【1,000回で約119円】DeepSeekが検索APIを公開、検索料はClaudeの約13分の1

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【DeepSeek】が、自社の検索エンジンを使うウェブ検索API「Search」と、ウェブページを1枚取ってきて本文をMarkdownで返す「Fetch」の2本をAPI利用者全員に公開しました。料金はどちらも成功した1,000回あたり約119円(0.75ドル)で、DeepSeek APIのツール経由で使う場合は現在無料で、日本時間2026年11月1日1時から課金されます。失敗や空振りは無料で、検索・取得それぞれ毎秒5回までです。

DeepSeek Search/Fetch API

検索API「Search」とページ取得API「Fetch」の中身

Search APIは、api.deepseek.comの/v1/tools/searchに検索語(1〜128文字)と件数(1〜50、省略時10)を送ると、結果がJSONで返ります。結果には題名とURL、通常100〜200字の抜粋、通常600〜800字の要約などが含まれます。公開日時やサイト名は、分からない場合には空欄になります。関連度などをまとめた0〜3点のスコアや、情報源の権威性を示す0〜4段階の評価も返ります。いずれもDeepSeek側の評価なので、出典を選ぶ補助として使えます。DeepSeekのSearch & Fetchガイドでは、need_contentをtrueにすると、取得できたページ本文も返す仕様です。検索語にはsite:、-site:、”…”の完全一致、lang:zh,en、after:2025-01-01、before:といった演算子が使えます。

Fetch APIは、/v1/tools/fetchにURL(最長8,192文字)を1本渡すと、題名と本文をMarkdownで返します。認証は通常のDeepSeek APIと同じBearer方式のAPIキーで、エラーの形式はOpenAI互換です。相手のサイトがアクセスを拒んだ場合や、Markdownに変換できない内容のページは404が返ります。

レート制限はSearch・Fetchそれぞれ1秒あたり5リクエストで、APIキーをいくつ作ってもアカウント単位で合算され、Fetchには取得先ドメインごとの上限も別にあります。超えると429です。

成功した1,000回で約119円、失敗と空振りは無料

料金はSearch・Fetchとも成功した1,000リクエストあたり約119円(0.75ドル)、中国語版の資料では約118円(5元)です。1回あたりに直すと約0.12円です。課金されるのはHTTP 200で結果が返った場合だけで、Searchは結果が空なら無料、Fetchは本文が取れなければ無料、タイムアウトも無料です。countを10から50へ増やしても検索料は同じです。ただし、結果を大量にモデルへ渡せば、その分の入力トークン代が掛かります。

10月17日付の発表では、DeepSeek Harness、Claude Code、CodexからDeepSeek APIを使う場合、サーバー側の検索・取得ツールは現在無料と案内しています。このツール呼び出しへの課金が始まるのは北京時間11月1日0時、日本時間では同日1時です。モデルの利用料は別に掛かります。

検索1回の料金は、deepseek-flashの料金表で計算すると、ピーク時間帯の出力625トークン分に相当します。出力100万トークンあたり約190円(1.2ドル)に対し、検索1回は約0.12円です。実際の合計額は、読み込ませる検索結果の量と、生成する回答の長さで変わります。

Claude APIの13分の1、Gemini APIの19分の1

以下は検索1,000回分の通常単価です。無料枠・追加機能・モデルの入出力料金は分けて考えます。円額は参考換算です。

DeepSeekはClaude APIの約13分の1、Gemini APIの約19分の1、独立系で安いBraveやExaと比べても5〜9分の1です。一方、ページ取得の側はClaude APIのウェブ取得がトークン代だけで追加料金なし、Exaの本文取得が1,000ページ約160円(1ドル)なので、Fetchの約119円は最安というわけではなく、桁違いに安いのは検索の方です。

DeepSeekの発表によると、この検索エンジンは自社開発で、世界で1日数億回のリクエストを処理しているとのことです。今回、その基盤を外部の開発者もAPIで使えるようになりました。

日本語検索の精度と、送信するデータに注意

個人情報保護委員会の2025年2月の情報提供(3月更新)では、DeepSeekが取得した個人情報を含むデータは中国のサーバーに保存され、中国の法令が適用されると説明しています。検索語にも顧客名や社内の案件名が含まれ得るため、機密や個人情報は送らず、公開情報の収集から試すのが鉄則です。

検索ガイドには言語を絞るlang:演算子がありますが、日本語検索の精度を示す評価結果は掲載されていません。日本向けのサービスへ組み込むなら、普段調べている製品名や日本語の質問で、必要な公式ページが見つかるか試してからの導入をお勧めします。

小龍的にはこう思った

小龍的には、公開情報を大量に集める仕組みを作っている開発者に向いたAPIだと考えます。Search APIの通常料金で月10万回検索すると約1万1,900円です。Claude APIの検索料なら約15万8,200円なので、検索だけで月約14万6,300円の差が付きます。検索回数が増えるほど、この単価差が効いてきますね。ともかく、安い!

一方、既にClaude APIのウェブ検索を使っているアプリでは、DeepSeekの検索結果を受け取り、モデルへ渡す処理を組み込む必要があります。料金の比較と併せて、日本語の検索結果と組み込みの手間まで確かめた方がよいでしょう。

当ブログでもお伝えした通り、Appleは中国本土で12月にApple Intelligenceの提供を始める計画だと、Bloomberg報道を伝える9to5Macが報じています。中国のAI企業は、海外の開発者にも自社の検索基盤を売り出しています。AIが新しい情報を調べるための費用にも、価格競争が広がってきました。

まずは公開情報の収集で、日本語の検索結果を試すことから始めてみてはいかがでしょうか。

記事は以上です。

(記事情報元:DeepSeek API Docs、DeepSeek API Docs(中国語版)、個人情報保護委員会。円換算は1ドル=158.19円、1元=23.64円(三菱UFJ銀行の2026年10月16日公表相場の仲値TTM)で計算しています。)

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