数日前の8月14日、AppleはiOS 8.4.1のアップデートをリリースした。恐らくよほどのことがなければこれがiOS 8の最後の正式バージョンとなるだろうとみられている。
iOS 8.4.1では主にApple Musicに関する修正が行われたが、脱獄犯にとって悲しかったのが、iOS 8.4.0まで使えていた完全脱獄ツール【TaiG(太極)】が使っていたセキュリティホールをAppleが全て塞いでしまったことにより、脱獄が不可能になってしまったことだった。TaiGも公式ウェイボー(中国版Twitterの微博、Weibo)にて、脱獄ユーザはiOS 8.4.1にアップデートしないこと、またiOS 8.4の認証が発行されているうちに早めに脱獄を、と呼びかけていた。
Pangu(盤古)がなんとiOS 8.4.1の完全脱獄に成功!
ところが、iOS 8.4.1の脱獄はそれほど難しくなかったのかもしれない?昨日8月21日に中国北京で行われたHackPwn2015(安全极客狂欢节、安全極客狂歡節)にて、あのiOS 7の脱獄(ジェイルブレイク・Jailbreak)で中国で初めて脱獄ツールをリリースして一躍有名になったPanguteam(盘古团队、盤古團隊)がAppleのiOS 8.4.1のクラック及び完全脱獄に成功したと発表したのだ。
現在のところPanguteamがiOS 8.4.1の完全脱獄ツールをリリースするかどうかについては不明だが、もしPanguが今回使ったiOS 8.4.1の脱獄のためのセキュリティホールがiOS 9にも使えるとしたら、短期的なリリースはあり得ず、iOS 9がリリースされるまで待つしかない。しかしもしiOS 9で今回のPanguのセキュリティホールが修復されていたとしたら、早期にiOS 8.4.1対応の完全脱獄ツールがリリースされるかもしれない。
画蛇添足 One more thing…
ちなみにPanguteamはこのiOS 8.4.1のクラックの功績によって、このHackPwn2015より最高賞金の20万人民元(約380万円)を手にしているが、その獲得した賞金は全て先日の天津の爆発事故による犠牲者の遺族に寄付するとのことで、中国国内メディアからも喝采を浴びている。
なかなかやるな、Panguteam。あとは完全脱獄ツールの登場を待つばかりだ。。
記事は以上。
(記事情報元:iPhone中文網)