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【開閉20回未満で亀裂】iPhone Duo内側画面がヒンジ沿いに割れる報告、Appleは発売日にヒンジ対処手順を公開

10月23日に発売されたばかりのAppleの折りたたみ式iPhone【iPhone Duo】で、内側ディスプレイがヒンジに沿って割れたという報告が出始めています。MacRumorsが日本時間10月24日未明にRedditと同サイトのフォーラムの報告をまとめたもので、破損のほぼ全てがヒンジ沿いに集中し、画面の片側に明るい線が走る症状です。オーストラリアの購入者は購入から約6時間、開閉20回未満で割れました。そしてAppleは同じ10月23日付でサポート文書「iPhone Duo Troubleshooting Hinge Issues」を公開しています。ヒンジの問題には診断もソフトウェアによる修正もなく、改善しなければ内側ディスプレイのアセンブリを交換する、という内容です。

画像:MacRumors

購入6時間・開閉20回未満で「パキッ」、割れは全てヒンジ沿い

The Vergeが引用したReddit上の本人の投稿によると、iPhone Duoを手にしてから約6時間、開いた回数はおそらく20回未満で、友人に見せようと開いたときに画面の下のヒンジ付近に何かを感じ、そのまま開き続けると「パキッ」という音がして、画面がヒンジに沿って割れたということです。MacRumorsによると、割れる前の内側画面の表面にも外側のヒンジにも傷や損傷はなく、Apple Storeに持ち込んだところ、その場で新品に交換されました。

MacRumorsはこのほかに、米国より数時間早く発売された中国のデモ機で画面が割れた写真が複数出回っていることも伝えています。ただしデモ機の写真は経緯が分からず、利用者が壊した可能性も残ります。発生件数についてはMacRumorsも数字を出しておらず、発売日に大量のiPhone Duoが届いた以上、一定数の初期不良は出るものなので、どこまで広がるかはまだ分からない、という書き方です。他の国で同じ症状が出ているのか、何台で起きているのかについては現時点では不明です。

画像:MacRumors

Appleが発売日に公開したヒンジ不具合の手順、ソフトでは直らず最後は内側画面の交換

Appleのサポート文書「iPhone Duo Troubleshooting Hinge Issues」は公開日が2026年10月23日で、日本向けページ(ja-jp)でもメニュー以外の本文は英語のままです。対象の症状として、本体が完全に開かない・閉じない、開閉時に異音がする、ヒンジが緩い、ヒンジが曲がった・壊れた、ヒンジの動作に影響する筐体の損傷、の5つを挙げています。手順はまずユーザガイドでヒンジの取り扱いを確認し、次にサードパーティ製のケースと画面保護フィルムを外してヒンジを点検します。開閉して音を確かめ、緩み・硬さ・位置ずれがないか、全ての角度で本体を保持できるか、ヒンジ沿いに粒子やほこりがないか、筐体にへこみや傷がないかを見る、という内容です。清掃は柔らかく少し湿らせた布で行い、圧縮空気は使わないよう明記しています。

注目すべきは「ヒンジの問題には診断もソフトウェアによる対処もなく、再起動・アップデート・復元は不要」とはっきり書かれている点です。つまりヒンジ周りの症状は設定や更新で直る類のものではなく、点検で解決しなければ内側ディスプレイのアセンブリを交換する、と最後の手順に書かれています。しかもその手順には部品と工具の注文が必要と注記があり、「部品を交換しても問題が解消しない場合がある」「その他の修理サービスはsupport.apple.com/repairで確認する」と続きます。利用者向けの説明というより、修理手順をそのまま公開した文書と読めます。この文書が発売日当日に出たということは、Appleがヒンジ関連の症状を最初から修理の一区分として想定していたことを意味しています。

3万2,000回の耐久試験と20回未満の亀裂、全台共通の設計より個体差が疑われる

当ブログでもお伝えした通り、元WSJのジョアンナ・スターン氏はレビュー機を4晩で3万2,000回以上開閉してもヒンジは緩まず、むしろ固くなったと報告しています。The Vergeによると、YouTuberのTim Pan氏も合計1万1,500回(うち1,000回は氷点下)の開閉試験でヒンジは問題なく、折り目が目立つようになったと伝えているだけです。3万2,000回耐えたレビュー機と、20回未満で割れた個体。その差は1,600倍以上で、同じ設計の製品が使い込みで割れたとは考えにくい数字です。

開閉20回未満という回数と、割れる前に外側のヒンジにも画面の表面にも傷がなかったという本人の説明を合わせると、ヒンジの摩耗ではなく、画面の下にある可動部に最初から何かが引っ掛かっていたか、パネルとヒンジの組み付けに個体ごとのばらつきがあったことが疑われます。開閉強度を調整するスプリングが弾けて出てしまった結果ディスプレイを割ったのではないかという仮説もあります。

もし全台共通の設計上の欠陥であれば、各媒体の耐久試験でとっくに割れているはずですなので、何らかの個体差であることは間違いなさそうです。Appleが割れた本体をその場で引き取って交換しているのは、故障箇所を調べるためでもあるとMacRumorsは見ています。発売初日に複数台の部品ロットや組み立てラインが絡む話なので、Appleが原因を特定するまでは、個体不良と考えるのが今の段階では自然です。

保証内なら無償交換、保証外なら同じ症状で182,800円

MacRumorsは、通常使用でのヒンジの故障は1年間の保証で対応されるはずで、発売日に受け取った人には2週間の返品期間もあると書いています。日本のApple Storeの返品条件では、製品の受け取りから14日以内であれば返品できます。10月23日に受け取った人なら11月6日までです。日本では発売日の店頭販売がなく、予約分が順次届いている状況なので、期限はそれぞれの受け取り日から数えることになります。

問題は保証が使えない場合です。Appleのサポート文書が行き着く先は内側ディスプレイアセンブリの交換で、当ブログでお伝えした日本の保証外修理料金では内側ディスプレイの損傷が182,800円、本体価格364,800円のちょうど半分です。ヒンジそのものが曲がっている、筐体が変形していると判断されれば、その他の損傷の273,800円に跳ね上がります。同じ「ヒンジ沿いの割れ」でも、Appleが通常使用での不具合と認めれば無償、落下や圧迫などの事故扱いになれば182,800円以上という、極端に差の大きい分かれ目です。今回のオーストラリアの事例のように傷が一切なければ無償交換になりましたが、ケースの粘着面を剥がした跡や細かな傷がある本体で同じ症状が出たとき、Appleがどう判定するかはまだ事例がありません。

Appleが、明日10月16日21時(記事更新時点)に日本で予約が始まる折りたたみ式iPhone【iPhone Duo】の保証外修理料金を公開しました。米国の修理見積ページでは内側ディスプレイが約15万8,300円(999ドル)、「その他の損傷」が約23万7,500円(1,499ドル)、日本の見積ページでは内側ディスプレイ182,800円、その他の損傷273,800円です。本体価格364,800円の端末で、修理1回に最大273,800円がかかる計算になります。この数字をiPhone 18 Pro Maxや米国・中国の料金と並べてみると、Appleが折りたたみの修理代をどういう計算で決めてい...
【256GBモデルの修理費用はなんと本体の75%!】iPhone Duoの保証外修理料金、内側画面182,800円・その他の損傷273,800円 - 小龍茶館

小龍的にはこう思った

発売日にヒンジの対処手順を出してくるあたり、Appleは折りたたみ初号機のヒンジが修理の主戦場になることを分かっていたのでしょう。その文書に「ソフトウェアでは直らない」と書いてある以上、ヒンジ付近で違和感や音がしたら、設定をいじったり再起動したりしている時間はありません。無理に開閉を続けず、そのままApple Storeか正規サービスプロバイダに持ち込むのが一番です。特に受け取りから14日以内なら、修理ではなく返品・交換の扱いにできるので、箱と付属品は捨てずに取っておく価値があります。

当ブログでお伝えした3万2,000回の耐久試験の結果を見て安心していた人には水を差す話ですが、小龍的には、今回の報告は開閉回数で割れたものではなく、最初から当たりの悪い個体を引いたという話に見えます。件数も経緯もまだ揃っていないので、日本のユーザーは自分の本体のヒンジを一度ゆっくり開閉して、音や引っ掛かりがないかを確かめておけば今は十分です。Appleが原因を公表するか、交換プログラムを出すかどうかは、報告が増えるかどうか次第といえそうです。

初日の販売台数が少なかったのも、これらの初期不良の報告を受けた上でラインを改善するためだったのかもしれません。つまりアーリーアダプターは実験台にされているのです。あまり感心できるものではありませんが、製品のアップデートを発売後にやっていくというソフトウェア的な考え方をハードウェアに持ち込むのは中国の得意技だったと思うのですが、そういえばAppleのお家芸だった気もします。だからこそ、「Appleは初物に注意」なのです。次世代、第3世代と重ねるうちに、恐らく劇的に改善されていくことでしょう。個人的には、キャンセルしようかと思っていますが、ステータスがin progressになっているからか、キャンセルができないかもしれません。。来年1月23日まで待って、とっくに熱が冷めた頃に中途半端な製品を手に入れるというのはできるだけ経験したくないんですけどね。。

Appleの折りたたみ式iPhone【iPhone Duo】のレビューが、日本時間10月21日の夜に一斉に解禁されました。発売は明日(記事更新時点)10月23日です。各媒体の実測で、詳細な数字と仕様がはっきりしました。Webを見続けるバッテリーテストはiPhone 18 Pro Maxより約4時間短い結果です。重さは254gでiPhone 18 Pro Maxとわずか5g差であり、生体認証はFace IDの代わりにサイドボタンのTouch IDだけを備えています。一番の見どころは、元WSJのジョアンナ・スターン氏による耐久試験(検証動画)です。自作の機械で4晩かけて3万2,000回以上開...
【3.2万回開閉でもヒンジ緩まず】iPhone Duoレビュー解禁、バッテリーは18 Pro Maxより4時間短く - 小龍茶館

記事は以上です。

(記事情報元:MacRumors、The Verge、Apple サポート、Apple(日本)返品条件、Apple(日本)iPhone Duo 製品ページ)

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