トルコの米国製品ボイコット運動でAppleもとばっちり、iPhoneも破壊されるが。。最後になんと?

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自国通貨リラの暴落が止まらず、経済危機に見舞われているトルコでは、エルドアン大統領が木曜日に、アメリカ製品のボイコット宣言をしました。そしてそのアメリカ製品の代表として槍玉に挙げられたのがiPhoneを中心とするApple製品です。「私たちはアメリカの電子製品をボイコットする。もしiPhoneがあるなら、我々にはSamsungがあるし、そして我々独自のVestelもここにある」とエルドアン大統領は演説で語りました。しかしエルドアン大統領自身も、2年前ですが、クーデターを退けた際にiPhoneのFaceTimeを使用していたことが有名で、それを棚に上げての宣言には苦笑せざるをえません。

Turky_Erdoan

国家としての政策ではない?

エルドアン大統領が宣言したアメリカ製品不買運動宣言から数日が経ち、どれほどの効果があったのかについては今でも明らかではありませんが、トルコは国家政策として、トルコの首都イスタンブールにあるApple Store(アップルストア)を閉鎖することもできますし、Apple製品の輸入差し止めをすることもできますし、また単純に販売を禁止することもできます。ただ、政府としてはまだそれ以上の踏み込んだ政策は実施していないもようです。

アメリカ製品をボイコットするといっても定義があいまい

そしてアメリカ製品ボイコットといっても、それがソフトウェアから部品、内部の細かいチップに至るまで、全てのアメリカ企業のものが対象になるのかという細かいことまで、エルドアン大統領から説明されているわけでもありません。恐らくApple以外のどんなスマートフォンデバイスにも、ほぼ100%インテル(Intel)やクアルコム(Qualcomm)のチップが使われているでしょうし、グーグル(Google)によるOSが動いているはずです。

エルドアン大統領の個人的な宣言だった?

しかしこの”ボイコット”は、通常政府の禁止令として使用されることはありません。これは恐らくエルドアン大統領がシンプルに同胞達にiPhoneを買う代わりにサムスンやトルコブランドのVestel Venusを選ぶように示唆しただけのものと思われます。これはつまり、トランプ大統領が彼の支持者に対して、ニューヨークタイムズを読むな、NFLを見るな、製品を壊せ、とわめきちらしているのと同類の発言をしているだけで、政府による徹底的な締め出し作戦というわけでもありません。

というわけで、エルドアン大統領の支持派は大統領の言ったとおりにするかもしれませんが、現政権への反対派はそうはしないでしょう。

トルコでは既にiPhoneを自ら破壊する動画も。。しかし動画の最後に注目!

Turkish smashing their iPhone トルコ人 iPhone破壊

そして一部の暴走したトルコ人達は、自分たちの”手”でエルドアン大統領の演説内容を実行に移しています。一部の人達がソーシャルメディアに、彼らのiPhoneを破壊している動画をアップしているのです。EHA NEWSのTwitter公式アカウントでも、その様子が報道されています。最後の方、よく聞いてみてください。。

なんと、破壊されたiPhoneから着信音が。。これは何かを暗示しているような。。笑

新しいiPhone破壊動画シリーズの始まり・・・?

これまで、ソーシャルメディアでは、うp主が人気を稼ぐために、iPhoneが新発売されるたびに、iPhone端末をありとあらゆる方法で破壊しようとする動画がアップされるのが定番でしたが、彼らはそれで視聴率をあげ、有名になることやアフィリエイトによる収入が入るためにわざわざ破壊をしているわけで、実際には経済的に損をしているわけではありません(むしろプラスになっているはずです)。

しかしトルコ人によるiPhoneの破壊は、明らかに思慮を欠いた狂気の沙汰としか思えませんね。このグローバル社会で、ある国の製品(ソフトウェア、部品含む)を完全にボイコットをすることはもはや不可能です。エルドアン大統領は当然パフォーマンスで行ったこととはいえ、あまりにやることが幼稚すぎて、資産家や投資家からはすっかり見放されているようですね。まるで日本のかつての某政権を見るようです。。トルコが早急に方向転換して、経済的に復活することを祈っています。

記事は以上です。

(記事情報元:Apple Insider

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