サプライチェーンからの情報によると、iPhone 7は今年のクリスマス・年末商戦における販売台数は”予測を上回る”とみられている。では去年や一昨年のiPhone 6s/6の記録を塗り替えるのだろうか?
フォックスコン、人材募集を一時停止
iPhone 7の主要組立工場のフォックスコン(Foxconn、富士康)によると、彼らは既に河南省鄭州にある工場の人材募集プロジェクトをいったん停止することを発表している。つまりこれは鄭州工場のiPhone 7製造人員が既に足りていることを示しており、現在人的リソースをiPhone 7をクリスマス・年末商戦に向けた出荷に振り向けていることは明らかだ。
10月まではまだ人材募集をしてたフォックスコン
フォックスコンは今年10月にもまだ人材募集を続けていた。当時は3ヶ月の試用期間の給与が1,900元/月(約28,710円)、4ヶ月目からの基本給を2,100元(約31,775円)としてた。また残業代を月曜から金曜日までが通常の給与の1.5倍、週末は2倍、祝祭日を3倍としており、また鄭州フォックスコンの月の合計給与は3,800〜4,500元(約57,492円〜約68,138円)となっていた。また他にもiPhone 7発表前に、フォックスコンは新型iPhoneの製造に関するボーナスを内部で実施していたという。
例えば、従業員が新人を組立グループに推薦できた場合、最高で一人につき1,400元(約21,210円)/人の臨時ボーナスがもらえるというような仕組みだ。フォックスコンは、この”新人推薦システム”が、「求心力を高める作用」があると考えているようだ。
ロボット導入の成功も人材募集の停止に影響か
当然のことながら、フォックスコンが人材募集を減らしたり一時的にストップしたのは、ロボット(或いはロボットアーム)の大量導入が原因だった可能性もある。先月、当ブログでもお伝えしたとおりフォックスコンは工場内への”Foxbot(フォックスボット)”という名のロボットの展開を進めていてその進捗は順調であり、そのロボットの数は既に4万台にのぼるといわれている(中国大陸のみにおける数字)。また報道によれば、フォックスコンの”Foxbot”は既に同社の河南省鄭州、四川省成都、江蘇省昆山と浙江省嘉善の工場にそれぞれ全て設置されているという。
SF映画で見たシーンが現実となっている。。Appleの最大の組立工場として、フォックスコン(Foxconn、富士康)の一挙一動がメディアの注目を集めるのは必定だ。そしてフォックスコンといえば自社開発のロボット部門があり、それを自社のラインに導入していることで有名だ。台湾のDigitimesによると、フォックスコン工場内の自社開発作業用ロボット"Foxbot"ロボットは順調に開発・投入され、既にこのFoxbotは中国大陸だけで4万台にもなると推測されている。しかし、Apple製品が全てこのロボットによって製造されているかについ... 人間はもういらない?フォックスコン、4万台のロボット導入でiPhone 7を組立か - 小龍茶館 |
ロボット導入によるリストラも既に実行
フォックスコンによれば、同社は今後も毎年約1万台のロボットアームを生産するとされており、1台のロボットによって従業員一人の代わりになるという。江蘇省昆山の工場において、フォックスコンは既にそれによって6万人のリストラを行ったという情報もある。
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(記事情報元:WeiPhone)