スティーブ・ジョブズのサイン入り契約書が4万ドルで落札

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Appleの創始者で前CEOのスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)のサインが入った、
1978年の契約書がオークションで4万ドルで落札された。

※スティーブ・ジョブズのサイン。クリックすると拡大する。
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この契約書はジョブズとロバート・フリードランド(Robert Friedland)が1978年8月17日にサインした契約書で、全8ページある。
この契約書が数日前RR Auction(RRオークション)で競売にかけられ、
最終的にTristar ProductionsのCEO、ジェフ・ローゼンバーグ(Jeff Rosenberg)に40,045米ドルにて落札されたという。
RR Auction公式サイトのスティーブ・ジョブズのサイン入りの契約書に関する説明のページはこちら

なお、サインはSteven Jobs(スティーブン・ジョブズ)、
そしてサインの下の文字はStephen Jobsになっており、
またこの契約書の一枚目では、
スティーブ・ジョブズの名前の所をStemhen Jobsのようにタイプミスがされていて、
それをジョブズが手書きでSteven Jobsに直しているというような、
ちょっと微笑ましい状況も見られるのが面白い。

RR Auctionの副総裁ボビー・リビングストンは、
「30年間商業界にいたジョブズが我々に残した製品以外のものは、この1つのサインだ。
この文書は彼の一生の中でもう1つの重要な任務に関するもので、
非常に重要な意義を持つ、非常に稀少なものだ」
とこの契約書について説明している。

ジョブズとフリードランドは大学の時に既に親友となっていた。
彼らは一緒にオレゴン州ポートランドのリード大学(Reed College)に通い、
インドにスピリチュアルなものを求めて旅行したり、
フリードランドが裕福な親戚の叔父さんからもらった共同農場やリンゴ園で、
一緒にヒッピーのような生活をするなどしている。
ジョブズの伝記の作者、ウォルター・アイザックソンによると、
ジョブズが自分の会社をアップルと名付けたのはこのリンゴ園にちなんでいるという。
なおジョブズとフリードランドは終生友達であった。

ロバート・フリードランド(Robert Friedland)
Robert-Friedland_ロバート・フリードランド

今回オークションで競り落とされたこの文章は、
ジョブズとフリードランドがオレゴンのマクミンビル(McMinnville)の「営業所」で交わした協力関係に関する契約書だ。

我々は現在、この2人の親友がこの協力関係を結んだ後、
2人で行ったビジネスが具体的にどうなったかを知らない。
しかしこの契約書が交わされてそれほど経たないうちに、

ジョブズはご存じの通りアップルコンピューター(Apple Computer)社で大成功を収め、
紆余曲折はあったが最終的に世界一の利益を生み出す企業にまで成長させた。

フリードランドはカナダのアイヴァンホー・マインズのCEOとなり、
鉱山採掘業でトップクラスの実業家となり、当然億万長者となっている。

※ロバート・フリードランドは「最後の山師」と呼ばれる一風変わった男で、
モンゴルの他にもこれまでにビルマ、アンゴラ、シエラレオネ、
そしてパプアニューギニアなどで鉱脈を探して回り、
一代で富を築き上げたという立志伝を持つ男だったりする。

Appleの残した多くの文化財や記念品がオークションで非常に高い金額で落札されている。
今年5月にはドイツで、1台の現在でも正常に動作するApple Iが、
671,400米ドルで落札された。
そして7月にはもう1台のApple Iが387,750米ドルの価格で落札されている。

ジョブズがサインしただけでこの価格になるのであれば、
社内文書でサインしたものなどは時間が経てば経つほど価値があがっていくはずだ。
Appleにはどれだけのお宝が眠っていることだろう。。
大変興味深い。

記事は以上。

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