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Apple I完動品と数々の希少な記念品が今月オークションに登場、落札価格は7千万円近くに?

現在のAppleの記念すべき第一号製品のApple Iといえば、現在のオークションで4桁万円の価値がつくことで知られています。そしてまた1台、完動品の特別なApple Iがオークションに出品されます。今度のApple Iは5月16日から5月23日までChristie’s(クリスティーズ)オークションハウスを通じて出品され、落札価格はなんと63万ドル(約6,920万円)にもなるのではないかと見込まれています。

今回出品されるApple Iは完動品で、更に追加の記念品や様々なアクセサリが付属していますが、Apple I オンラインレジストリによると、今回のApple Iで最も特筆すべきは10番目に作られたApple Iである、とされていることです。またシリアル番号は01-0053となっていて、この番号はAppleの初めての小売代理店となったByte Shopによるものではないかとみられています。

Byte Shopについては当ブログでも紹介しています。

オークションハウスのChristie’sによれば、Apple Iは全部で約200台製造されましたが、そのうちの80台が今日も存在すると説明しています。また現在も存在する80台のうち、15台は美術館や博物館のコレクションとなって、世界中に散らばっています。現存するApple Iの数量は80台とも70台ともいわれていますが、いずれにせよ、200台のうち70〜80台が残っているというのはかなり奇跡的なことです。ただ、完動品はそこまで多くはないようです。

今回のApple Iは、1977年(Apple Iは1976年発売、つまりまだApple Iが販売されていた年)に、Rick Conte氏という名前の男性によって最初に購入され、その後2009年に非営利団体に寄付されました。翌年、コレクションのために再購入され、2014年9月に現在の所有者によって購入されたという記録があります。

なお、今回の出品では、上記の完動品のApple I本体にも、たくさんの記念品の類いが含まれています。これには、Apple(Apple Computer)の共同創設者、ロン・ウェイン(Ronald G. Wayne)からのいくつかの記念品のほか、アップルコンピュータによって発行された「非常に稀な初期のマニュアル」が含まれています。完動品Apple Iも超希少ですが、その他の記念品の方が勝ちが高いのではないかと思われるものもあります。リストは以下の通りです。

冒頭にもあるように、Christie’sの見積もりでは、このApple Iコレクションはオークションで63万ドルもの金額が見込まれます。なお、以前のApple Iはかつてオークションで81万5,000ドルもの高値がついたことがありましたが、最近では例えば昨年は21万ドルで落札されるなど、落札価格の下落が起こっています。そんな状況でも63万ドルもの見込み価格がついているということは、今回出品されるApple Iはかなり期待されているといえるでしょう。

それほどの高値がつくと予測されるApple Iですが、この歴史的に意義があり、殆どスティーブ・ウォズニアックの手製だったApple Iという現代になっては凄まじく時代遅れのコンピュータに4桁万円を払ってもいいと思う方は、ぜひクリスティーズのオークションサイトで詳細をチェックしてみてください。

なお、これまでのApple Iのオークション出品について、当ブログで紹介した記事は以下の通りです。

 

読み返すと結構たくさん書いてますね。またApple Iは現在世界に63台しか現存しないという情報もあります。

記事は以上です。

(記事情報元:9to5Mac

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