【悲報】Mac miniのM6・M5 Pro、SSDが基板直付けに。購入後の交換に制約

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9月22日に発売された【Mac mini】のM6・M5 Proモデルは、SSDモジュールを後から差し替える構造ではなくなりました。交換用モジュールを販売するExpand Mac miniの実機分解で、データを保存するNANDチップが基板にはんだ付けされていることが判明しています。交換用モジュールを販売してきた業者や、小容量で買い足りなくなったら内蔵SSDを交換するつもりだった人には、悲報(悪夢?)となってしまいましたね。。

新型Mac miniの外観を参考にした小型デスクトップと外付けSSDの接続イメージ
※画像は本体の外観を参考に作成した、外付けSSDとの接続イメージです。

M4世代にあった独立SSDモジュールが廃止

2024年のM4・M4 Proモデルでは、Appleの部品一覧に「SSDモジュール(フラッシュストレージ)」が独立した部品として載っています。それに合わせてExpand Mac miniは、この世代向けの交換用モジュールを販売してきました。Appleが一般利用者による増設が可能であることを保証しているわけではありませんが、基板からモジュールを取り外せる構造を利用した製品でした。

ところが、同社が今回開けたM6・M5 Proの実機では、差し替え先のスロット自体がなくなっています。同社は8月の時点では実機で新型への対応を調べるとしていましたが、発売日の確認後は対応の見込みが薄いと説明しました。結果的に既存モジュールは新型に適合せず、M4・M4 Pro向けの対応は継続するということです。

新型のApple部品一覧も、この報告と整合します。独立したSSDモジュールの項目が消え、ロジックボードの部品番号がストレージ容量ごとに分かれています。保存用のチップを交換するには、モジュールの抜き差しを超える作業が伴う構造です。今回確認されたのは交換モジュールが使えないことで、はんだづけ作業を含むあらゆる改造の可否まで確定したわけではありませんが、交換難度は飛躍的に上昇したことになります。

256GBから512GBへ、増やす判断は注文時に

Appleの日本語仕様では、M6の最小構成は256GBで、注文時に512GB・1TB・2TBを選べます。256GBから512GBにすると、公称容量は512÷256=2倍。追加される256GBだけで最小構成の全容量に相当するので、写真や動画を内蔵に置く人には、保存できる量を大きく左右するといえます。ただし、OSやアプリも容量を使うため、空き容量がそのまま2倍になるわけではありません。あくまで256GB時の空き容量に256GBが追加される計算となります。

M5 Proは512GBから最大8TBまで選べます。両モデルの注文時の上限を比べると、8÷2=4倍。内蔵だけで2TBを超える容量を確保したい人は、チップの処理性能が足りていてもM5 Proが必要です。反対に、写真や動画の保存先を外付けへ分けられるなら、内蔵容量のためだけに上位チップへ進む理由は小さくなりますね。

Appleは8月25日に新型を発表し、9月22日に発売しました。発表時の容量選択に、発売日の分解で分かった交換の制約が加わった形です。注文前には、今のMacで使っている容量のうち、本体に残すアプリや作業ファイルと、外(外部物理ストレージやクラウドストレージ)へ移せる写真・動画を分けて見積もると、選ぶ容量が具体的になります。

外付けSSDは引き続き使える選択肢

内蔵SSDの構造が変わっても、USB-CやThunderbolt経由で保存先を増やす方法は残ります。新型の端子構成は、前面が両モデルとも最大10Gb/sのUSB 3、背面がM6ではThunderbolt 4、M5 ProではThunderbolt 5です。Thunderbolt対応SSDを接続するなら、背面の対応ポートを使います。

外付けSSDを収めるドックについては、先日のSatechi CubeDockの記事でも、本体側の接続規格による制約を扱いました。外付けへ逃がす容量を決めたら、次は本体に残すデータは保存するだけのデータか、それとも直接編集する動画素材なのかで大きく変わってきます。動画など大きなファイルをストレスなく頻繁に読み書きする用途なら、容量とともに本体・ケース・ケーブルの対応規格を揃えて最大速度が出る構成にする必要があることに留意が必要です。

小龍的にはこう思った

小龍的には、今回の変更で困るのは「とりあえず小容量を買って、内蔵の増設は後で考える」という買い方をしてきた方々です。以前は交換用モジュールの登場を待てましたが、今回は直付けになっていて交換難度が飛躍的に上昇し、すぐに交換することはできません。結局は外付けSSDを使う前提で運用を組み直すのが一番の近道になります。

机の上を本体だけでまとめたい人は、購入時に内蔵容量へ予算を配分する。外付けSSDを置ける人(或いは既に使っている人)は、増えるデータを外へ保存する。この違いを先に決めれば、チップの速さとは別に、自分に合う構成を絞れます。余った容量を後から使うことはできても、モジュール交換を当てにして足りない内蔵容量を補う買い方は、今回のMac miniでは行き詰まるわけです。

Appleのここ十数年の流れで、基板上に様々なチップを直付けし、カスタマイズをどんどんしにくくしているのは既知の事実です。既にMacBookシリーズは魔改造でもしない限り、ほぼほぼカスタマイズの自由度がなくなっています。その流れが、Mac miniにも訪れていましたが、更にそれが進んだ形になったわけです。基本的に増量などは外付けで解決してね、本体大容量が必要なら(割高な)高容量のモデルを買ってね、というメッセージなのでしょう。株主は喜ぶかもしれませんが、ユーザーや業者にとってはおいおい勘弁してよ、またかよ、がめついなあという反応しかないかと思います。

もちろんNANDチップは基板に直付けすることで、通信速度の向上を図ることができるのが最大のメリットといえます。間に入るものが少なければ少ないほど、物理的に伝送経路が短くなり、速度が速くなりロスも少なくなるというのは簡単に理解ができます。しかしその結果交換が超困難になることと、直付けチップ単独に不具合が発生して交換が必要になった場合は、公式的には基板全体を交換しなければならなくなるという大きなデメリットが発生します。

ただ、中国の世界最大の電子市場、深圳華強北市場では交換サービスの需要が生まれたといえるかもしれません。ただし、Appleが指定するNANDチップでないと認識しない可能性もあり、このあたりは新世代でどのような仕様になっているかは未知数です。今後少し時間が経ったら、華強北のパートナー業者に問い合わせてみたいと思います。殆ど不可能なことはないので、やってくれそうですが(笑

関連記事:Mac mini用CubeDockは約6.3万円、M6ではSSD速度に上限

記事は以上です。

(記事情報元:Expand Mac miniAppleの新型部品一覧Appleの2024年モデル部品一覧Apple日本語仕様Apple日本語発表

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