の営業許可は実験のみの限定的な開放となるという。

個人的にはTDのみの採用を進めるチャイナモバイルよりも、
国際的に親和性の高いFDDの採用を目指すチャイナユニコムの方に頑張ってほしいところではある。

記事は以上。

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