Apple、iOS/iPadOS 15.3.1をリリース。Webkitセキュリティアップデート。macOS Monterey 12.2.1やwatchOS 8.4.2も

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Appleは日本時間本日2022年2月11日未明(午前2時頃)に、iPhone用OS【iOS 15.3.1】及びiPad用OS【iPadOS 15.3.1】をリリースしました。一つ前のバージョン、iOS 15.3/iPadOS 15.3リリース(2022年1月27日)からわずか15日でのリリースとなりました。セキュリティアップデートが主な更新内容となっているため、全ての人にアップデートが推奨されます。また小数点2桁アップデートのため、アップデータのファイル容量は小さくなっています。

iOS 15.3.1アップデートの内容・修正点、リリースノート

iOS15.3.1 OTA Update

AppleはiOS 15.3.1のアップデートのリリースノートで、以下のように記しています。

iOS 15.3.1ではiPhoneの重要なセキュリティアップデートが提供され、点字ディスプレイが応答しなくなることがある問題が修正されています。

Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください:

https://support.apple.com/kb/HT201222

iPadOS 15.3.1アップデートの内容・修正点、リリースノート

iPadOS15.3.1 OTA Update

AppleはiPadOS 15.3.1のアップデートのリリースノートで、以下のように記しています。

iPadOS 15.3.1ではiPadの重要なセキュリティアップデートが提供され、点字ディスプレイが応答しなくなることがある問題が修正されています。

Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください:

https://support.apple.com/kb/HT201222

iOS/iPadOS 15.3.1の主な変更点

iOS/iPadOS 15.3.1でのアップデートは、基本的にセキュリティアップデートとなっていて、他には点字ディスプレイが応答しなくなる問題が修正されています。

後者の問題は目が不自由な方にとって非常に重要なアップデートとなります。健常者にとってはセキュリティアップデートですね。記事更新時点ではまだ日本語版Appleのセキュリティアップデートの情報のページにまだiOS/iPad OS 15.3.1のセキュリティアップデート内容が公開されていませんが、英語版では以下のように記述されています。

WebKit

Available for: iPhone 6s and later, iPad Pro (all models), iPad Air 2 and later, iPad 5th generation and later, iPad mini 4 and later, and iPod touch (7th generation)(iPhone 6s以降、iPad Pro(全モデル)、iPad Air 2以降、iPad 第5世代以降、iPad mini 4以降、iPod touch(第7世代))

Impact: Processing maliciously crafted web content may lead to arbitrary code execution. Apple is aware of a report that this issue may have been actively exploited.(悪意を持って細工されたウェブコンテンツを処理することで、任意のコードを実行される可能性があります。Apple は、この問題が活発に悪用されている可能性があるという報告を認識しています。)

Description: A use after free issue was addressed with improved memory management.(メモリ管理の改善により、use after free 問題が修正されました。)

CVE-2022-22620: an anonymous researcher(匿名の研究者)

上記のImpact(影響)のところで、「Apple は、この問題が活発に悪用されている可能性があるという報告を認識しています」と書いていること、また今回のリリースが前のバージョンのリリースから2週間程度で、しかも定例の日本時間火曜日リリースではないことから、これはやはり今回のWebkitに関するセキュリティパッチを提供する緊急のリリースであることが伺えます。

その他のApple OSもアップデート

macOS Monterey 12.2.1

Mac用のmacOSも12.2.1にアップデートされました。

macOS Monterey 12.2.1 OTA Update

AppleはmacOS Monterey 12.2.1のアップデートのリリースノートで、以下のように記しています。

macOS 12.2.1には、Mac用の重要なセキュリティアップデートが提供され、Intelプロセッサを搭載したMacコンピュータでBluetooth周辺機器に接続しているとスリープ中にバッテリーを使い切ってしまうことがある問題が修正されています。

Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください: https://support.apple.com/ja-jp/HT201222

ということで、macOSは「Intelプロセッサを搭載したMacコンピュータでBluetooth周辺機器に接続しているとスリープ中にバッテリーを使い切ってしまうことがある問題」が修正されているので、Intelプロセッサ搭載Macをお持ちの方で、Bluetooth周辺機器をお使いの方はアップデートした方がよいでしょうね。私も早速しました。MacBook Pro 16インチ 2019モデルでmacOS 12.2からのアップデータの容量は1GBと大きいですが。。

watchOS 8.4.2

Apple Watch用のwatchOSも8.4.2にアップデートされました。実は直前に、Apple Watch Series 4以降だけのためにバグ修正のwatchOS 8.4.1がリリースされていたので、今回バージョンが8.4.2と他のOSと足並みが揃わなくなっています。

watchOS8.4.2 OTA Update

AppleはwatchOS 8.4.2のアップデートのリリースノートで、以下のように記しています。

watchOS 8.4.2には、Apple Watch用のセキュリティアップデートとバグ修正が含まれます。

Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください: https://support.apple.com/HT201222

こちらは特に機能の改善はないようです。

tvOS 15.3.1

AppleはApple TV用のtvOS 15.3.1アップデートもリリースしています。こちらもセキュリティアップデートのみです。

アップデートはOTAで可能

iOS/iPadOS 15.3.1へのアップデートは、端末の設定>一般>ソフトウェアアップデート、或いはiTunesから可能です。小数点2桁アップデートですが、上述の通りパッケージ容量は比較的大きく、私のiPhone 12 Pro MaxではiOS 15.3からのアップデートパッケージは247.9GBとなっています。

アップデートにかかる時間はデバイスやネットワーク環境などによって変わりますが、アップデート実行中には作業ができなくなるので、できるだけ時間に余裕を持って行いましょう。また、安定したWi-Fiが入るところで充電をしながら行うのが確実です。一番いいのは寝る前にダウンロードして、その後インストール(アップデート)指示をしておくことですね。

最新ハードウェアiPhone 13シリーズ/iPhone SE 2等用を含む、iOS 15.3.1/iPadOS 15.3.1オリジナルファームウェアのダウンロードはこちらから

最新の【iPhone 13 mini/iPhone 13/iPhone 13 Pro/iPhone 13 Pro Max/iPad】用も含め、iOS 15.3/iPadOS 15.3のファームウェア(OFW)のダウンロードリンクはこちらです(順次アップデート予定)。

基本的にはiOSは最新バージョンにしか復元できないようになっていますが、先にファームウェアをダウンロードしておいて複数台をアップデートする、或いは一つ前のiOSでSHSHが発行されているバージョンへのダウングレードやバージョン維持復元の用途でお使いいただけると思います。

記事は以上です。

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