【常時表示だけ1時間ずれる】Apple Watchのサマータイム終了バグ、Appleの対処法は文字盤切り替えか再起動

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Appleが2026年10月30日(日本語版は10月31日)に、サポート文書「サマータイムの切り替え後にApple Watchに誤った時刻が表示される場合」を公開しました。サマータイムの切り替え後にApple Watchの文字盤が1時間ずれた時刻を表示することがあり、対処法は別の文字盤に切り替えてから戻すか、Apple Watchを再起動するかの2つです。何もしなくても切り替え翌日の午前0時に自然に直るとも書かれています。欧州で10月25日に時計が1時間戻った直後から報告が出ていたもので、米国では11月1日に夏時間が終わりました。

Apple Watch
画像:Apple(日本)(製品ページ)

ずれるのは手首を下ろしたときの「常にオン」表示だけ

Appleの文書によると、誤った時刻が出るのは手首を下げているときの「常にオン」のディスプレイだけです。画面をタップするか手首を上げてディスプレイをスリープ解除すると正しい時刻に変わり、アラームなどApple Watchの機能はいつも通り動きます。つまり時計の内部の時刻は正しく、手首を下ろしている間の薄暗い表示だけが1時間前の時刻のまま、ということを意味しています。「常にオン」はApple Watch Series 5以降、Apple Watch SE 3、Apple Watch Ultra以降に搭載されている機能なので、この機能を持たない初代と第2世代のApple Watch SEは今回の症状とは無縁です。

報告の発端はMacRumorsが10月26日に伝えた英国と中欧のユーザーからの投稿で、いずれもwatchOS 27を使っていて、手首を上げると正しい時刻、常時表示では夏時間のまま1時間進んだ時刻が出ていたということです。この時点で3人は再起動で直り、別の1人は文字盤の切り替えで直ったと報告していて、Appleの文書の対処法はこのユーザーの経験をそのまま公式に追認した形です。文書が書いているのは症状と対処法だけで、対象の機種やwatchOSの版、特定の文字盤に限るかどうかには触れていません。

対処法は2つ、放っておいても翌日0時に直る

Appleが案内している手順は次の2つです。

  1. 別の文字盤に切り替えてから、希望の文字盤に戻す
  2. 直らなければApple Watchを再起動する

文字盤の切り替えは、画面をタッチして押さえたままにし、隣の文字盤までスワイプしてタップ、同じ手順で元の文字盤に戻すだけなので10秒で済みます。そして文書は「何もしなくても、この問題は時刻が切り替わった後の午前0時に自然に解決します」とも書いています。Appleは最後にApple Watchを最新の状態に保つよう勧めていますが、どの版で修正されたかには触れておらず、手順だけを案内する文書が出たということは、11月1日の米国の切り替えまでに修正版のwatchOSは間に合わなかった、と見るのが自然です。

なぜ常時表示だけがずれるのか

Appleの文書は対処法だけで原因には触れていませんが、症状の出方からおおよその見当は付きます。「常にオン」の手首を下ろした状態の表示は、Appleの説明では時刻とコンプリケーションが1分おきに更新される省電力の表示で、手首を上げたときの通常表示とは描き方が違うのです。通常表示はその瞬間の時計から時刻を描くので正しく出ます。一方の省電力の表示は、文字盤を切り替えたときに用意した時差の設定を使い回しているため、サマータイムの切り替えが反映されないまま1時間前の時刻を出し続けている、という仕組みが疑われます。文字盤を切り替えると直るのも、再起動で直るのも、午前0時に自然に直るのも、その省電力の表示が作り直されるタイミングと考えると全部つじつまが合います。

欧州は文書が出る前に自然に直っていた

時系列を並べると、Appleの文書は米国向けの先回りだったことが分かります。欧州の切り替えは10月25日(日)で、翌10月26日の午前0時には自然に直るので、欧州のユーザーは10月30日の文書公開を待たずに症状が消えていました。米国の切り替えは11月1日(日)なので、文書はその2日前に出たことになります。米国では11月2日の午前0時に自然に直りますが、西海岸の午前0時は日本時間の11月2日17時ですから、この記事が出た時点では、米国在住の方のApple Watchはまだずれたままの可能性があります。

次の切り替えは米国が2027年3月14日、欧州が2027年3月28日です。それまでにwatchOSの修正が出ていなければ、春にもう一度同じ症状が出るということになります。

日本と中国にサマータイムはなし、関係するのは海外にいる人だけ

日本にも中国本土にも香港にもサマータイムはないので、国内で使っている限りこの症状とは無縁です。関係するのは10月25日に欧州、11月1日に米国に滞在していた人と、現地に住んでいる人です。Appleの文書が扱っているのはサマータイムの切り替えだけで、海外渡航でタイムゾーンが変わった場合にも同じことが起きるかどうかは、文書の範囲外です。出張や旅行で切り替えの日をまたぐ方は、翌朝に手首を下ろした状態の時刻と、上げたときの時刻が違っていたら、文字盤を切り替えるだけで済むと覚えておけば十分です。

小龍的にはこう思った

タップすれば正しい時刻が出てアラームも正常ですから、小龍的にはこれは実害の小さい不具合だと見ています。とはいえ腕時計の本業は手首をちらっと見たときに正しい時刻を出すことで、その一番基本の表示が丸1日ずれるというのは、Apple Watchにとってはかなり格好の悪いバグといえるでしょう。しかも欧州で先に出た報告に対して、1週間後の米国の切り替えには修正版ではなく手順書で間に合わせた形になり、Appleとしてはこの問題の優先度は高くないということのようです。海外在住の方は、春の切り替えの翌朝に文字盤を一度切り替える、これだけ覚えておけばよさそうです。

記事は以上です。

(記事情報元:Appleサポート、MacRumors)

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