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Apple Watchはまずますのスタート?初代iPhoneよりは速いペース

2007年に登場した初代iPhone(iPhone2G、日本未発売)は、携帯電話業界だけではなくテクノロジー業界全体を激しく揺さぶり、エポックメイキング的な製品になり、iPhoneリリース後の世界中全てのスマートフォンが殆どiPhoneのコピーのようになってしまったのはご存じの通り。しかし実際その初代iPhoneの販売台数はそれほど多くなかったことはご存じだろうか。

AppleのiPhoneとiPadの販売初速

iPhone2Gのリリース後1年間の販売台数は、たったの540万台だった。昨年のiPhone6/6 Plusの販売台数(7,000万台)などを見ると非常に少なく見えてしまう。

ちなみにApple創業後、最も販売スピードが速かった製品はiPadで、iPad初代がリリースされてから1年で1,000万台を販売し、3年後には1億台を売り、5年後には2.5億台に達している。

では現在、iPhoneやiPadの後を継いでAppleを代表するイノベーティブな製品として鳴り物入りで登場したApple Watchの販売スピードは、iPhoneとiPadを比べるとどうだろうか?

Apple WatchはiPhone初代よりはいい成績?

今日までAppleは公式にはApple Watchの具体的な販売台数について明らかにしていない。しかしオンラインアップルストアや直営小売店でのApple Watchの深刻な在庫不足を見るに、少なくない台数が売れているのは容易に想像できる(初期ロットの歩留まりが悪かったという説もあるが)。

これまでの業界の著名なアナリストによるApple Watchの販売台数の予測は、4月24日の発売日以前の予約で既に230万台の受注があったというのが有力だ。この数字は上記のiPhone2Gがリリースされてから1年で売った販売台数の約半数にあたる。

またアナリストの予測によれば、4〜6月の3ヶ月の間にApple Watchの販売台数は230万台に至り、年末のクリスマス時期になれば”期待できる”ほどの台数になるものとされている。それに比べ、初代iPhoneは2.5ヶ月で100万台を売ったにとどまっている。

画蛇添足 one more thing

Apple WatchはiPadほどではないにせよ、iPhoneよりはいいスタートで、まずまず健闘しているのかもしれない。ただ、iPhone6/6 Plusが数千万台〜1億台を突破しようとしている中で、数百万台という数字は圧倒的に少ないような気もする。Apple WatchがiPhoneとペアリングしないと使えないが、まだiPhoneユーザの10%もApple Watchを手にしていないということになる。

腕時計は使う人が限られる、機能にしては価格が高すぎる、など様々な原因が考えられるが、ただそれでも200万台以上の台数が売れているということは、やはりApple WatchはAppleの伝統を受け継ぎ、他社に比べると優れたデザインと気遣いに溢れたOSを搭載しているというアドバンテージによるものだ。

今後Apple WatchがiPhoneやiPadのように”製品シリーズ”として成功できるかについては、キラーアプリが鍵を握る、というところだろうか。

記事は以上。

(記事情報元:WeiPhone

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