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Samsungの業績悪化!AppleのA8チップ生産を失注したことも影響か?

Apple_A7_Chip

ウォールストリート・ジャーナルの記事によれば、韓国のSamsung(サムスン)は最近多くの問題を抱えており、ここ数四半期の利益が下がってきているようだ。

Samsung、A8チップを失注か?業績悪化に影響

Samsungの利益が下がってきている主な原因はフラッグシップモデルのGalaxy S5の失敗など携帯電話の売れ行きが悪いことだが、Apple(アップル)は真逆で携帯電話iPhoneの売れ行きがよく、その利益は莫大なものになっている
そして更にAppleは、Samsungのマイクロプロセッサの生産業務の営業収入にも影響を与えることになりそうだ。

以前、台湾のTSMCが単独でAppleの次世代モバイルデバイス用CPU「A8チップ」の製造を独占受注したというニュースが流れた。このA8チップは今年の秋にリリースされるとみられる次世代iPhone「iPhone6」及び年末にリリースされる「iPhone Air(iPhone6 5.5インチモデル)」に搭載されるとみられている。

Samsungの投資家担当主管は先週、「企業のシステムロジックCPU業務の販売と利益が下げ止まらないのは、主要顧客の流出が止まらないせいだ」と漏らしており、このことが暗にAppleが恐らくA8チップをSamsungに発注していないことを示している。
ちなみにAppleのモバイルデバイス用のA4〜A7チップはSamsungが製造(委託生産、OEM)してきたものだ。それを失注したとなればその影響は大きいと言わざるを得ない。
iPhone6は8,000万台という空前の規模で製造されており、1つのデバイスに1つ必ず乗るCPUを受注できないとなれば経営実績に影響が出るのは間違いないだろう。
多くの人はAppleとSamsungが法廷上で戦いの火花を散らしているのは、AppleがSamsungへの依存度を間断なく減少しつつことが主要な原因と考えている。

Samsungは自社ブランドも売れず。。ただA9はまたSamsungに戻るかも

他にも、Samsungの自社ブランドのモバイル向けCPU「Exynos」シリーズの売れ行きも芳しくない。しかし経済誌のレポートによれば、Samsungは更に次の世代のiOSデバイス用のCPU(A9チップ)の受注をしたというものもある。しかしこの報道の真偽については不明なところがある。

今年7月にはDigiTimesがAppleは14nmプロセスを使用してA9チップを製造することを考えており、その14nmプロセスについてはSamsungが既に熟練しているという情報を流している。

A8チップは既にTSMCから出荷されている

また先月には台湾TSMCの製造したA8チップの出荷が既に始まっており、iPhone6も量産が開始されていると伝えられている。ちなみにApple A8チップは20nmプロセスによって製造されているCPUだ。

記事は以上。

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