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タイのApple Storeの2店舗目が、バンコクで7月31日にオープンします。場所は、1店舗目のアイコンサイアム（Iconsiam）とはチャオプラヤ川を挟んで反対側の、最大級のショッピングセンター「Central World（セントラルワールド）」。BTSスクンビット線のサイアム（Siam）駅とチットロム（Chit Lom）駅の間にあり、建物の中には伊勢丹が入っていて、アイコンサイアムと同様、バンコクでも最大級のショッピングセンターとなっています。なお今回のCentral World店は、本体の建物の外側に単独の建物として建設されています。
Apple Central Worldはタイで2店舗目、バンコクでも2店舗目、そして世界で511店舗目となります。
今週Appleはようやくその店舗デザインを公開しました。建物全体のデザインはApple本社にある、去年までは新製品発表イベントで使われていた巨大なプレゼンスペース、スティーブ・ジョブズ・シアター（Steve Jobs Theater）と似ていますが、大きく異なるのが真ん中にカーブを描いた巨大な樹木を想像させるオブジェがあることです。Appleはこのデザインをツリーキャノピーの屋根（Tree canopy roof）と呼んでいます。まずはその圧巻のデザインをご覧ください。
特徴的なのが、Appleロゴの後ろ側に見える鏡面仕上げのステンレス鋼の太い柱のように見えるエレベーターです。完全に木材など自然な材質のみで作るより、無機質なものを混ぜることで、より未来感や自然感を増す狙いなのかもしれません。
またどの店舗も特徴的なのですがこの店舗にも螺旋階段があり、階段そのものは裏側から見ると磨き上げられた鏡面仕上げのステンレスでできていて、片側に手すりがありますが、柱も含めてガラス以外は、エレベーターと同じく鏡面仕上げのステンレス構造となっています。これも狙った演出（＝デザイン）なのだと思います。
真ん中に大きな樹木の幹のようなオブジェがあるため、商品陳列机もその周囲に配置されるようですね。とてもユニークです。
また店舗内には大きなディスプレイが設置され、そこで様々なセッションなどが行われます。
店舗はCentral Worldにあるということで、Central Worldがラーマ1世通りとラーチャダムリ通りの大きな交差点のところにあることもあり、「交差点」がテーマになっているようです。またCentral World店用のAppleロゴがデザインされていて、これも非常に秀逸ですね。なぜならタイは十字路を嫌うのですが、そこをうまく表現しているようにみえるからです。※地図を見れば、大通り同士の十字路はあるにしても、小道に関しては殆どがT字路になっているか、袋小路になっているのがよくわかると思います。
オープニングセレモニーは7月31日10時から行われる予定ですが、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の影響により、予約と抽選による入店となっています。AppleタイのCentral World公式ページから予約ができるようになっています。
この素晴らしい店舗は恐らくCOVID-19のパンデミック以前に計画され、内装が進んでいたものと思われます。タイ・バンコクでもようやくCOVID-19のパンデミックによる外出制限や営業制限などが緩和され、夜の店も含め営業が再開されています。今回のApple Store タイ2店舗目のオープンも、バンコクの経済復活を象徴する出来事になるといえるでしょう。
なおタイ1店舗目のアイコンサイアム店は、圧倒的大多数の日本人の居住地域「スクンビット（Sukhumvit）」や「シーロム（Chilom）」地域からは離れていて、チャオプラヤ川を渡らないと行けなかったので不便でした。しかもBTS（バンコク・スカイトレインシステム）や地下鉄など公共鉄道交通機関に直結しておらず、それらの駅からバスやチャオプラヤ川横断船などで移動するしかありませんでした。しかし今回のセントラルワールド店はそのスクンビットの西端、シーロムの北東端ともいえる場所で、しかもBTS駅直結のところにようやく本物・公式のApple Storeができたということで、バンコクに住む大多数の日本人にとっても非常に便利な位置にできたといえるでしょう。これでニセモノをつかまされたりすることはなくなりますし、修理も便利になりますね。
私もこのコロナが収まったら行ってみて、下記のアイコンサイアム店と同様行ってみたレポートをしてみたいと思います。
記事は以上です。
（記事情報元：9to5Mac）