株価下落を嫌ったか!?ヘッジファンドの億万長者、デビッド・テッパーがApple株を全て手放す

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Business Insiderが伝えたところによると、米国証券取引委員会が公開したリストによって、ヘッジファンド・マネージャーで億万長者の投資家デビッド・テッパーが所有していた大量のApple株を全て手放したことが判明したという。

David-Tepper
デビッド・テッパー(David Tepper)

Bloombergが計算したところによると、テッパーが所有していたApple株は126万株にのぼり、その価値は1.33億ドル(144億円)にもなるという。2週間前の4月28日、投資家のカール・アイカーン全てのAppleの株を売ると宣言したが、アイカーン氏がAppleを支持しない理由は中国市場のリスクが高すぎるというものだった(ちなみにカール・アイカーン氏は2013年にAppleの株価が過小評価されていると発言したこともあるのだが)。

2015年8月以来、ゴールドマン・サックスが追跡している833のヘッジファンドのうち、146のヘッジファンドがAppleの株を主に所有していることが、Apple株がゴールドマン・サックスによるヘッジファンドの人気株人気ランキングで2位に入っている原因となっていた。

しかしApple株価は先月の業績発表後大幅に下落しており、それが一部の投資家に対してApple株の将来への不確定要素を増やしてしまった。2日前、Appleの株価は90ドル以下に下がり、これはここ2年来初めての安値ということになる。iPhoneの不調が顕在化し、そして引き続き不調だったiPadだけではなくMacまでも不調に陥り、主要の3本の柱の製品が全て不調でそれらに代わって今後活躍すると思われる新製品がまだ発表されていないことも大いなる不安を招いている。

その結果、Appleの時価総額はグーグル(Google)の持ち株会社であるアルファベット(Alphabet)を下回り、世界一価値がある会社という地位から転落してしまった。

ただ、注目すべきはウォールストリートのApple株に対する評価が下がっても、多くの大型ファンド、例えばブラックストーン・グループやヴァンガードなどは前四半期のAppleの業績が芳しくなくてもその株を保有し続けているということだ。

あまりに短いスパンで見ている投資家はApple株を手放し、そうでなくまだAppleのイノベーションを信じている投資家はまだApple株を保持している、ということなのかもしれない。

記事は以上。

(記事情報元:Business Insider

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