Digitimesが業界筋から得た情報によると、台湾のフレキシブルPCB(以下フレキ基板)メーカーのFlexium InterconnectとZhen Ding Technologyの2社がAppleの次世代iPadデバイス(iPad 7?)の量産に向けて準備を進めており、またCompeq ManufacturingとUnitech PCBの2社が次世代AirPods(AirPods 2?) のためにリジッドフレキシブル基板の供給をしているということです。
昨日、Appleは3月25日にスペシャルイベントを行うことを発表しましたが、Digitimesの情報筋では、このイベントで次世代iPadと次世代AirPodsが発表されるということです。
Flexium InterconnectとZhen Ding Technologyは、2019年前半にAppleの次世代iPadモデル用のフレキ基板を出荷することでiPhone売上げ不振による減速分をカバーし、AirPods 2用のリジッドフレキ基板を供給するCompeq ManufacturingとUnitech PCBについては、AirPods 2のおかげで収益が増加した、とDigitimesの情報筋は述べているということです。
次世代iPad用のフレキ基板メーカー、Zhen Ding Technologyの2019年上半期(会計年度)の連結売上高は、前年同期比29.7%減の121億9000万ニュー台湾ドル(約440億円)であり、Flexium Interconnectの売上高は31.2%減の29億2000万ニュー台湾ドル(約105.4億円)となりました。iPad 7用の受注がiPhone用基板の減速分をカバーしたということではありますが、それでも両社とも前年同期比30%前後のダウンとはかなりの痛手ではないかと思われます。
一方、AirPods 2用リジッドフレキ基板メーカーのCompeq Manufacturingは、2月までの累計2019年の売上高が前年同期比11.7%減の6億7,600万ニュー台湾ドル(約24.4億円)であったのに対し、Unitech PCBの売上高は前年比5.3%増の31億1000万ニュー台湾ドル(約112.25億円)となりました。iPhoneに依存しすぎないことが、却ってリスクを減少させたパターンといえるかもしれません。
サプライヤー筋の情報から秘密主義を貫くApple未発表製品の将来を占うのは既に長らく行われてきたことですが、Digitimesは台湾メディアということで、台湾系のサプライヤー筋の情報に強いことで知られています。今回の情報も、かなり具体的に踏み込んでいることから信憑性が高いといえましょう。しかも、基板は1つの製品に必ず使われるものだからです。ただ、次世代iPadやAirPods 2が本当に3月25日にリリース発表されるかは未知数です。
個人的にはAirPods 2にはちょっと期待したいですが、実はEarPodsとAirPodsはあまり私の耳にフィットせず、音漏れや外部の音を拾ってしまうため、いい音質で通話内容や音楽が聴けないのが難点です。私はBOSEのカナルタイプ(インナーイヤータイプ)のノイズキャンセル機能付きのBluetoothイヤフォンを使用していて、これだと耳にぴったりなオプション部品があって助かっています。
記事は以上です。
(記事情報元:Digitimes)