中国では堂々と政府によるネット規制が行われているが、これまでApple関連についての規制はAppleの中国への積極的な働きかけによって行われることはなかった。
Appleは更に中国国内にApp Store等のサーバを置き、それまで海外にあって非常に遅かったApp StoreやiTunes等のAppleが提供するサービスのスピードアップを図っていた。
しかしiPhone中文網の情報によると、7月1日にiOS8.4がリリースされてから、どうやら中国国内からApp Storeにアクセスできない状況があるようだ。そしてその原因はWi-Fiで設定できるDNSにあるもよう(iOS8.4の問題ではないようだが)。
中国の標準のDNSはDNSキャッシュポイゾニングなどを行ういけない困ったちゃんなDNSだったりするので、それを変更すればアクセスできるようになる。
iOS8.4でDNSを変更して中国からApp Storeにアクセスする方法
特に社内ネットワークなどでDNSを指定されていなければ、以下のように変更しよう。
Step 1.
設定>Wi-Fiで、接続しているWi-Fiの一番右のiボタンをタップ
Step 2.
DNS欄に、以下のどれかを入力しよう(ちなみに最近最後のGoogle DNSは中国国内からのアクセスがあまり調子が良くないので上の2つをお勧めする)
- Ali DNS
223.5.5.5, 223.6.6.6 - 114DNS
114.114.114.114, 114.114.115.115 - Google DNS
8.8.8.8, 8.8.4.4
私自身はAli DNSを使っているが順調に接続できている。
なお、このDNSはあらゆる人にお勧めだ。中国標準DNSによるDNSキャッシュポイゾニングを受けないためにも、できるだけルータなどにもこれらのDNSを設定するようにしたい。
ちなみに、もちろん中国ネット規制回避のVPNを使えばApp Storeへのアクセスも問題ない。詳細は当ブログの【中国ネット規制回避・壁越え(ネット規制回避)最新事情】記事をご参照のこと。
記事は以上。