本日、中国のテック系バイラルメディア”MyDrivers“上でAppleの次世代iPhone【iPhone 7(仮称)】のCPUのGeekbenchによるベンチマークテストスコアが暴露され、中国国内のアップルファンの注目を集めている。もしこの画像が本物であれば、これは初めてのiPhone 7の動作性能関連のリークとなる。
iPhone 7 Plus A10チップのGeekBenchベンチマークスコアとされる画像
iPhone 6sに比べ、30%以上性能向上か
リークした画像によると、iPhone 7の型番はiPhone 9,2となっている。またCPUにはこれまでと同様デュアルコアプロセッサチップが採用されており、メインクロック数は2.37GHz、そして内蔵メモリは3GBにアップグレードされているのがわかる。ちなみにiPhone 6sはiPhone 8,2、メインクロックは1.84GHzのデュアルコアのA9チップ、そして内蔵メモリは2GBだった。
iPhone 7のシングルコアのベンチマークスコアは3,648、マルチコアは6,430だった。ちなみにiPhone 6sはシングルコアが2,490でマルチコアが4,341なので、シングルコアで30%、マルチコアで32.5%、つまりベンチマークスコア全体ではiPhone 7はiPhone 6sよりもCPU性能が30%強向上しているということだ。iPhone 7に搭載予定のTSMC製のA10チップは、A9チップと同様16nmプロセスで製造されているといわれているが、その性能差は歴然としている。
先日お伝えしているとおり、リークされたPCB(プリント基板)上のA10チップ(SoC)の面積が少し大きくなっているのも、性能の向上に影響している可能性はある。
Appleの次世代iPhone【iPhone 7(仮称)】の外観についてはずいぶんとリークがあったが、内部についてはあまりリークがなかった。しかしリリース時期が近づくにつれ、iPhone 7の"内容"にまで迫るリークが現れた!今回はiPhone 7の心臓部ともいえるロジックボードPCB(プリント基板)のリークだ。 チップ詳細まで解説!iPhone 7のロジックボードとされる写真と動画がリーク - 小龍茶館 |
12.9インチiPad Proに比べても強力に
またこのiPhone 7のA10チップのベンチマークスコアは、現行Appleモバイル製品の中で最強の12.9インチ iPad Proに搭載されているA9Xチップの性能を凌駕している。ちなみに12.9インチ iPad ProのA9Xのベンチマークスコアはシングルコアが3,224で、マルチコアが5,466となっている。
また先週のDigitimesの報道やアナリストのMing-Chi Kuo(郭明錤)氏によれば、3GBのRAMはiPhone 7 Plus(5.5インチモデル)にしか搭載されず、そのことがiPhone 7 Plusと無印のiPhone 7(4.7インチモデル)の区別の1つになるといわれている。
真偽は不明、GeekBenchの運営元からはニセモノ判定が
ただ、今回リークしたiPhone 7のものとされるベンチマークスコアの真偽についてはよくわかっておらず、その後GeekBenchを運営しているPrimate Labsの創始者John Poole氏がこの画像はニセモノだと発言している。リンク元がMyDrivers(驱动之家、快科技)という中国の基本的にはトンデモ情報を流したり題名で釣るといういわゆる”バイラルメディア”であることもあり、その信憑性には疑問が残る。
とはいえ、A10チップがこのくらいの性能にならないと、iPhone 7は本当にウリのポイントがなくなってしまう気もする。
記事は以上。
(記事情報元:MyDrivers)