どうしたApple?iOS 10のインストール率の伸びが緩慢に、データ更新周期も伸び気味か

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iOS 10の正式版がリリースされて既に2ヶ月以上が経過している。現在のAppleのApp Storeの公式の最新データによれば、iOS 10の全体のiOSデバイスにおけるインストール率は63%まであがったとされている。

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10月〜11月の1ヶ月で3%しか伸びなかった最新iOS 10シェア

しかし、10月のTouch Bar付新型MacBook Proが発表された”Hello Again”新製品発表スペシャルイベントでは、ティム・クック(Tim Cook)CEOはiOS 10のインストール率が既に60%に達したと発表していた。ということはつまり、あれから1ヶ月でiOS 10のインストール率はたったの3%しか伸びなかったことになる。

そしてiOS 9のインストール率は32%から29%まで3%ダウンした。そしてiOS 8よりも古いiOSのシェアは、8%を維持したままだ。これはすなわち、iOS 10に移行した3%のユーザは殆ど全てiOS 9ユーザによるものだったということを意味する(iOS 9からのアップデート、或いはiOS 9デバイスからiOS 10デバイスへの乗換・買い換え)。

 

iOS 10はかなり幅広い機種をサポートしている、アップデートしやすいOS

iOS 10では、iPhone 4sが足切りされた以外は、iPhone 5以降のデバイス、iPad 4、iPad mini 2、それより新しいデバイスは全てインストールすることができ、実際iOS 10の殆どの機能を制限されることなく使用することも可能だ。インストールしにくい、アップデートしにくいからiOS 10にアップデートしない、という理由はないはずだ。

iOS 10にはまだいくつかのバグが残っていてフィックスが待たれるところだが、スマートフォン全体から考えてもやはりiOS 10は最先端のOSであるといえる。

 

AppleはiOS別シェアのデータの更新頻度を最近毎週から毎月に変更。。その狙いは?

そしてもう1つ興味深いことに、Appleはこれまで毎週このiOSバージョン別シェアのデータを更新してきたが、最近は毎月の更新に頻度を切り替えたことだ。これは、あまり変わり映えがしないことに業を煮やした結果なのだろうか。

もちろん、それほどこのデータを重要視せず、単にタスクを減らしただけなのかもしれないが。。

 

画蛇添足 One more thing…

Appleにとっては、最新のOSを多くのユーザがインストールすることで、新機能や新しいエコシステムをユーザに提案(&取り込み)でき、その上セキュリティが確保できるという利点がある。そしてAndroidに比べると遥かにアップデートがしやすく、ユーザが圧倒的に最新のOSを使用していることも特徴だった。

しかしここにきて、最新iOSであるiOS 10のインストール率の伸びが鈍化している。その理由は何だろうか。

1つは、iPhone 7/iPhone 7 Plusがあまり売れていないことが考えられる(iPhone 7はiOS 10がプリインストールされているため、もしiPhone 7のシェアが上がれば自然にiOS 10のシェアが増えていくはずだからだ。もう1つは、iOS 10という名前ではあるが、Macの時のOS Xほどのインパクトはなく、iOS 9とそれほど変わり映えがしなかったから、かもしれない。実際フラットデザインを導入してがらっと雰囲気が変わったiOS 7のインストール率は驚異的なものだった。

iOSもそろそろ、もう一度デザインをがらっと変えなければいけない時期に来ているのかもしれない。来年のiPhone 10周年記念スペシャルモデル【iPhone 8(仮称)】に合わせて変えることはあるのだろうか?

記事は以上。

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