次世代iPhone受注のため?ウィストロンがインドの生産ラインを3倍以上に拡大計画中

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Apple Insiderの報道によると、Appleサプライチェーンからの情報として、Appleの製品組立委託先協力工場の1つ「ウィストロン(Wistron、緯創)」が次世代iPhone(iPhone 8或いはiPhone 7s)の一部の組立を受注し、その製造要求に間に合わせるためにインドに工場を増設し、iPhone組立ラインを拡大しているという。

ウィストロンはインド工場での毎月の生産キャパを3倍以上(200万台)に拡大予定

ウィストロンはインドの生産ラインのスマートフォン組立月間生産キャパを現在の65万台から200万台(3倍以上)に引き上げようとしている。この目標を達成するため、ウィストロンはニューデリー郊外の現行の生産ラインを拡大する計画で、バンガロールにも新しく生産ラインを設ける予定だ。

なお、ウィストロンのバンガロール工場の生産ラインは今年4月に新設が始まる予定で、そこでは次世代iPhoneの製造が行われる可能性が高いという。

Wistron-Philippines
写真はウィストロンのフィリピン工場

 

ウィストロン、今年から初めてiPhoneフラッグシップモデルの組立に参加か

以前、ウィストロンはiPhone 6、iPadとApple Watchの組立をしていたことが伝えられており、少なくともiPhone 5cとiPhone SEは確実に組立をしていたことが確認されている。もし上記の報道が事実であれば、ウィストロンは初めてAppleのiPhoneの”フラッグシップモデル”の組立に参加することになる。

 

画蛇添足 One more thing…

これまで世界の主要なiPhoneの製造は中国で行われてきた。もともと世界の工場として発展を遂げてきた中国は、家賃や労働コストの上昇によりだんだん労働集約型企業が生き残りにくくなっているものの、上流から下流まで全て揃っているという面では他の東南アジアやインドの製造業よりもメリットがある。

インドでiPhoneを製造するということになると、その部材・部品もある程度インドでの調達が必要となるが、これまでほぼ製造がなかったインドで一から調達するとなると、品質のコントロールは問題ないのだろうか(もちろん中国からの輸入もするのだろうが)。またAppleが徹底する守秘義務なども、これまでの情報はフォックスコン内部やフォックスコンの下請け企業などからリークしていたことから、インドに移った後それがどのように変化するのか、インドのサプライチェーンから情報が漏れてくる可能性もあるのかが個人的には気になるところ。

記事は以上。

(記事情報元:Apple Insider

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