Apple Musicの課金ユーザ数、4000万人を突破か。2ヶ月で400万人増加

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4月5日のApple Musicのフランス地域コンテンツ・ディレクターを務めるSteven Huon氏のTwitterでのつぶやきによって、Apple Musicがまた新たなマイルストーンを達成したことがわかりました。現在、世界で課金ユーザ数が4000万ユーザを超えたということです。

エディ・キューSVPがSXSWでApple Music課金ユーザ数の増加について言及していた

実は2週間前にも、Appleのインターネットソフトウェアとサービス担当のEddy Cue SVP(上級副社長)が、SXSW(サウス・バイ・サウス・ウェスト)フェスで、Apple Musicの課金会員数の数字について触れていました。ただ、キューSVPはその時には、Apple Musicはこの1ヶ月ちょっとで200万人課金ユーザ数が増えた、と言っていただけでした。しかしこのことから、Apple Musicの課金ユーザ数が現在も相当素晴らしい成長率を保っていること、そして四半期での比較でもかなりの伸びを示していることがわかります。

Apple-Music

2ヶ月で400万人増加した計算に

今年2月の段階で、Appleは公式にApple Musicの課金ユーザ数は3600万人としていました。そして今は4000万人となっているということは、Apple Musicの課金ユーザ数は2ヶ月で400万人、10%以上も成長したことになります。現在、Apple Musicはアメリカでは2番目のストリーミング配信サービスに成長していて、1位はあのSpotifyで、現在の課金ユーザ数は7100万人を超え、年末には9600万人を超えるとされていますので、その差は歴然としています。

直近の潜在ユーザ数は800万人、将来的には20億人!?

SXSWフェス開催中に、キューSVPは世界で800万人以上がApple Musicの試用期間中だという数字も出していました。彼は、世界で20億人が、Apple MusicやSpotifyなどのストリーミング配信サービスのユーザとなるとみていて、それと同時に毎週App Storeにアクセスするユーザは5億人を超えていて、それらは全て課金ユーザだということです。

Apple Musicは”アーティスト重視”の姿勢を崩さず

キューSVPは、「音楽の本当のチャンスはSpotifyやアメリカ、またはレコード会社とはあまり関係がない。本当に関係があるのはアーティスト達だ。どうやったら世界中の人に彼らの音楽を聴いてもらえるか、そして彼らが相応の報酬をもらうにはどうしたらいいか?私たちは大幅に成長していくことを保証しなければならない、それをしないと音楽市場が達するべき目標に達することができない」と発言しています。

iOS 11.3ではApple Musicのミュージックビデオの機能が拡張

iOS 11.3では、Apple Musicはミュージックビデオの機能を強化し、拡張しました。様々なミュージックビデオを再生できるようになり、広告を見る必要もなくなりました。またプレイリストに入っているホットな楽曲や、お気に入りのアーティストなどの新しいミュージックビデオを簡単に探し出し、連続再生することも可能になりました。

またAppleでは、Apple Musicにおける独占配信を狙っていると思われる、オリジナルのコンテンツの買収(獲得)や作成もしており、それによって更にApple Musicへの加入者を増やそうと躍起になっているようです。

中国では苦戦、今後伸びるのか

しかし恐らく潜在的ユーザを大量に抱える中国では、既に中国ローカル企業がほぼ無料の先発の音楽ストリーミング&ダウンロードサービスを提供しています。中国のストリーミング配信サービス市場では、テンセントQQ音楽、アリババのシアミ(Xiaomi・虾米)、酷狗音楽、NetEaseMusic(網易音楽)などがほぼシェアを握っていて、Apple Musicは他国に比べ単価を下げていても、非常に苦戦しています。Apple Payも含め、中国ではAppleといえどもハードウェア以外のサービスを普及するのはほぼ不可能な様相を呈しているといえるでしょう。ただ、この状況は最大手のSporifyにとっても同様です。どこか中国国内サービスを買収するか、または提携関係を結ばない限り、”黒船”が国内ローカルサービスの牙城を切り崩すのはもう難しいかもしれません。

記事は以上です。

(記事情報元:Apple Insider

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