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Apple、今後のMacBook ProにCannon Lakeプロセッサ搭載か、メモリ最大32GBに

インテル(Intel)の新しいSoC「Cannon Lake」シリーズについて、詳細が最近ネット上で明らかになるにつれ、今後MacBook(MacBook Pro)に最高32GBメモリが搭載される可能性が高まってきました。

「Cannon Lake」プロセッサの量産はこれまでずっと先延ばしにされてきました。インテルは14nmプロセスチップの生産に注力し、10nmプロセスチップの量産は2019年に延期するとしています。しかしインテルは同時に、今年中に一部の顧客向けに10nmプロセスのチップを出荷するとも発表していました。そしてその一部の顧客とは、現在のところレノボ(Lenovo、聯想)のようです。

レノボは先日、新たに第8世代Core i3-8121Uチップを採用したLenovo IdeaPad 330ノートブックをリリース発表しました。またインテルもArkのページにこの10nmプロセスのチップ情報を追加しています(このプロセッサが10nmプロセスであることは、ArsTechnicaが確認しています)。その中で明らかにされたのが、Core i3-8121UのコードネームがCannon Lakeになっていることで、これが第8世代Core i3プロセッサということになります。最も重要なのは、サポートされているメモリの種類がDDR4-2400とLPDDR4/x-2400となっていて、最高32GBまでサポートとなっているということです。

現行のMacBook Proの最高の機種でも16GBしかメモリがサポートされていないのは、インテルのチップがデフォルトではLPDDR 4をサポートしていないからです。DDR3をサポートするRAMコントローラを使って32GBメモリを実現するよりも、AppleはインテルのCPUがデフォルトでLPDDR4をサポートするのを待つ方針だったのです。

レノボが他メーカーに先駆けてCore i3-8121Uプロセッサを採用することになりますが、Appleがこのプロセッサを全てのモデルにそのまま採用するとは限りません。というのも、インテルのArkのページでは、GPUの情報が出ていないためで、これはGPUは別で搭載するということになりそうだからです。

AppleはMacBook Pro上では独立したGPUを選択できるようにしており、ハイエンドのチップ(CPU)を使っています。それに比べ、MacBookとMacBook Airはローエンドのチップで、GPUの選択肢がなくなっています。そしてスペック的にはCore i3-8121Uはハイエンドではないため、MacBook Proには採用されないかもしれません。

ただ、レノボの新型ノートブックはもしかしたら単にCannon Lakeプロセッサを試すための短期的な製品の可能性もあり、Appleとインテルのこれまでの関係をみれば、今年リリースされるMacBook ProにCannon Lakeプロセッサが搭載される可能性もなきにしもあらずです。

Appleは昨年6月のWWDCでMacBook Pro製品ラインの更新を行っています。というわけで、今年の後半にでもまたアップグレードできれば、ユーザにとってこれ以上の喜びはないでしょう。ただ、今年中にCannon Lake搭載MacBook Proがリリースされるかどうかについては未知数です(可能性はほぼないかもしれません)。

記事は以上です。

(記事情報元:Apple Insider

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