今後現地生産で更に加速か?Apple、昨年1年間でインドで250万台のiPhoneを販売で新記録

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Appleがインド市場のためにインド国内生産の計画をインド政府に提出

Appleはここ数年、新興市場の開発に力を入れてきた。そして一昨日の1月26日、日経新聞で報じられたとおり、Appleはインド政府にインドでのiPhoneの生産計画を提出し、15年間の部品輸入関税の撤廃などを求めたことが伝えられている。

それはひとえに、Appleはインドという人口が多く重要な新興市場を狙いたいからで、ただインドの法律ではインドで販売するにはその端末の大部分がインド国内で製造されていなければならないという法律があるため、Appleは製造(組立)拠点をインドにも作ることを検討しているのだ(ただ、実際に工場を作るのはホンハイ(鴻海)精密か、ウィストロン(緯創資通)とみられている)。

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Apple、昨年2016年に250万台のiPhoneを販売、新記録樹立

さて、ではAppleはこれまでインド市場ではどれほどの業績をあげてきたのだろうか。Counterpoint Researchのデータによれば、Appleは2016年の1年間にインドで250万台のiPhoneを売ったという。この数字はAppleの中国やアメリカ、日本での販売台数に比べると殆ど取るに足らないものだが、インドにおいては「力強い売上げ」と形容されるらしい。そしてこの数字は空前の新記録だという。

更にもっと重要なことは、1年の販売台数のうち、3分の1は第4四半期のiPhone 7/7 Plusの販売によるものだったことで、販売台数記録を塗り替えた今年は、Appleはインドではハイエンド端末(価格が450ドル以上)のスマートフォン市場での統治者ということを示しているという。

 

Appleは現在のインドスマホ市場シェアでは10位に甘んじている

なお、2016年のインドでのスマホ市場シェアに関しては、やはりサムスン(SAMSUNG)が統治者で、市場シェアは25%に達している。それに比べ、Appleはトップ10にギリギリ入ったレベルだ。ただ、サムスンの地位は現在中国メーカーの台頭に脅かされている。例えばOppo、XiaoMi(小米)、Lenovo(聯想)やVivoといったメーカーがサムスンの市場シェアと販売台数を奪いつつある。

 

Appleはインドで最新機種の販売にも注力

iPhone 7発売後、Appleはインドで新製品の宣伝に力を入れた。またAppleはこのiPhone 7シリーズを売るために、他国や他地域ではあまりやらないディスカウントなどの施策をとったことも功を奏したようだ。

 

画蛇添足 One more thing…

さて、来年以降インドでのiPhone製造(組立)が始まり、インドに直営Apple Retailストアが登場したら、インドでiPhoneがバカ売れする日が来るかもしれない。

しかしやはりインド市場はハイエンド端末を変える客層が少なすぎるため、やはり少し価格を下げる必要があるだろう。そして、価格を下げると。。恐らく中国人転売ヤーが群がってくるかもしれない(それで売れるという皮肉も)。

iPhoneは昨年中国での販売が不振だった。その分の穴埋めをインドができるほどにAppleはインド市場を攻略できるのか、それによって今後の業績や株価が大きく変わってくる気がする。

記事は以上。

(記事情報元:GSMArena

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