地球上には様々な国や地域が存在し、
それぞれの場所ではスマートフォンのユーザの使用習慣は変わってくる。
しかしだいたいのユーザにおいて共通しているのは、
iPhoneやその他Apple(アップル)の製品を持つことは一種のステータスになっているということだ。
そんなわけで、Appleは東南アジアのベトナムで最大の情報通信技術の会社「PT Corp.」を選択し、
同社のベトナムと東南アジアとの市場シェアを拡大しようとしている。
中国と同様、ベトナムのような発展途上国はAppleにとっては非常に潜在的なマーケットがあり、
先にその市場をがっちりと掴んでおくことが非常に重要だ。
International Data Corpの役員Lam Nguyenによれば、
2014年はベトナムのスマートフォンの売上げは前年比56%も成長し、
1,200万台にのぼるだろうとしている。
そしてその中の大部分を占めるのがAppleのiPhoneだという。
Lam NguyenがBloomberg(ブルームバーグ)によるインタビューで、
「(iPhone以外にも)更に多くのもっと安いスマートフォンが選択可能です。
それらはある比較的リーズナブルなステータスシンボルとなり、
また一種のファッションにもなるのです」
と答えている。
今年の第二四半期の財務レポートによれば、
Appleの売上げの26%がアジア・太平洋地区からであるという。
そしてそのうち20%が大中華圏だという。
(ちなみに日本はその中には含まれず、単独で9%となっている)
Appleの最大のサプライヤーである台湾・中国のFoxconn(フォックスコン、富士康)もベトナムに工場を操業しているが、
彼らのベトナム工場がApple製品の製造や組立に使われているかは知られていない。
ちなみに私が以前ベトナム・ホーチミンに2度旅行に行ったときに、
個人的にはやはりiPhoneは非常に人気がある機種であることがわかった。
ベトナム人は新しいものが好きだが、iPhoneに関してはiPhone4もまだまだ根強い人気があった。
そして現地に直営のApple Storeがなかったので(現在はある)、
出回っているのは香港版や米国版。
もちろん何らかの形で輸入されて売っているので非常に高価だった。
また、買い取り価格もなかなか高いのが面白かった。
まだ経済的には多くの人がiPhoneを買えるような状況ではないベトナムだが、
それでもホーチミンにやっと今年マクドナルドができるなど、
米国ブランドや製品が徐々に浸透しつつある。
これからのAppleの東南アジア進出戦略からは目が離せなそうだ。
記事は以上。