今年9月のiPhoneは、Proと折りたたみだけになるようです。無印の【iPhone 18】は発売が2027年3月へ回されるとのこと。Appleの製造委託先であるPegatron(和碩)が2026年第2四半期の決算説明会で、ある顧客の出荷スケジュールが変わると示唆したもので、台湾の経済日報が報じました。事実なら、iPhone 11以来続いてきた「秋に全部出す」という形が崩れることになります。

9月に出るものと、来年3月に回るもの
報道されている振り分けは以下の通りです。
2026年9月
- iPhone 18 Pro
- iPhone 18 Pro Max
- iPhone Ultra(折りたたみ)
2027年3月
- iPhone 18(無印)
- iPhone 18e
- iPhone Air 2
見ての通り、秋に出るのは単価の高いモデルばかりです。安い方を半年遅らせる、という露骨といえば露骨な振り分けですね。
iPhone 11から17まで、7年間続いた形が変わる
これがどれくらい大きな変更かというと、iPhone 11から昨年のiPhone 17まで、全モデルが9月に同時発表・同時発売されてきました。7年続いた形です。
この分割については、以前からMing-Chi Kuo氏や元The InformationのWayne Ma氏が予想していました。また部品メーカーのLargan Precision(大立光)も2026年の早い時期に同様の示唆をしています。今回Pegatronが決算説明会という公式な場で触れたことで、いよいよ現実味が出てきた形です。
なお、Pegatronは「ある顧客」としか言っておらず、Appleとは名指ししていません。この業界では守秘義務があるので当然ですが、そこは踏まえておく必要があります。
なぜ分けるのか?
理由は率直に言って利益率だと思います。
メモリ価格の高騰で原価が跳ね上がっている今、まず利益の取れるProと折りたたみを先に出して、原価が落ち着いてから安い方を出す。そういう算段だとすれば筋は通ります。半年待てば部品価格が下がっている可能性もありますし。
もう一つ、製造ラインの都合もあるでしょう。今年は折りたたみという全く新しいものを立ち上げる年です。同時に6機種を走らせるより、3機種ずつに分けた方が現実的だという判断はあり得ます。
買う側から見ると、あまり嬉しくない
とはいえ、買う側にとってはどうでしょうか。
秋に選べるのが高いモデルだけになる、というのは要するに「安い方が欲しければ半年待て」ということです。新型が出たから買い替えようと思っても、選択肢がProから上しかない。予算的にProは厳しいという方は、来年3月まで待つか、型落ちのiPhone 17を買うことになります。
もっとも、型落ちを買うのは悪い選択ではありません。むしろ値上げが続くこの局面では、賢い買い方だとも言えます。
中国市場では、これは地味に効きそう
ここからは中国在住者としての見方です。
中国市場において、数を稼いでいるのは無印とeの系統です。Proは確かに売れていますが、シェアを支えているのはより手の届きやすいモデルの方です。それが半年遅れるというのは、年間のシェアを考えると小さくない影響があります。
しかも中国の春先は、国産各社が新製品を投入してくる時期でもあります。HUAWEI、シャオミ、vivo、OPPOがひしめくなかに、半年遅れの無印iPhone 18を出す。秋の新製品として出すのと、春に他社の新型と並べられるのとでは、見え方がまるで違います。
Appleは2026年第2四半期、中国市場で前年同期比24.4%増と好調でした。この流れをどう維持するのか。9月の発表内容と価格設定に、例年以上に注目したいと思います。
なお、そのiPhone 18 Proの価格については、こちらの記事にまとめています。
iPhone 18 Proの部品原価が4割増。最大3万円超の値上げか
記事は以上です。
(記事情報元:MacRumors)
※記事中の画像はイメージです。実機の写真ではなく、生成AIで作成したものです。
