位置情報オフにしてもダメ、iOS 10のLive Photoで位置情報が漏洩することが判明

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撮った写真をInstagram、FacebookやTwitter、はてブなどのSNSにアップする。。まさにスマートフォンユーザの日常ではないだろうか。これはたぶん、どの国でも老若男女問わず、普遍的に行われていることだろう。

iPhoneの”Live Photo”機能で位置情報が漏洩?

しかし、もしかしたら殆どの人は、アップロードした写真によって自分の地理的な位置が特定されてしまうことを意識していないのではないだろうか?例えば、iPhoneで使えるLive Photo。。この機能が実はそうなってしまうという情報が入ってきた。

 

中国版Twitter「Weibo」ではLive Photoによる位置情報が漏洩中

日本ではなじみがないかもしれないが、中国版Twitter「Weibo(微博)」のユーザによれば、Live Photoで撮影した写真をWeiboにアップロードすると、もしUP主がシステム設定で写真の位置情報をオフにしていたとしても、Weibo上の誰もがそのアップロードされた写真から撮影された場所の位置情報がわかってしまうというのだ。

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設定でカメラアプリの位置情報をオフにしてもLive Photoだけ位置情報が漏洩

この件について、中国のユーザがAppleのカスタマーサポートセンターに問い合わせたところ、得られた回答は「今のところ、iPhoneの設定で、カメラアプリの位置情報をオフにすることです」というものだった。しかし実際、この設定にした後、普通の写真をアップロードすると確かに位置情報は消えているが、やはりLive Photoでは位置情報が残ってしまう。これは恐らくLive Photo特有の”漏れ”なのだろう。

実際にこれを防ぐには完全に位置情報をオフにするしかないが、それではiPhoneの本来の機能がかなり制限されてしまうことになる。一番いい方法はLive Photoで撮った写真をアップロードしないことだろう。なお、パノラマやタイムラプス、スローモーションなどの別の特殊撮影モードではどうなるのか、検証はされていない。

 

システム上のバグの可能性も、iOS 10のみでiOS 9では再現できず

なお、この現象はiOS 10でのみ再現可能ということで、システムの問題である可能性がある。というのも、Live Photoの機能は昨年9月にリリースされたiPhone 6sシリーズと、その当時最新OSだったiOS 9から始まったものだが、iOS 9ではLive Photoでも位置情報は漏洩することはなかったが、iOS 10にアップデートした途端にLive Photoに位置情報がつくようになってしまうという。

 

画蛇添足 One more thing…

既にユーザがAppleのサポートセンターに相談をしていることから、もしこの問題がフィードバックされていれば、次回のiOS 10のシステムアップデートでこの問題は解決される可能性があるが、保証されているものではない。

ちなみに今回例に挙げたのは中国のWeiboだが、WeiboではLive Photoがそのまま動画のように表示されるためLive Photoであるかどうかがすぐ判別可能だが、その他のSNSでは静止画になってしまうこともあってわかりにくくなる。

私は香港版を常に使っているので意識したことがないが、iPhoneの日本版はカメラのシャッター音が大きく、Live Photoではシャッター音を抑えられるため、その意味でLive Photoを使っている人も多いと聞く。特に女性は、iOS 10でLive Photoで撮った写真をアップする時には気をつけた方がいいと思われる。もちろんこのブログには女性の読者は極端に少ないのは把握しているが。。男性読者の諸君、配偶者の方やお子様には十分気をつけるように注意された方がいいかもしれない。

記事は以上。

(記事情報元:WeiPhone

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