マイクロソフト(Microsoft)のCEO、スティーブ・バルマー(Steve Ballmer)が、
今後12ヶ月以内に退任するというニュースを受けて、
Microsoftの株価は8月23日金曜日に7.3%も急上昇して34.75米ドルに達し、
この4年内で最大の上げ幅となった。
このマイクロソフトの株価のとんでもない急上昇は、
市場のバルマーの下手くそな経営に対する一種の当てこすりといえるだろう。
彼がCEOになってからマイクロソフトの株価はずっと良くなかった。
その主な原因は、
オペレーティングシステム(OS)とモバイル市場の進出における一連のミスであるといえる。
しかし今回バルマーにとって慰みとなるのは、
彼が持っている3.33億のマイクロソフトの株価は、
株価の上昇によって7.86億米ドルも増えたということだろう。
Market Watchが近年注目された大企業のCEOが退任した際の株価の変動についての研究によると、
今回のマイクロソフトのバルマーCEOの退任による株価の上昇幅は、
やはりかなり上位に位置するようだ。
2005年2月9日、
ヒューレット・パッカード(Hewlett-Packard、HP)のCEO、
カーリー・フィオリーナ (Cara Carleton “Carly” Fiorina)が会社の業績を伸ばせず辞職した際、
HPの株価は6.9%も急上昇した。
2008年11月29日、
ヤフー(Yahoo!)の共同創始者であるジェリー・ヤン(Jerry Yang、楊致遠)が離任し、
キャロル・バーツ(Carol Bartz)が後を継いだ2日目、
ヤフーの株価は8.65%も上昇した。
そして2011年9月7日、今度はバーツがクビになった2日目に、
ヤフーの株価は5.4%上昇した。
※この2人の退任のニュースは、
市場取引が終了した時間以降に発表された。
しかしCEOの離任が必ずしも株価の上昇をもたらすというわけではない。
2011年9月22日、ヒューレット・パッカードのCEO、
レオ・アポテカー (Léo Apotheker)が解任されたとき、
同社の株価は4.9%も落ち込んだ。
2010年8月6日に同じくヒューレット・パッカードのCEO、
マーク・ハード(Mark Hurd)がセクハラに巻き込まれて引責辞任をした際も、
同社の株価は8%も大幅に下げている。
2011年8月25日、我らがアップル(Apple)の前CEO、
スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)が離職を発表した際には、
同社の株価は0.65%下がったが、2日目には2.64%また上昇している。
2013年4月9日、百貨店のJ.C. PenneyのCEO、
ロン・ジョンソン(Ron Johnson)が離職を発表したが、
その際には同社の株価が12.2%も暴落している。
以上元ネタは、中国のニュースサイトWeiPhoneの記事(中国語)。
市場は当然ながら業績に対して非常に厳しい評価をする。
CEOが辞任することで会社の業績にとって悪い要素が省かれ、
会社の成長が見込まれる場合は株価が上昇するが、
逆に評判の良いCEOが降りて不安要素が増すとやはり株価は下落する。
Appleの現CEOのティム・クック(Tim Cook)もいずれは退任する。
その際に、現行のiPhone5やiPad mini、次世代iPhoneのiPhone5SやiPhone5C、
新デザインのMac Pro、
そして更に先のiPhone6やiWatchなどがどう評価され、
クックの退任時には同社の株価にどのような影響を与えるのかが見ものではある。
まずは次の製品(iPhone5SとiPhone5C)を楽しみにしたい!
記事は以上。