iOS8.3脱獄に暗雲か!?iOS8.3ではサードパーティ製のファイル管理アプリが接続不可能に

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もしあなたがiOS脱獄ユーザ(通称脱獄犯)なのであれば、当然ながら最新のiOS8.3からは距離を置いた方がよい。なぜなら現在iOS8.3に対応した脱獄ツールは影も形もないからだ。

しかしあなたがiOS脱獄ユーザでないとしても、iOS8.3にアップデートすることはリスクがあるかもしれない。というのも、iOS8.3にアップデートすると、PhoneView、iFunBox、iExplorer等の母艦からiPhoneやiPad、iPod Touch等のiOSデバイスにアクセスするタイプのサードパーティ製アプリケーション(ツール)による接続が軒並み不可能となってしまうという報告があがっているからだ。これらのツールを使ってバックアップなどをとっている人は絶対にiOS8.3にアップデートしてはいけない。

iOS8.3ではサードパーティ製の母艦からのファイル管理系アプリ使用が不可能に!

中国のデベロッパやユーザの報告によれば、iOS8.3ではセキュリティ機構”Sandbox(サンドボックス)”へのアクセスの規制が強化され、サードパーティのツールによるiOSデバイスへのアクセスが一切できなくなってしまったという。もし接続しようとすると、以下のようなメッセージが出て接続に失敗するとのこと。

3_iFunBox_iExplorer_NG

iOS8.3の脱獄ができるようになれば、アクセス可能になるが。。

当然ながら、iOS8.3の脱獄ツールが出て完全脱獄ができるようになれば、Sandboxへのアクセスが可能となるため、上記のサードパーティの接続ツールは使用可能となるのは間違いない。しかしいつiOS8.3用の脱獄ツールがリリースされるかは完全に未知数だ。

記事更新時現在、iOS8.3にアップデートしたデバイスに母艦からアクセスして内部ファイルを管理するためには、唯一Apple公式のiTunesしか方法がないということになる。

画蛇添足 One More Thing

iOS8.3脱獄ツール開発の進捗に大きな影響が出るかも?

現在これらのサードパーティ製管理接続ツールを開発しているデベロッパたちは、何とかしてこれらのツールが使えるように動いているとのこと。

その理由とは?以下は完全に私個人による推測だが、なぜならこのiOS8.3でのサンドボックスへの外部ツールからのアクセス禁止は、iOS8.2以上の脱獄ツールの開発の進捗に大きな影響を与える可能性があるからだ。

中国の”助手”系アプリが接続できないと、中国による脱獄ツールマネタイズシステムが崩壊するかも

というのも、特に中国では母艦でiTunesよりも所謂”〜〜助手(ヘルパー)”というファイル管理ソフトを使ってiOSデバイスのデータを管理している人が多く、そのアプリ上に広告を掲載することで既にマネタイズのエコシステムが完成している。しかし”助手”系アプリがiOS8.3にアクセスできないとなると多くのiOS8.3にアップデートした中国のユーザが”助手”系アプリの使用を諦めるしかなくなると、エコシステムが成り立たなくなるのだ。

iOS7以降対応の中国のハッカーチーム開発した脱獄ツール、例えばPangu(盤古)、TaiG(太極)などの完全脱獄ツールは、それらの”助手”系アプリの開発元がスポンサーとなって開発が行われているのは脱獄犯の皆さんはご存じの通りと思う。

なぜそうなっているかというと、中国の”助手”系アプリの使用目的は基本的にはiOSデバイス上で本来は有料のアプリを無料で使用できるようにするクラックアプリを便利にインストールしたり、無料(基本的に海賊版)の音楽ファイルや着信音を入れるようにするためで、その使用目的は脱獄をしてしないと基本的に達成できないからだ。端末の脱獄が完了すると、中国のユーザはApple公式のiTunesやApp Storeよりも、それらの”助手”系アプリによってiOSデバイスの内部データを管理するようになるからだ。

しかしiOS8.3へアップデートすることで”助手”系アプリのユーザが減ってしまうということは、それらのアプリの開発元への広告収入が減ってしまい、そうなると脱獄ツールの開発への資金提供が行われなくなってマネタイズが難しくなり、中国のハッカーが引き続きiOS8.2/iOS8.3の脱獄ツールの開発を行う理由がなくなってしまうというわけだ。

もしiOS8.3のSandboxへの制限が今後も続くようであれば、脱獄ツール開発マネタイズシステムのスポンサーは、”助手”系アプリの開発元のみに頼るわけにはいかなくなる。そうなった場合、ハッカーチームが別のスポンサーを探す可能性もあるが、現在のところ”助手”系アプリ以外にどこかが脱獄にデバイスによって恩恵を受けるとはなかなか考えにくい。

今後脱獄ツール開発がどのような動きになっていくのか、当ブログとしても注目していきたい。

記事は以上。

(記事情報元:WeiPhone

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