iPhone XS Max/XR 香港版の物理デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)版使用方法

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ようやく本日、iPhone XS Max 香港版(512GB シルバーモデル)を手に入れました。ちょっと遅くなったのですが、、このiPhone XS Max香港版の特徴である物理デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)を試してみました。今のところわかっていることをレポートします。

iPhone XS Max/iPhone XS Palmo GL
左がiPhone XS Max シルバー、右がiPhone XS ゴールド、どちらも香港版+Palmo GL試作品!

なお、iPhone XS Max マカオ/中国大陸 物理DSDS版、及び10月末に発売予定のiPhone XR 香港・マカオ/中国大陸 物理DSDS版のデュアルSIM設定も、基本は同じ仕様になると思われますし、購入予定がありませんので割愛させていただきます。もし購入した方で同じだよ!というのがあれば教えていただけると嬉しいです。

2枚のSIMはSIMトレイ1つにサンドイッチのように2枚入れるタイプ

事前にリークしていた情報と同じですが、iPhone XS Maxの物理DSDS版は、2枚のSIMはSIMトレイ1つの表と裏に、まるでサンドイッチのようにnano SIMを2枚入れる感じで、どちらも端子部分が外側を向くようにします。1枚だけ挿すときでも今までのiPhoneとは異なる方向なのでかなり違和感があり、慣れが必要な感じです。。もちろん、1回挿してしまえばそんなことは忘れてしまうんですけどねw

iPhone XS Max 物理DSDS デュアルSIMデュアル待受 SIMトレイ 表側
iPhone XS Max 物理DSDS デュアルSIMデュアル待受 SIMトレイ 表側

裏側には板バネのようなストッパーの役割をするものがついていて、突っ張るために、SIMを下向きにしても簡単には落ちないようになっています。さすがAppleさん、やるじゃん。

iPhone XS Max 物理DSDS デュアルSIMデュアル待受 SIMトレイ 裏側
iPhone XS Max 物理DSDS デュアルSIMデュアル待受 SIMトレイ 裏側

そして、下向きにして落ちないようになっているが故に、メインの、普段切り替えないSIMを下側に入れておくのがいいと思います。切り替えるSIMは、上側に置くようにしておくと、切替がやりやすくなります。主・副は設定で切り替えられるため、必ず物理的に上側においた方が主、下側においた方が副になるというわけではありませんのでご安心を。私の場合、中国大陸のSIMがメインで使っているので下側、それ以外のSIMを上側に置いています。

▼しかし、上側のSIMを置くときにどうしても週間でSIM端子を下向きにしてしまうんですよね。。癖って怖いですね。

iPhone XS Max 物理DSDS デュアルSIMデュアル待受 SIMトレイ 挿入
iPhone XS Max 物理DSDSのSIMトレイを入れるところ。端子が上向き。。

ちなみに、物理DSDSではないiPhone XS(ゴールド)のSIMトレイはこんな感じです。当然ながらSIMを挿す方向は端子が下向きで、裏側にSIMは入れられません。従来のiPhoneと同じですね。

iPhone XS SIMトレイ 表側
iPhone XS SIMトレイ 表側
iPhone XS SIMトレイ 裏側
iPhone XS SIMトレイ 裏側

iPhone版物理デュアルSIMの表示と設定方法

では、実際に2枚のSIMを挿すとどうなるでしょう?表示と設定方法をご紹介します。

デュアルSIM表示

▼まず、SIM2枚を挿すと、ロック画面の右上にデュアルSIMを示す表示が出ます。

▼そして、ロックを解除すると、このような表記が出ます。OKで先に進めます。

デュアルSIMのモバイル通信プランの名称の設定

▼初めてのSIMを挿した場合、このようなメニューが出てSIMにモバイル通信プランの名前を付けることができます。キャリアの名前、または電話番号、または使用する人の名前など、任意でわかりやすく区別しやすいものを入れればいいと思います。主回線・副回線のままでも構いません。

▼私の場合は、今回香港に行っていたので、1枚目に中国の中国聯通の普段使いのSIM、2枚目に香港のSmarToneというキャリアのSIMを入れていたため、それぞれのキャリア名を入れてみました。

デフォルト回線の設定(主要回線と、モバイルデータ通信を使う方のSIMの選択)

▼上のモバイル通信プランの設定が終わると、今度はデフォルト回線の設定に移ります。iPhone XS Maxの物理DSDSでは、2枚のSIMで同時にデータ通信はできないため、どちらかを選ぶことになります。また、電話をかけたりメッセージを送る際のデフォルト回線(初期設定SIM)を選んだり、切り替えたりすることができます。

三択になっていて、ちょっとわかりにくいですよね。わかりやすく説明すると。。

  1. 1枚目をデフォルト回線として使用、2枚目は電話とSMSのみ
  2. 2枚目をデフォルト回線として使用、1枚目は電話とSIMのみ(つまり、1.の逆になる)
  3. 1枚目をデフォルト回線として使用、2枚目はモバイルデータ専用として使用(電話とSMSはなし)。

なお、3.を選択したときには、両方で通信が可能にはならず、2枚目のみでデータ通信をすることになります。1.と2.は海外との行き来をする人には便利ですね。そして1枚目をメインのキャリアSIM(docomo、au、SoftBankなど)にして電話専用にし、2枚目をMVNOのデータ通信専用SIMを入れるなどの利用の場合は3.がベストなのでしょう。

そして、上記のようなメインで使う回線設定は、あとから【設定>モバイル通信】で切り替えが可能ですので、ここで間違えて設定しても問題ありません。また、一回設定した後はSIMを入れ替えない限り、【設定>モバイル通信】で電話/SMSの主と副をとネットワークを使うSIMの選択をして、切り替えていくことになります。

iMessage/FaceTimeを使うSIMを選択する

最後に、iMessage/FaceTimeを使う方のSIMを選択します。残念なことに、iPhone XS Max/iPhone XRの物理DSDS版では、2枚のSIM両方でiMessage/FaceTimeを同時にオンにすることはできません。どちらかを選ばなくてはいけないのです。

▼【設定>メッセージ>iMessageとFaceTime回線】をタップし、、

▼iMessageとFaceTimeを使いたい方のSIMを選択します。

デュアルSIMのコントロールセンターでの表示

上のデフォルト回線及びiMessage/FaceTimeを使うSIMの設定を完了すると、物理デュアルSIMの設定は完了です。

あとはコントロールセンターを開くと、左上に1枚目のSIMと2枚目のSIMで設定した名前の一文字目とキャリア名がそれぞれ表示されます。香港から中国大陸に移動する間に撮影したため、電波が悪くこんな表示ですがすみません。。笑

設定アプリでのデュアルSIMの表示

▼設定アプリ>モバイル通信を開くと、このようにデュアルSIMの表示が出ます。それぞれのSIMで、SIMカードの設定が許せば、APNの手動設定などもできます。ちなみにAPNプロファイルについてはiPhone XS Max 1台につき1つしか適用できません。なぜなら通信できるのはそのうちの1枚だけなので、2つ以上は必要ないから、ということなのでしょう。

なお、上記で設定したデフォルト回線も、後からここで設定変更が可能です(一番上の【モバイルデータ通信】にて変更)。

デュアルSIMの通常画面での電波表示

▼通常の右上の電波表示は、上が1枚目、下が2枚目の電波表示となり、右側には現在のモバイルデータ通信の規格が表示されます。ここが1つ、ということは、2つのうちどちらかしか使えないということですね。

電話アプリでのデュアルSIMの使用方法

▼電話アプリを開いてみると、上側に設定したデュアルSIMのうち、デフォルトの回線が表示されます。

▼上記の設定した名前のところをタップすると、どちらの番号で電話をかけるかが表示されます。

2枚から1枚に戻しても前の設定を覚えている?

▼なお、1枚を外すと以下のような表記になります。以前の設定を覚えているようです。

iPhone XS Max/XR物理DSDS版では、キャリア選択設定もSIMごとに可能

iPhone DSDS版ではネットワーク接続は1つしか選択できませんが、キャリア選択はSIM毎に可能です!【設定>モバイル通信>モバイル通信プランから設定したいSIMを選択>モバイル通信ネットワーク】で設定が可能です。

これまでは【設定アプリ】のトップから直でモバイル通信ネットワークに入れたのですが、今回ちょっと奥に入っているのでわかりにくい・アクセスしづらくはなっています。それはデュアルSIMになったからであって、できなくなったわけではないのでご安心を。

このキャリア選択は、基本的にはローミングの時くらいしか使わないと思いますが、一部のよく海外を移動する人にとってはなくてはならない機能かと思います。

iPhone XS Max 香港版は日本の技適は取得していない

しつこくしつこく「技適に適用しているか」とコメント欄で聞いてくる方がいらっしゃるので、iPhone XS Max 香港版/中国版のモデル番号A2104が取得している電波関係の認証を公開します。

iPhone XS Max 香港版 A2104 認証 技適

そんなに技適が気になる方は、そもそも海外で調達した携帯電話は日本では絶対使わないことです。

ちなみに日本でも、使用しているモバイル端末に対して技適に適合しているかを街中で突然検査をしたり、技適適用外だからといって罰せられたというような話は聞いたことがありません。だから問題なのだ、という人もいるのかもしれませんが、Appleの端末はその辺の激ヤバ電波を飛ばしている中華安物スマホとは違いますので、そこはよくお調べになって、ご自身の納得のいく範囲でお使いになるのがいいのではないかと思います。というわけで、技適に関してはこれ以上当ブログにはコメントしないでくださいますよう、お願い申し上げます。

他にも気付いたことがあれば、また他のSIMの組み合わせなども試してみて、実際の使用状況も含め今後も記事内容を追加していく予定です。

iPhoneの物理DSDS版は、回線選択設定がミソ

いかがだったでしょうか?香港iPhone XS Max 物理DSDS版、欲しくなりましたか?回線の選択設定を使いこなせば、結構使えるのではないかと思います。

私の場合、香港と中国大陸を河にかかる橋を徒歩で往復したり、フェリーで移動するときに、設定でデフォルト回線とネットワークの回線を選ぶだけで香港と中国大陸SIMのメインが切り替わり、SIMの入れ替えが必要なくなったため、非常に便利に使えました。

記事は以上です。

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