フォーブス:サムスンがなければAndroidはApple iOSに対抗できない

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『フォーブス(Forbs)』の報道によると、サムスン(SAMSUNG)が存在しなければ、AndroidはAppleのiPhoneとの戦いで悲惨な負け戦になっていたとされている。

サムスンはAndroid陣営における利益やイメージなどの面での問題解決に貢献しているが、逆にAndroid陣営全体の膨大な量に助けられているところもあるという。サムスンとグーグル(Google)は共に徒党を組んでいないと、単独で戦ってもAppleの敵ではない。数字がその真相を物語っている。

samsung

数字で見ても、実はAndroid陣営はAppleのiOS陣営の敵ではない

スマートフォン市場で、Android端末の販売台数はiOS端末の台数を圧倒的に凌駕していて、Androidのシェア率は80%、iOSは20%以下だ。この数字だけを見ると、スマートフォン市場での勝ち組はAndroidのように映るかもしれないが、その真相はそんなに単純ではない。

スマートフォン市場で、市場シェアよりも大事な数字がある。まずは利益のシェアだ。これはもうAndroidとAppleの2大プラットフォームを比べるべくもなく、Appleに十分に優勢があるといえる。なぜなら、スマートフォン市場で生み出される9割の利益がAppleの懐に入るからだ。App Storeでの収入も、Appleが優勢を誇るもう1つの指標でもある。実は多くの経済指標を総合的に見ても、AndroidはとてもiOSのライバルとは呼べないレベルなのだ。

しかしその中で一社だけ、Android陣営でiOS陣営に惨敗していないところがある。それがサムスンだ。もしサムスンがなければ、Android陣営にはファーウェイ(HUAWEI)などの小さいメーカーしか残らなくなり、またハイエンド機も殆どなくなってしまい、後に残るのは利益率の低い安物ばかりだ。Appleはハイエンドスマートフォン市場の覇者で、サムスンのみがAppleに対して挑戦状を叩きつけ、他のメーカーは既にハイエンド市場から身を引いてしまっているのが現状だ。

 

サムスンがなければ、Android陣営は「不毛の地」

多くのAndroidメーカーが声高に新製品のリリースを発表し、「最高」のAndroidスマホだと自称している。しかしこれらのスマートフォンは出撃に失敗し、惨敗して泣く泣く帰ってくることになる。Androidスマートフォンの初期はある程度成功した例もあったが、花の命は短かった。

 

ソニーの命は短かった

ソニーが正にその一例だ。ソニーは多くの世代の製品をリリースし、デザイン上の問題を解決した。XperiaシリーズはハイエンドなAndroidマシンをユーザに体験させた。しかし市場では品物は良いという呼び声は高かったものの、そこに財布の紐を緩める人は少なかった。

 

モトローラは一貫した戦略がなく販売力が弱い

ここ数年、モトローラはサムスンを馬上から引きずり下ろそうとしているが、2年前に会社の持ち主が変わってからは一貫した戦略を打ち出せていない。モトローラの端末は性能はいいが、その販売力はサムスンとあまりにも差が開きすぎている。

 

グーグルNexusはデベロッパとギーク向けに限られる

グーグルのNexusはソフトウェアの方面では他社より優勢があるが、販売台数ではサムスンのGalaxyシリーズと比べると桁違いに数が少ない。Nexusはデベロッパやギーク向けで、一般的な消費者から受け入れられているとは言いがたい。

 

中国や新興市場のメーカーはローエンドのみ

サムスンがなければ、Android陣営のあとはファーウェイなどの中国国産メーカーか、またはBRICsなどの新興市場でのローエンド端末で主導的な地位にいるメーカーだ。これらはAndroidの販売台数を確保している。しかし利益とイメージの面で良い効果を得られていないこと、そして消費者をエコシステムに引き入れるために多くの費用を支払っていて、デベロッパと広告顧客に全く利益を還元できていない。

 

ハイエンドを出せているのはサムスンだけ

長年、サムスンはこれらの問題を解決してきた。サムスンのイノベーション能力と技術はiPhoneと並び立つものがある。Galaxy S7シリーズ (S7、S7 EdgeとNote 7)はスペックも似ているが、全体的に性能は一流のもので、”Androidが動く黒い箱”というレベルを越えている。

時には冒険的な決断を下して製品ラインを合理的にし、サムスンのスマートフォン部門はここ2年で同社全体の利益の下降という負のスパイラルから救っている。Galaxy S7シリーズがそれに大きく貢献した。iPhoneが新機種を発表する今年後半についてはまだ未知数ではあるものの、iPhoneが外観を含め大きなアップデートがないことから、サムスンは好調を維持する目算が高い。

当然、サムスンもミドルレンジからローエンド製品で販売台数を刺激しているが、彼らはやはりハイエンドのフラッグシップモデルの営業から利益を得ている。サムスンはそのエコシステムへの投資を惜しまず、Androidのライバルに対する優勢を維持し、同時にAppleに追いつこうとしている。

 

Androidとサムスンは相互依存関係

Androidのエコシステムはサムスンが一貫して主導的な地位を維持してきたことに感謝しなければならい。サムスンがなければ、AndroidはAppleとの競争の中でもっと不利な状況に立たされていただろう。サムスンとAndroidはどちらもお互いに離れることができない存在になっており、Android全体がサムスンのデバイスに空間を提供しているといえる。市場で大量のAndroidデバイスが出回ることでサードパーティのデベロッパをサムスンのデバイスのアプリの開発に回るようにし、ユーザがGalaxyを買ってもAndroidの長所を生かし切れるようにサポートしている。

 

サムスンとグーグルのタッグがなければAppleには対抗できない

Androidの成功は、サムスンとグーグルの”タッグ”にある。もしこの関係が崩れたら、両者にとって何もいいことはない。そしてこの2社は肝に銘じておくべきだ。。

Appleはそのことをよく把握しているということを。

記事は以上。

(記事情報元:WeiPhone

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