昨日に引き続き、北京流行音楽節(Beijing Pop Festival)の2日目の状況をお知らせ。
夕方になり、Vo.とうちの近くで待ち合わせて移動。
中に入ると面孔(the face)がライブを始めたところだった。基本的に昔の歌ばっかり。今の世の中には・・・そして今日も音響最悪、W数足りなくてどう考えても音圧たりない。
なんといってもVIP席に人がいなさすぎ。きっとやってる方もつまんないだろうなあ。
その後のCJ from Wildheartsは、結局ワイルドハーツのメンバーじゃなく。ライブ自体結構かっこよかったけどいかんせん客の反応が悪すぎてドラムは怒り出すし、雰囲気は最悪。VIP席なんか作るからだよ!
そして日もとっぷり暮れた頃待望のセバスチャン・バック登場!仕切りの前にみんながどっと押し寄せる。それを警察どもがが〜〜〜っと押し返す。それに対して観客からペットボトルや水の嵐・・・面白かった!どさくさに紛れて石でも投げようかと思ったけど警察が怪我しちゃうと問題になっちゃうからやめた。
やっぱほんとにめっちゃくちゃかっこいいわ。そしてバックバンドもすげ〜。定番の曲もやってくれて大満足。VIP席が全然盛り上がらないので後ろの方からはVIP席に対するヤジ(VIP ShaXですな)も。暴徒化した観客が警察に取り押さえられるシーンも2回ほど。
中国人の闘争本能を引き出したセバスチャンバック、さすがってところだろうか。
セバスチャンは足場にも登ったよ。みんな大ウケ。
大盛り上がりのうちにアンコールもなしにセバスチャンは終了。音響はいいとは言えなかったが、でもあれだけのパフォーマンスができるってのはやっぱりすごいことだ。
そして大トリはスーパーグラス!
セバスチャンの後というのもあったし、音響が悪いのもあって、前半はなんだか盛り上がらず。が、後半はいい感じに速い曲を持ってきて盛り上がり、最後は最高の状態に。やっぱり実力のあるバンドは違うね〜。スーパーグラスは静と動、緩と急をうまく使い分けていて、素晴らしい演奏力でそれをそつなくこなしていた。脱帽。
この2日間のフェスをまとめると・・・
・客の数はまあまあ。それぞれ1万5千人とか。でも暗くならないとやはり入りが悪い。明るいときにやっていた中国のバンドがかわいそう。
・特にメインステージの音響が最悪。音圧全くなし。
・メインステージの手前になぜか超広大なVIPスペース。VIPスペースには椅子が整然と置いてあって、ヘッドライナー級バンド以外は座って見ないと警察に怒られる。おかげでヘッドライナー級のバンド以外のライブは台無し。VIPスペースは脇か後ろに作るべき。お金を払わず入ったVIP共が一番いいところを占領してていいのか?お金を払って入った一般市民は後ろのほうで我慢するしかないのか?いったい誰のためのフェスなんだ!?この国の構造が垣間見えたような。
・ダフ屋の管理全くなし。150元のチケットが30元で買えたとの情報も。
・入り口からステージが遠すぎる。フジロックじゃないんだから。その上案内が全然なくて、迷ってしまいそう。
・パンフレットがなく、出演順や会場内地図がわからない。
・タイムテーブルが一切なく、どのバンドがいつ出演するかわからない。
・小ステージの宣伝が殆どされておらず、客入りもまばら。どのバンドがでるかもよくわからず。
・早い時間に主催側以外の団体がやるイベントもあったらしいが宣伝不足で誰も知らない感じ。手配も甘い。
・やたら豪華なバックステージ。そこに金かけるなら他に・・・と思う。SAM2さん情報。
・初日のメインステージの脇のモニターにはライブの遠景しか表示されず、意味なし。2日目はさすがに反省したらしくアップも放映されていた。やればできるのに。
・2日目はバックの布が取り払われてスカスカな感じ。
・警察が多すぎ。仏頂面でバカみたい。
・スノボはクール。できればメインステージの脇などに設置して欲しかった。スノボじゃ金かかりすぎるからスケボでもいいんじゃないかな。あとはXゲームとか。
・トイレはよかったが、売店弱し。オフィシャルグッズの店が通り道にはあったが少し奥まっていて買いにくい。しかも品揃えが貧弱で買う気起こらず。
こんなところか。
まだまだ経験不足だな〜というのと、超広大VIPスペースと警察の多さが一番の印象ってところ。恐らく海外からはるばる来たバンドも同じことを思ったと思う。どんどんそれをメディアに発表して、中国にプレッシャーをかけてもらいたい。
とはいえ、結構純粋にライブを楽しめたし、不便以外に特に困ったことはないし、それほど目立った混乱もなかったので北京にしては上出来じゃないの?という感じもする。
自分にとっては、今回いろんな人と知り合えたのも収穫だった。