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iPad Air 2に搭載のA8XはAppleの未来のデバイスへの布石となる

iPad Air 2はA8Xチップ搭載で性能が劇的に向上

一昨日未明に発表されたiPad Air 2。

A8Xチップを搭載した関係で、iPad Air 2は先代のiPad Airに比べてかなりのスピードアップが図られた。

そしてそのことは、今後Appleが将来的に更に大きいディスプレイを搭載したタブレットや、テレビやノートPCデバイスに自社が開発したチップを採用する可能性が高まったということを示唆している。業界では、A8Xチップの性能をもってすれば、Appleはタブレット上で4Kディスプレイや、更に強力なカメラ、そして先進的なセンサー類を搭載することができるという見方が一般的だ。
この64bitのA8Xチップは特別に新しいタブレットのために設計されたもので、iPhone6/6 Plusに搭載されているA8チップの改良版というわけではない。

Appleは更に大型ディスプレイデバイスや4Kディスプレイのデバイスを開発している?

Appleは将来リリース予定のデバイスについての情報を一切明かそうとしないが、いくつかのニュースソースでは、Appleはもっと大型のディスプレイを搭載したiPadを開発中というものがある。またApple TVについても次世代を開発中という。そして言うまでもなく、Appleは新たに車やヘルスケア業界にも進出のチャンスを求めているのは明らかだ。

iPhone、iPadやApple TVは全てAppleが自社開発したCPUを搭載しているが、MacのCPUのみIntel(インテル)に依存している。Appleが自社開発したチップとソフトウェアの完璧な調和が、現在もモバイルデバイスの性能とバッテリー持続性の向上をもたらしている。

A8Xの驚くべき性能と、それが可能にする未来

A8Xは30億個ものトランジスタで構成されている。ちなみにA8チップは20億個だ。A8XはIntelがタブレットPCやUltrabook用に開発したCore Mチップの13億個に比べ2倍以上となる。トランジスタは全ての電子機器システムの最も基本となるユニットで、その数量が多ければ性能が高くなる。トランジスタが多くなればなるほど、タブレットにより大きいサイズでより高い解像度のディスプレイを搭載することができ、また更に強力なカメラを搭載可能だ。これはAppleがA8Xを設計する上での基本理念であろう。

大型ディスプレイのデバイスでは、優れたビジュアル体験ができることが非常に重要となっている。iPad Air 2の中のGPUの速度は先代の2.5倍も速くなっている。その他、A8チップを積んだiPhoneの性能とバッテリー持続性はますますバランスが保たれるようになってきている。

新型Apple TVも恐らく開発中であるのは間違いないが、アナリスト達はA8Xの強大なグラフィック処理性能が、4K TVのサポートも可能にするとみている。

将来的にAppleは全てのデバイスのチップを自社開発のものにするのか?

Appleは更にソースを各種デバイスのための自社開発チップに振り分けている。ウェアラブルデバイスの市場に向けても、そうなりそうだ。Apple Watchは来年初頭に販売される計画だが、まだこのデバイスで使われるチップがAppleが自社開発するのかどうかははっきりわかっていない。業界のアナリストは、省電力なチップを開発するのは困難を極める上に、更に各種高精度なセンサーと連動しなければならないことを指摘している。Appleは恐らく買収というかたちでウェアラブルデバイス用のチップ技術を獲得する可能性がある。

ただ、別のアナリストによれば現在このウェアラブルデバイス市場についてはAppleもまだテスト段階で、そこに初めて投入するデバイスに自社開発のチップを載せるかどうかはわからないという。例えば、初代iPhone(iPhone 2G)のチップがSAMSUNGと共同開発したものだったように。

画蛇添足:今後のデバイスに期待

この方面のテクノロジーの進化は日進月歩で、それに追いついていくのは大変だ。いずれバッテリー方面でイノベーションがあって、バッテリーの持ちを気にせずに駆動できるようになったらステキだと思う。

まずはApple Watchでお手並み拝見だが、正直例によってAppleの初代機だからあまり期待していない。二代目以降からそれなりに使えるものになるだろう。

記事は以上。

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