AppleがLightningアダプタの新たな特許を申請。ニセモノに明日はあるのか?

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AppleがLightningケーブルのアダプタを更に改善することが判明

Apple(アップル)が申請した特許にスポットを当て、
将来のAppleのデバイスの動向を予測するサイト「Patently Apple」の記事によると、
AppleはLightning(ライトニング)ケーブルのアダプタを改善しようとしているらしい。

劣悪な充電器のニセモノ対策

AppleのiPhoneの充電器や充電をしていたiPhoneが爆発したというニュースが近年時々発生している。
しかし調査によると、これらの事件の大多数はそのユーザがニセモノの充電器を使っていることに寄ることがわかっている。
米国の特許商標局が本日公表した特許によると、
Appleは現在Lightningケーブルのアダプタ部分の技術を改善し、
ニセモノ製品のAppleデジタルデバイスへの侵害を阻止しようとしていることがわかった。

Lightningアダプタ新特許内容

Lightning_Patent_20140314

特許申請文書の記述内容によると、
AppleはLightningアダプタの中に新たな特性を追加しようとしている。
その特性とは、中に設置された監視システムによって自動的にニセモノの充電器が使われていないか調べるというもので、
それによってデバイスに充電を行うか判断するというものだ。
この技術派Lightningアダプタの内部の全く新しい感知システムで、
ケーブルと充電器が接続された後、
部品の中から識別コードを読み出し、
その識別コードをモバイルデバイス上に保存されている偽造コード表と照らし合わせ、
もし識別コードが偽造コード表の中に見つかった場合、
その充電器がニセモノであることを表示し、
充電をさせないというものだ。
もし識別コードが偽造コード表の中で見つからなかった場合は、
充電器を正式版と判断し、充電をGoするというものだ。

Appleは特許申請文書の中に、
この技術によってAppleが提唱するエコシステム内に含まれる部品レベルで、
予測される規範された技術基準を満たすことができるとし、
このニセモノ判別遮断技術を利用することによって、
ニセモノで品質の悪い部品の横行を防ぐとことができ、
それによってユーザのデジタルデバイスに安全保障をすることができる記している。
これを見る限り、Appleが申請した今回の特許は非常にハードなもので、
恐らく殆どのニセモノ製品が使えなくなることが予想される。
ニセモノ製造会社がどれくらいの打撃を受けるかは想像に難くない。

Appleの上記の特許は2013年秋に初めて申請書を提出した。
この特許はStephen Zadesky、Fletcher Rothkopf、Brian Lynchの3人の連名で行われている。

ニセモノ業者、乙です

もともとLightningはケーブルそのもののニセモノ判別機能は備わっていたが、
それに今度は充電器のニセモノ判別機能が備わることになる。
ちなみにLightningはケーブルそのもののニセモノ判別機能があるとはいえ、
ニセモノが横行している。
安物はすぐに対策されて使えなくなるが、
それなりの値段のニセモノは今でも使えたりする。
つまり何らかの抜け穴があるのだ。
私が何を言いたいかというと、
今回の特許が執行されたとしても、
何らかの抜け穴が残されそうな気がする、ということだ。

ニセモノの聖地中国にとっては激震か!?

現在私が住んでいる広東省深圳市にある、
世界最大の電子機器市場である華強北市場。
ここにはありとあらゆるニセモノ(中国語では假冒产品、山寨产品などと呼ばれる)が横行しており、
ニセモノだけでいくつもビルが建っているほどだ。
Apple製品の周辺機器のニセモノのシェアも相当数あり、
このLightningケーブルの新しい特許によって充電器のニセモノが使えなくなると、
多くのメーカーが潰れることになりそうな予感がする。
しかし上に書いたように抜け穴がある可能性は高い。

ニセモノ判別もいいけど、ホンモノもちゃんと作ってよね。。

質が悪いものが淘汰されるのは悪いことではないが、
それにしても正規品しか使わせないという態度もちょっと問題がある。
これは明らかにある部品に対する独占禁止法に違反しているような気がする
(ライセンスを売るのだろうが。。そのやり方はただAppleが更に儲かるだけだ)。

しかもAppleの正規品の部品類は非常に値段が高い上に、
特にLightningケーブルやMacの充電器のケーブルなどは被服が非常に弱く破れやすく、
短期間で買い換えなくてはならない。
中の仕組みの技術の改善も悪いことではないが、
どちらかというと部品のハードウェアの改善をしてもらいたい。
ニセモノを作らせないのは、ホンモノをよくしてからにしてもらいたい、と個人的には思う。
長く使える正規品なら少し高い値段を出しても喜んで使いたい。

記事は以上。

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