中国で大ヒットした日本のゲーム【旅かえる】、正式に中国に導入決定!アリババがHit-Pointと独占契約

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アリババグループのAli Game(阿里遊戲)が本日正式に発表したところによると、2018年4月2日、アリババグループと日本のゲーム会社Hit-Pointは戦略的提携を結び、Hit-Pointが自社の中国で大ヒットしているゲーム【旅かえる】を正式に、アリババに中国大陸地区で独占的な発行するライセンスを与えることになりました。

旅かえる

Hit-Pointはモバイルゲームに注力している日本のゲーム会社で、放置ゲームが得意とされています。以前は【ねこあつめ】が大人気を博し、開発チームさえ驚くような成功を収め、同名の映画も放映され、いわゆる放置ゲームのブームを作った立役者といえるでしょう。

その後、Hit-Pointはその得意分野の放置ゲームに力を入れ、2017年年末に【旅かえる】をリリースしたところ、日本よりも中国で大ヒットし、中国の若者がこぞって【旅かえる】にふけるという社会現象になりました。今回、アリババグループとしても、デベロッパとして初めて海外のゲーム会社との提携となっていて、正式に海外のゲームを中国に輸入するのは初めてのことになります。

旅かえる_アリババ

【旅かえる】は日本ではあまり話題になっていませんが、基本的には石の洞窟に住むかえるのために、屋外のクローバーを収集してお店で食べ物や旅行用のグッズを買ってあげると、かえるが旅に出て、旅先の写真や”いっぴん”、”めいぶつ”などを持って帰ってくる、というものです。あとはかえるの家の外に3種類のお客さんが現れるので、お客さんに”めいぶつ”を与えるとクローバーをくれたり、お店のふくびきで使えるふくびきけんをくれたりします。ふくびきでは普通には買えない旅行グッズやおまもりなどがもらえます。

旅のグッズやいっぴんやめいぶつ、称号などもあって、収集の要素もありますが、基本的には食べ物やグッズなどを用意するだけで、あとはこちらは何もできないので放っておいて、時々ゲームを起動しては、生えてきたクローバーを収集し、お客さんを接待してクローバーやふくびきけんをもらい、あとはかえるが出かけたり戻ってきたりするのを待つか、戻ってきたときにかえるの姿を楽しむくらいしかない、ほとんど自分が仏様になったかのような気持ちがする放置ゲームです。そしてかえるが持ち帰ってきた写真などで、かえるが一体どんな旅をしたのだろう、どこにいったのだろう、と想像を巡らすのです。クローバーを課金で買うこともできますが、放っておけば生えてくるもので、お客さんがくれるので課金要素はほとんどないといっても過言ではありません。

【旅かえる】そのものには中国語版は存在しませんが、中国ではiOS版だけでも3000万ダウンロードを記録しています。しかもWeibo上での話題としてUGCのコンテンツ閲覧料が20億を超えるなど、とてつもない大ヒットとなっています。Android版では偽物の中国語化された【旅かえる(中国語では旅行青蛙)】も登場しているほどです。中国の紅白歌合戦ともいえる、旧正月の年越し番組「春節聯歡會(春節晚會)」でもこの【旅かえる】のことが話題に上がったくらいなので、よほどの大ヒットといえるでしょう。

中国での【旅かえる】のヒットは、Hit-Pointにとっても全くの想定外だったようです。中国では【王者榮耀】などの課金して時間をかけてはまるゲームが流行っていたこと、また日常での仕事や生活に疲れてきている中国人が増えていることから、一見単純でもよく練り込まれて作られていて、母性をくすぐったり、簡単に家族の一員が増えたような感じがする【旅かえる】が大ヒットしたのではないかとみられていますが、狙ってできるものでもなかったのでしょう。

ただゲームの人気は一過性のもので、既に中国でも【旅かえる】の人気は明らかに低下しています。今回の正式な中国版の発行が、またカンフル剤になるのかどうか、そして言語が翻訳されるだけではなく、中国独自の要素が加えられるようになるのか、要注目です。またこのゲームが更に中国人の日本へのインバウンドビジネスや、文化的交流に繋がっていくといいなと願っています。私自身も旅かえるは遊んでいて、ほぼコンプリートしたところ、最近またちょっといっぴんやめいぶつ、写真が増えました。ただ、やっぱり飽きてしまいますね。。さて、アリババによる導入で、どうなるでしょうか。

記事は以上です。

(記事情報元:Sohu

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