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来年のiPhone10周年記念モデル【iPhone 8】はより固く電波を通しやすいセラミックス素材を採用か

【iPhone 7】シリーズの販売は明後日からだが、Appleは既に次世代の【iPhone 8(仮称)】の開発を進めている。

Apple Watch Series 2 EDITIONでは、従来の初代Apple Watch(Apple Watch Series 1)のEDITION版にあった金の素材(高すぎて顰蹙を買い、しかも殆ど売れなかった)を廃止し、精巧に作られたセラミック版をリリースした。

そして来年2017年はiPhoneが10周年を迎える。そんなわけで、多くの人はApple Watch Series 2 EDITIONにセラミックが採用されたと聞いて、来年の【iPhone 8】にはセラミックが素材として採用されるのではないか?と考えたのではないだろうか。

iPhone 7の材質にはジルコニアセラミックが採用か

これに関して、Quora上でBrian Roemmele氏が独自の見解を展開し、iPhone 8にはジルコニアセラミック(ZrO2)が採用されるのではないかと推測している。Roemmele氏は、ジルコニアセラミック(ZrO2)では更に強度が増し、傷つきにくくまた放熱性も上がり、更に電波の貫通率も高いといいことづくめだとしている。

Image Source: ConceptsiPhone, YouTube

電波を通しやすく、実は加工しやすいジルコニアセラミック

もしiPhoneがこの材料を使って作られたとすれば、アルミよりも耐久性が高く、また携帯電話の電波、Wi-Fi、GPS、NFC、Bluetoothなどの電波の貫通率が高くなるため、現在まだ本体の外側に残っているアンテナ線もいらなくなるという。

そして最も重要なことはジルコニアセラミック(ZrO2)の大規模生産(量産)は実は人々の想像よりも容易で、またコストも安いという。更に外観の色の染色もやりやすく、Appleの多色要求についても対応しやすいというメリットがある。そしてAppleは多くのセラミック材料に関する特許を取得しており、Appleはこれまでこの新しい材料について長い間時間をかけてきたこともわかっている。

 

サファイアガラス筐体は失敗、現在も続けているか不明

Appleの情報を長く追ってきた人は、AppleはiPhoneの素材にサファイアガラスを導入するという情報がずっと流れてきたことをご存じだろう。しかし最終的には皆さんご存じの通り、Appleが資本を入れたGT Advancedは倒産し失敗に終わった。その後、サファイアガラスを大量生産するためにAppleが動いているという情報はない(一部、ロシアから購入するという話もあったが)。

 

Appleの特許の取り下げも証拠に

Roemmele氏によれば、興味深いことに、Appleはサンフランシスコ現地時間9月7日の発表イベントの前に、米国特許商標庁(USPTO)から、8月3日に申請したCo-molded Ceramic and Polymer Structure(成形されたセラミックとポリマーの構造)に関する特許を取り下げているという。Roemmele氏は、この特許上に描かれていることは、Apple Watch Series 2のセラミック版の紹介の描写と非常に似ているとしている。また特許上にはセラミックを使って作られたiPhoneとApple Watchの図まで載せられていたという。

 

iPhone 8では防水・防塵性能が更にアップ?

これらの証拠から、Roemmele氏はAppleが来年の10周年記念にセラミック版【iPhone 8】をリリースすると確信しているようだ。他にも、彼はiPhone 8は一般的な防水防塵に止まらず、これまでのスマートフォンが達したことがないレベルまで達する可能性もあるとしている(IP68クラスで、既に防塵性能は最高クラスなので、あとは防水性能が更にあがるということだろうか?)。

また、LightningコネクタがMag-Safeのような方向に歩み寄っていくという推測もしている。

 

画蛇添足 One more thing…

iPhone 7では外観デザインに変更がほぼなく、本当の意味での世代代わりとはいえないアップデートだった。もちろんA10 Fusionやカメラのアップデートは素晴らしいものがあるが、Appleの真骨頂はやはり見た目のデザインだろう。そこをジェットブラックとブラックだけで誤魔化すようなことはちょっとしてほしくなかったのだが、現実になってしまった。

こうなったら来年の10周年記念モデルに期待するしかない。恐らく来年のモデルでは外観の違いが出るのではないかと期待しているし、Appleがそのように動いているという情報もある。例えば湾曲ディスプレイが搭載されるなどの噂もあるが、現在のところは部品サプライヤー関係者に聞いても開発中で最終仕様は決定していないとのこと。

一般的にセラミックスは耐衝撃性が弱いのが一番の弱点だ。そして上記のジルコニアセラミックは、インプラントの歯のクラウンの素材として使われており、固く衝撃に強いのが特徴だ(逆に他の歯よりも固く、かみ合わせが悪いと当たる相手の歯を削ってしまうほどだ)。素材のコストは恐らく通常のセラミックスよりも高くつくだろう。ただし、加工が容易なことから量産することでコストダウンを計り、次世代もアメリカでは値段を変えずに販売する可能性はある。

記事は以上。

(記事情報元:ValueWalk

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