【2018/04/11追記あり】iOS 11.3から、iPhone 8/Xは公式以外で交換したディスプレイの一部が使用不能に

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iPhoneユーザにとって、ディスプレイの損傷は大きな問題です。公式で修理したい人はAppleCare+に入っていると思いますが、入っていないとApple公式のディスプレイ交換価格は非常に高く設定されています。また、その場で交換してくれるわけでもなく、預かりや修理センターに送っての修理になることもあり、近くにアップルストアがない人にとっては非常に不便です。というわけで、価格も安くその場で修理してくれるサードパーティーのiPhone修理屋さんに持ち込むという選択肢ができ、それで街の修理屋さんの商売が成り立っています。

割れたiPhoneディスプレイパネル

サードパーティーでの修理をすると、Appleの保険がきかなくなるというデメリットがありますが、それ以外はちゃんとしたところでやれば特に問題はありませんでした。ところが、ところが、、です。。

iOS 11.3にアップデートすると、iPhone 8が文鎮化する問題が発生中

ネット上でiPhone 8を、先日リリースされたiOS 11.3にアップデートすると、文鎮化してしまうという問題が複数報告され、それらのユーザの共通点が、サードパーティーでディスプレイ(フロントパネル)を交換していることが判明しました。

これは、iOS 11.3にアップデートする際に、ディスプレイパネルについているドライバチップのファームウェアがアップデートされるのではないかと推測され、これはディスプレイパネルもLightningケーブルのMFiと同様、Appleの認証が必要となり、Appleが認めた公式のディスプレイパネルでないと、iOS 11.3以降では使用できなくなることを意味します。なお、iPhone 8でこの現象が起こっているということは、iPhone Xも同様の問題が起こりうるといえます。

過去iPhone 7でも同様の問題が発生

実はこれは今回iPhone 8で初めて起こったことではなく、過去iPhone 7でも、同じようにサードパーティーで交換したディスプレイが認識されないという問題が起こっていました。原因は、タッチパネル用のチップがアップデートされないため、iOSがディスプレイからの全てのタッチ操作を受け付けないというものでした。またこれによってTouch IDも使えなくなるという問題も同時に発生することもありました。

ちなみにiPhone Xでも、サードパーティーの修理屋でフロントカメラや光センサーなどを交換すると、Face IDが使えなくなるという問題が発生していますが、これは認証に関わるところなので、納得できます。

このニュースを受けて、既に世界では多くの修理屋さんがiPhone 8やXのディスプレイパネル交換サービスの受付を停止しているといいます。

サードパーティの安物パネルに要注意

今後、この二機種についてはやはりAppleCare+に入っておいた方がよさそうですね。実際、サードパーティーの修理屋さんで組立工場のフォックスコンから出た本物のパネルとして交換しているところもありますが、本当であったとしてもAppleが認証していないシリアル番号のチップを搭載したものでは、使えなる可能性が高いため要注意です。もちろん、表面のガラスのみの交換の場合は問題ないですが。。

※(2018/04/11追記)「天馬」「友達」などの認証チップが使用不能に

そして、実際のところは、中国深圳などで出回っている「天馬(Tianma、ティエンマー)」や「友達(youda、ヨウダー)」などと呼ばれている認証チップつきディスプレイが軒並み使えなくなっているようです。しかし私の知り合い関係のちゃんとした業者さんのディスプレイでは、iOS 11.xからiOS 11.3にアップデートしても問題なく動作するとのことです。証拠動画がこちらです。

ということで、これは一部の偽物チップ対策をAppleが行っただけ、と結論づけてもいいかもしれません。

サードパーティの修理屋さんで修理する際は、品質がいいお店をご自身でじっくり探して見つけた方がいい、というのは変わりがないということでいいかと思います。

Appleのサードパーティ潰しもちょっとやりすぎな感じかも

とはいえ、徹底的にサードパーティーでの修理を潰そうとしているAppleに対して批判の声が高まっているのも事実です。今の時代、スマホがないと基礎インフラさえ利用できない時代になってきました。Appleは預けなくてももっと簡単に修理ができるようにサービスを強化すべきではないでしょうか。

記事は以上です。

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