iPhone 6sの売上げ振るわず?組立工場が早めに休暇入りか

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毎年iPhoneの売上が減っているというニュースがまことしやかに流れるが、Appleはその予測に反して毎年最高売上と最高益を出し続けている。しかし今回の情報はちょっとこれまでと違う。iPhoneの最大の組立委託先工場(EMS)のフォックスコン(Foxconn、富士康)が早めに休暇入りするというのだ。これは初めて聞くニュース、ということで中国のメディアの注目を集めている。

中国版Twitter、ウェイボー(Weibo、微博)ユーザが暴露したところによると、iPhone 6sの販売台数が予測通りにいかなかったため、Appleは既にフォックスコンへの発注を削減したといい、それによって中国河南省鄭州にあるフォックスコンの工場が早めに年末年始の休暇に入るという(中国の年末年始とは、旧正月=春節のことを指す)。なお、去年までは、フォックスコンは年末年始でも従業員に高い休日出勤の賃金を支払ってでも新型iPhoneの生産をしていた。

foxconn

ここ数ヶ月間、iPhone 6sの市場での反応は予測ほどではないというニュースを見ている。一部のアナリストには、2016年が初めてiPhone誕生以来の販売台数が減少する一年になるだろうと予測する人もいる。

実際、iPhone 6sが発売される前、多くのマーケティングリサーチ機構が2016年のiPhoneの売上げには悲観的な見方をしていた。世界中で、先進国や中国のような新興市場でも、ハイエンドのiPhoneの市場は既に飽和状態になっているからだ。iPhone 6が初めて4インチよりディスプレイが大きくなったiPhoneとなり、iPhone 6とその兄弟分のiPhone 6 Plusは二つ合わせて史上最高の売上げを記録した。しかしアナリストはiPhone 6/6 PlusがAppleの最盛期ではないかと分析している。

更にiPhone 6sシリーズの外観は、新色のローズゴールドモデル以外はiPhone 6シリーズと基本的に同じで、このことも多くの消費者の購入意欲を削いでしまったところがあるようだ。なぜなら多くのユーザが、新機種にはやはりこれまでとは違う外観デザインを求めるからだ。

これまでにも、AppleのサプライチェーンもiPhoneの販売台数が既に下降傾向であることを暗示していた。例えば今月の頭に、Jabil Circuitが最近発表した四半期レポートで、彼らのDMS(多次元製造サービス)部門が今期の営業収入の予測を23%ダウンと見込んでおり、実はこの部門の主要な業務はiPhoneのシャーシ製造であるからだ。

本当にアナリストの予測通り、2015年がiPhone、或いはAppleにとって最盛期ということになってしまうのだろうか?

そんな折、Appleが来年早期に4インチのハイエンドiPhoneをリリースするという情報が中国最大の携帯キャリア、チャイナモバイルのプレゼンから漏れ伝わってきている。もしiPhoneの製造が予測を下回っていたら、本当にこのタイプの新機種が販売的にはローシーズンの来年頭〜春前にリリースされることも考えられるかもしれない。

しかし今更4インチを出しても欲しがる人がいるかどうかは不明なところがある。もし4インチがそんなに受けがいいなら、現在でもまだ販売されているiPhone 5sが大量に売れていてもいいはずだ。

あとは、来年秋の新モデル、iPhone 7がどんなものに仕上がってくるかにAppleの来年の業績がかかっているだろう。

記事は以上。

(記事情報元:WeiPhone

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