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【iPhone 18 Proは10〜20%値上げ、折りたたみUltraは2,099〜2,299ドル(約33万〜37万円)】TrendForceが9月予測を更新。メモリ調達費は1年で5倍、原価に占める割合は1割から34%へ

値上げのイメージ。スマートフォンに上向きの値札が付き、背後でメモリチップを積み上げた矢印と棒グラフが右肩上がりに伸びている

9月9日のイベントまで1週間を切った9月3日、台湾の調査会社TrendForceがiPhone 18シリーズの予測を更新し、秋に登場するiPhone 18 Pro・18 Pro Maxと折りたたみモデルは前世代より10〜20%高くなるとの見立てを示しました。折りたたみは2,099〜2,299ドル(約33万〜37万円)、最上位構成は3,000ドル(約48万円)超という予測です。TrendForceの仮称は「iPhone 18 Fold」ですが、ここではこれまでどおりiPhone Ultraと呼び、8月の原価予測とメモリ価格の動きをたどります。円換算は1ドル=159円、1元=23.6円で、以下も同じです。
値上げのイメージ。スマートフォンに上向きの値札が付き、背後でメモリチップを積み上げた矢印と棒グラフが右肩上がりに伸びている

原価38%増と価格10〜20%増、メモリは1年で5.3倍

まずここでTrendForceの8月10日と9月3日の予測を並べると、8月は256GBのiPhone 18 Proの部品原価(BOM)が約38%増、9月は新モデルの販売価格が10〜20%増という内容です。8月にはAppleが最近のMacBookと同様に粗利益の一部を削り、旧モデルの値上げも検討する可能性が挙がっていました。9月の予測でもAppleが上昇分を一部吸収し、サービス収入の重みが増すとされ、無印のiPhone 18は2027年1〜3月期に回る見通しです。

現在販売されているiPhone 17 Proの米国価格は1,099ドルなので、10〜20%増を当てはめると1,209〜1,319ドルとなり、値上げ幅は110〜220ドル(約1万7,500〜3万5,000円)です。8月には販売価格が200〜300ドル上がる可能性も報じられましたが、今回は下限が下がり、Appleがどこまで吸収するかに幅が出てきました。昨日紹介したブルームバーグのガーマン記者の予測は、100ドル値上げの1,199ドルです。

9月に発表されるとみられる【iPhone 18 Pro】について、台湾の調査会社TrendForceが、部品原価(BOM)がiPhone 17 Proより4割近く高くなるとの見通しを示しました。米国での販売価格は200〜300ドル上がる可能性があるとのことです。一方でAppleは、部品在庫を積み増すという同社としてはかなり異例の対応にも動いています。基本ストレージは256GBのまま。増えないのに値段だけ上がるまず期待を折るような話から。iPhone 18 Proの最小構成のストレージは、256GBで据え置かれる見込みです。 iPhone 16 Pro … 128GB iPhone 17 Pro …...
【最大3万円超の値上げか】iPhone 18 Proの部品原価が4割増。ティム・クックは「百年に一度の洪水」、Appleは異例の在庫積み増しへ - 小龍茶館
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そして今回のリリースには、256GBのProモデルの2026年7〜9月期のメモリ費用が前年同期より400%近く高い、つまり5倍弱になるとの記述があり、汎用DRAMの契約価格を四半期ごとに積み上げると、その大きさが見えてきます。

2025年10〜12月期は当初予測の+8〜13%に対して実績が前期比+45〜50%(TrendForce(2月))、2026年1〜3月期は実績で+93〜98%となり、ひとつの四半期でほぼ2倍です(同6月)。続く2026年4〜6月期は3月末時点の予測で+58〜63%(同3月)、7〜9月期は7月時点の予測で+13〜18%となっています(同7月)。

各レンジの中央値を掛けると2025年7〜9月期を100とした指数は535となり、約5.3倍という結果はメモリ費用が400%近く高いという予測とも重なります。スマホ向けのモバイルDRAM(LPDDR)も1〜3月期に約90%、4〜6月期にはLPDDR5Xで78〜83%上がるという数字です(同5月)。上昇率が10%台へ鈍っても、5倍の水準からさらに上がる話ですから、買う側には高止まりの重さが残りますね。

背景にあるのはAIサーバー向けのHBM(広帯域メモリ)で、メモリ各社が生産能力をHBMとサーバー向けに振り向けた結果、スマホやPC向けの汎用品が不足しました。ティム・クック氏が「百年に一度の洪水」と呼んだ状況で、同氏は9月1日に会長へ退き、CEOはジョン・ターナス氏に交代しています。

原価の3分の1を占めるメモリと日米中の価格試算

8月のリリースでは、iPhone Proの原価に占めるメモリの割合が1年前の約10%から2026年7〜9月期に約34%へ上がり、2027年上期には40%を超えるとされ、メモリ価格は2025年初めから5〜7倍になったとも書かれています。

メモリ以外の部品価格が前年と同じだと仮定すると、原価38%増とメモリ5倍という条件から前年のメモリ比率は9.5%と計算でき、それが5倍になると今年の比率は34%となってTrendForceの数字と一致する一方、A20 Pro(2nm)や新しいディスプレイなど、メモリ以外の部品が10%上がっていたと置けば昨年7%、今年26%という計算になります。いずれも条件を置いた試算ですが、メモリが原価の中でどれだけ大きな存在になったかを考える手掛かりです。

去年は原価の1割、今年は3分の1、来年は4割という予測で、メモリがiPhoneで一番高い部品になったという話です。「原価200〜300ドル増」という8月の数字も、メモリが5倍になると聞けば重みが変わってくるでしょうか。

日本・中国は現行価格(日本は2026年7月18日の値上げ後)に同じ率を掛けた機械的な試算。実際はAppleが各国ごとに端数を丸める
モデル米国日本中国本土
iPhone 17 Pro(現行)1,099ドル194,800円8,999元
iPhone 18 Pro(+10%なら)1,209ドル約214,300円約9,899元
iPhone 18 Pro(+20%なら)1,319ドル約233,800円約10,799元
iPhone 17 Pro Max(現行)1,199ドル214,800円9,999元
iPhone 18 Pro Max(+10%なら)1,319ドル約236,300円約10,999元
iPhone 18 Pro Max(+20%なら)1,439ドル約257,800円約11,999元
iPhone Ultra(折りたたみ、TrendForce予測)2,099〜2,299ドル約33万〜37万円(実勢レート換算)1万7,000〜1万9,000元前後(筆者試算)

日本と中国は現行価格に同じ率を掛けた機械的な試算で、Appleが各国の価格を決める際には「214,800円」「9,999元」のように端数を丸めることも考えられます。目安は日本のiPhone 18 Proが21万〜23万円台、Pro Maxは20%増なら25万円台です。

ちなみにAppleは2026年7月18日に日本のiPhone 17 Proを17万9,800円から19万4,800円へ値上げしています(Impress Watch)。現行の税込価格をドル価格で割ると1ドル=約177円相当ですが、消費税10%を除くと約161円で、実勢の159円に近い水準です。7月に為替へ合わせ直した形なので、円が今の水準で推移するなら、ドルの値上げ率が日本にも乗ると見るのが自然でしょう。

(2026年9月5日訂正:初出時は日本の現行価格を7月18日の値上げ前の金額で計算していたため、表と本文の日本円の試算を値上げ後の価格で計算し直しています)。

約33万〜37万円のUltraとA20 Proの進化

折りたたみiPhone Ultraの予測価格は2,099〜2,299ドル、最上位構成は3,000ドル超です。1ドル=159円なら約33万〜37万円、最上位は約48万円で、Appleの現行日本価格の税込比率である約177円を使うと37万〜41万円となります。

中国価格は今回の予測の対象外ですが、iPhone 17 Proの米中価格比である1ドル=約8.2元(増値税13%込み)を当てはめると1万7,000〜1万9,000元前後、日本円では40万〜45万円ほどです。換算方法によってこれだけ幅が出ると、日本の正式価格も気になりますね。

仕様の予測は3機種共通の2nmのA20 Proに加え、メモリを積み重ねるInFOから横に並べるWMCMへの変更で放熱を改善するというもので、ディスプレイはLTPO+、Proは機械式の可変絞りとバッテリー大型化、折りたたみはデュアルカメラと静電容量式の指紋認証、折り目の目立ちにくさの改善が挙がり、価格と一緒に中身も変わる見通しです。折りたたみスマホは2026年の市場全体の約2%とされ、Ultraには台数とともに価格帯を上へ広げる役割が見えてきます。

9月7日に発表される小米18 Foldとの比較と、Ultraの発売時期については、先日の記事にまとめています。

折りたたみ【iPhone Ultra】が発表される9月9日(日本時間10日午前2時)の2日前、9月7日に中国の2強が同じ日に発表会を開きます。午後は華為(Huawei)が三つ折りの第2世代【Mate XT 2】とHarmonyOS 7、夜は小米(Xiaomi)が2年ぶりのブック型折りたたみ【小米18 Fold】。小米は9月2日に外観を公式に公開し、外5.38インチ・内7.58インチという、噂されるiPhone Ultra(外5.5・内7.8インチ)とほぼ同じ寸法であることが分かりました。価格は1万2,000元(約28万円)との見方が有力です。3日間に3つの折りたたみ。何が起きるのかを整理し...
【Appleの2日前に中国勢が先手】9月7日に小米18 Foldと華為Mate XT 2が同日発表。小米は外5.38・内7.58インチの「中折叠」で折りたたみiPhone Ultraとほぼ同寸、最低価格は1万2,000元(約28万円)か - 小龍茶館
9月9日の発表がほぼ確実視される折りたたみ【iPhone Ultra】ですが、「で、いつ買えるのか」という肝心の点は、報道が割れたままです。2027年への延期説から「9月出荷に遅れなし」説まで、この数ヶ月の情報を9to5Macが整理していたので(9to5Mac)。発表直前の頭の整理をしておきます。悲観から楽観への報道の流れ 悲観の起点: Nikkei Asiaが「2027年にずれ込む可能性」を報道。折りたたみ有機ELの歩留まりなど生産面の懸念が理由とされた すぐに否定: Bloombergのガーマン記者が「開発は9月に向けて順調(on track)」と延期説...
【結局、9月に買えるのか】折りたたみiPhone Ultraの発売時期を整理。2027年延期説は後退、ただし初回分は極少か - 小龍茶館

そしてA20 Proについては、9月3日にMacRumorsが微博(Weibo)のリーカーによる、はんだボールの配置からの解析を紹介しています。CPUは高性能2コアと高効率4コアの6コア構成を維持し、GPUは6コアから7コアへ約16%増えるという内容です。

メモリバス幅は64ビットから96ビットへ広がり、帯域は5割増しです。高効率コアのL2キャッシュは6MBから8MBへ増えるとされています。搭載メモリは12GBが本命と見られ、帯域の拡大は端末上で動くApple Intelligenceに向けたものです。AIを動かすためにメモリを増やし、そのAIの需要でメモリが高くなるという、なかなか悩ましい組み合わせです。。

世界の値上げと中国の補助金、安いメモリの行方

同じ9月3日にCounterpoint Researchは、2026年の発売済みスマホの世界の小売価格が年初から約15%上がったと発表しました。4割以上のモデルで発売後の値上げが起きるのは業界で初めての事態だそうです。新製品の発売価格も前年比25%増で、同社は理由となるメモリ価格について2025年10〜12月期から4倍としています。

地域別ではインドが21%、日本を含むアジア太平洋が19%、中東・アフリカが18%、中南米が16%、中国が10%、欧州が7%、米国が5%と、新興国ほど上げ幅が大きい傾向です。メーカーはストレージやカメラを削り、4Gモデルを増やして対応しています。一方、消費者は買い替えを先送りし、整備済み品へ向かっています。

CounterpointはAppleがiPhone価格を据え置いてきたとする一方、アナリストのカーン・チャウハン氏はiPhone 18を含めて値上がりが続くと見ています。新製品と既存モデルの両方で値上げが進むと、買い替え時期を決めるのも悩ましいですね。

中国の上昇率が10%に収まる背景には価格競争に加え、6,000元以下の端末を対象に価格の15%、上限500元を支給する買い替え補助金が緩衝材になっていると考えられますが、9,000元を超えるiPhone 18 Proや1万5,000元を超えるであろうUltraは対象の枠を超えるため、中国のApple好きには値上げがそのまま響く構図です。

メモリ供給側でも変化があり、TrendForceは7〜9月期のモバイルDRAM全体の上昇率が8〜13%へ鈍り、Samsungは一桁台半ばの値上げにとどめる一方、SK hynixと中国最大のDRAMメーカーである長鑫存儲(CXMT)は競合に追いつくためにより高い値上げを求めるとしています(TrendForce(8月3日))。安値で市場を取ってきた長鑫も供給不足の中で値上げの先頭に立ち、中国製メモリの安さを頼りにした価格競争にも変化が出てきました。

小龍的にはこう思った

小龍的には、今回の値上げはAI時代の二重の請求書という印象で、端末のAIのためにメモリを強化しながら、サーバー側のAI需要で膨らんだ部品代も引き受ける形だと感じます。だからこそ9月9日は、新機能と一緒にAppleがどれだけ原価上昇を吸収するかを見たいところです。

まずイベントで確認したいのは、iPhone 18 Proが1,199ドル(+100ドル)か1,299ドル(+200ドル)かという点で、前者ならガーマン氏、後者ならTrendForceの上限に近い価格になります。日本では7月の値上げに続いてドルの上昇率が乗るか、Ultraでは最低価格が2,099ドルを切るかが気になります。Ultraがその線を下回るなら、Appleがかなり吸収したという見方になるでしょう。

画蛇添足 One more thing…

ちなみに日本時間9月10日午前2時のイベント終了後には、米国・中国・香港・日本の価格と仕様を比べる記事を出す予定です。同じドル価格でも税金と換算方法で日本円の見え方が変わるので、発表の数字を並べてから買い方を考えるのも楽しみです。。

記事は以上です。

(記事情報元:TrendForce(9月3日)、TrendForce(8月10日)、MacRumors(価格)、MacRumors(Ultra)、9to5Mac、Counterpoint Research、IT之家)

※記事中の画像はイメージです。

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