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コア数に拘らないApple、次世代iPhone 7用のA10チップもデュアルコアか

「この新機種にはxコアプロセッサが使われていて、業界をリードするものです」というのがアンドロイド(Android)スマートフォンの売り文句だ。スマートフォン業界全体を見れば、オクタコア(8コア)の製品が非常に多い。

しかしAppleはスマートフォンにいくつのコアのプロセッサを載せているかということを売り文句にしたことが一度もない。それどころか、長い間iPhoneの製品ラインはデュアルコア(2コア)プロセッサを採用しており、この勢いは今年の新機種にまで続きそうだ。言い方を変えれば、iPhone 7に搭載される【A10チップ】もデュアルコアである可能性が高いのだ。

Appleのサプライチェーンからの情報によると、現在A10チップは最後のテスト段階にあるといい、現行のiPhone 6s/6s Plusに搭載されているA9チップと比べると、A10チップの性能は上昇しているという。しかしシングルコアの性能でいえば、A10チップはテスト段階の成績ではiPad Proに搭載されているA9Xチップよりも少々劣るという。つまり、A10チップの性能はA9チップとA9Xチップの間くらいになるかもしれないのだ(ただしここでいうA9Xを搭載しているiPad Proが12.9インチのものか、9.7インチのものかについては言及はない)。

これまでのところベンチマークテスト結果などはリークしていないため、このリーク情報が正しいかどうかを確認する方法がない。しかし、iPhone 7にはデュアルコアプロセッサがこれまで通り採用されるという情報は、2016年に入ってから既に流れていた。クアッドコアになるかもという情報が去年流れていたこともあった。しかし今年秋リリースの新型iPhoneはこれまでのiPhone 6s/6s Plusと外観も性能も大差がないという情報が流れているために、どうやらコア数の増加は来年のiPhone10周年記念モデルでデザインもがらっと変わる新機種まで待つ必要があるのかもしれない。

なお、これまでの情報によれば、次世代iPhoneに採用されるA10チップの殆どか或いは全ての受注は台湾のTSMC(台積電)がとったといわれていて、iPhone 6sまではAシリーズのサプライヤーだったサムスン(SAMSUNG)は殆ど受注できなかったか外された可能性がある。

 

画蛇添足 One more thing…

CPUが何コアであろうと、しっかりとシステムと整合性がとれ、システムが止まったり遅くなったりしないようなプロセッサをユーザは求めている。更に、発熱や電力消費量の少なさもスマートフォンのプロセッサに求められる指標でもある。

そして現在では高解像度ディスプレイとよりリアルな動画の描画のため、プロセッサ(CPU)の速度というよりグラフィックプロセッサ(GPU)の方が性能向上を求められている。コア数が多い方が優秀というわけでもない。

その点、やはりAppleのiPhoneに搭載されているA系プロセッサは自社用のOSと完全に整合性がとれており、他のアンドロイドよりも多くのアプリを搭載しても動きがもっさりしにくくスムーズに動くという利点がある。スマホにCPUの性能ばかり求めてもあまり意味がないのである。

そういえば、iPhone 7にはiPhone 7 Proという上位機種が出るという噂もあるが、A10チップの性能差などもあったりするのだろうか?そのあたりはまだ謎に包まれている。

記事は以上。

(記事情報元:WeiPhone

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