他は軒並み赤字!?Apple、利益ベースでスマホ業界の106%を稼いでいることが判明

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一度競技場に立ったら、相手に情けはいらない。。ビジネスの世界においては尚更だ。

そしてAppleは徹底的にそれをやり遂げた。Appleはスマートフォン業界で全てのチャンスを自分のものにしたのだ。

Photo by Spencer Platt/Getty Images
Photo by Spencer Platt/Getty Images

Apple、利益ではスマートフォン業界全体の106%を占める

Canaccord Genuityのアナリスト、Michael Walkley氏の分析によると、Appleは今年第三四半期でスマートフォン業界の営業利益の106%のシェアを独占し、既に他のメーカーを凌駕するというレベルではなく完全な独占状態であることがわかった。Appleの利潤は既に全体のスマートフォン業界の利潤を超えており、これはつまり少なくないスマートフォン業界のメーカーが厳しい赤字に陥った結果であることを意味する。

 

競合他社は赤字か、但し中国国産メーカーの一部が入っていない

今年の第三四半期で、Appleのスマートフォン事業での営業利益総額は108億4,000万米ドル(約1兆2,037億円)となっており、世界のスマートフォン業界の営業利益が102億8,000万米ドル(約1兆1,415億円)であることから、Appleの利益が後者を超えてしまっていることがわかる。そして赤字に陥っていると思われるスマートフォンメーカーには、マイクロソフト(Microsoft)、ブラックベリー(BlackBerry)、レノボ(Lenovo)、LG、HTCが含まれる。ただし、上記の統計からは少なくない中国国産メーカーの数字が抜けているため、恐らくこの予測からは意図的に一部の中国国産メーカーのデータが除外されていると考えてもよさそうだ(但し、中国国産メーカーは販売価格が安いため利益が相当薄いともいわれている)。

 

今月頭には104%という数字も、信憑性は高い

今月頭にも、BMO Capital Marketsの分析レポートで、今年の第三四半期でAppleのスマートフォン事業の利益はスマートフォン業界全体の利益の104%である(情報ソース:FortuneBusiness Insider)ことが発表されているため、上記の数字が全くデタラメということはないようだ。

 

Appleにはブランド力で高値販売できる強みがある

主な競争相手のサムスン(SAMSUNG)のGalaxy Note 7の多数が爆発するという失態がある程度Appleを助けたともいえるが、AppleもiPhone 7シリーズのバッテリーの爆発問題があったり、最近はiPhone 6sの電源が予期せず落ちてしまう問題で一部のロットのバッテリー無償交換プログラムを発表したばかりで(しかもそれが中国の消費者協会に訴えられたことによって実現した)、全く問題がないわけではない。

そんなことがあってもきっちりと対応して好感度を上げ、かなりの高価な値段設定で販売しても売れてしまうその圧倒的なブランド力が物をいわせているのだろう。

 

スマートフォン業界全体よりも多い利益、Appleは台数のシェアには拘らない

Appleの販売台数ベースや売上ベースでの市場シェアはAndroid陣営に常に後れをとっているものの、利益に関しては全く別で、Appleはやはりスマートフォン業界全体の中で最高の利益を獲得している企業となる。しかも106%という数字がその事実を赤裸々に表しているといえよう。

記事は以上。

(記事情報元:Street Insider

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