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Beatsの後は何買う?Appleが買収するかもしれない企業のリスト

当ブログでもさんざんお伝えしてきたが、
Apple(アップル)は32億ドル(約3,200億円)でイヤホンとストリーム配信サービスで有名なBeatsを買収しようとしている。
生き馬の目を抜くようなテクノロジー業界で、巨額のM&A(買収)は日常茶飯事だ。
そんな中、AppleはBeatsの買収以上に巨額な企業買収をするのではないかとみられている。

これまで、Appleは多くの正直聞いたこともないような会社を買収してきた。
その目的はひとえに、その会社の技術、人材、特許を一気に獲得するためだ。
例えばiAdサービスの元になったモバイル広告会社のQuattro Wirelessや、
App Storeの検索ツールの元となったChomp、
そしてモバイルアプリのColorの技術集団などだ。
しかしこれまでGoogleがYoutubeを、FacebookがInstagramを、Yahoo!がTumblrを買収したような、
いわゆるブランドとその製品とそのユーザの獲得のために有名な企業を買収する、
というような行為はAppleはやってこなかった。
その理由は、恐らくAppleは既に自分自身で世界を変えるほどの製品を多く抱えていること、
またブランド力やそのユーザは自分自身の力で獲得し、
世界を変えるような製品は自分自身で開発したいという方針があるからかもしれない。

しかし最近多くの人に言われていることは、
Appleのエンジニアやデザイナーは既にイノベーションを使い果たしているか、
暫く全く斬新なアイデアというものは出てこないのではないかということだ。
それにもしBeatsの買収がAppleのCEO ティム・クック(Tim Cook)の策略の一部だとしたら、
今後も同社による買収は更に続くのではないかと考えられる。
Apple以外にも素晴らしい製品が多数存在し、
Appleの手元には使い切れないほどの現金があるのは現実なので、
正直いくつも良い会社が買えると思われるのだ。

以下がAppleが買収するかもしれない企業のリストだ(完全に予想レベルなので本気にしないように)。

SoundCloud

iTunes Music Store(iTMS)は世界最大の音楽の小売店になっていることは周知の事実だ。
そしてAppleがこれからBeatsと共に買収するBeats Musicが加われば鬼に金棒で、
これによってSpotifyにも十分対抗できる。
しかし、実は”音楽界のYoutube”という呼び声の高いSoundCloud上には、
まだリリースされていない多くの優れた音楽がアップロードされている。
既に報道によってTwitterがこのSoundCloudの買収に興味を示しているという。
当然、Appleは音楽業界の先端を行く身としてはSoundCloudの買収には乗り出すべきだろう。

買収予想価格:10億ドル(約1,000億円)。SoundCloudの前回の融資での評価額は7億ドル(約700億円)だった。ウォールストリート・ジャーナルによれば、TwitterもSoundCloudを買収したがっているが、資金が足りないという。が、Appleにとってはこんな額は屁でもないくらいだ。

Vimeo

Appleが動画や映像系の業務を強化したかったら、その系統の会社の買収を考えるだろう。
YoutubeはもちろんGoogleが手放すわけがないが、
OKCupid、Ask.comやCollegeHumorを所有しているIACは、
恐らくVimeoについては喜んで買収に応じるのではないかと思われる。
Vimeoは創設以来、高品質のインディーズ動画が集まる場所として有名で、
最近はレンタル事業も開始した(Vimeoの「あとで見る」機能は非常に優秀で、Apple TVにぴったりではないかと思われる)。
iPhoneとiPadユーザは多くの動画を撮っているはずで、
もしAppleがVimeoを買収し、Apple IDで一括管理できるようにしてそれらを集めたとしたら。。
現在のYoutubeやFacebookに上げるよりも便利になるだろう。
これは「Appleが自分でできることをなぜ買収で実現?」という例かもしれないが、
Vimeoを利用しているユーザは質が高く、買収する価値があるといえる。

買収予想価格:5億ドル(約500億円)以下。
実はIACは2012年に3億ドルでVimeoのサービスの一部を売りに出したことがある。

Dropbox

モバイルコンピューティングの優位性は、
いつでもどこでもネットワークに繋げることにある。
これはGoogleの戦略でもあり、もちろんAppleのサービスのコアとなる部分でもある。
しかし前CEOの故スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)が最後に完成させた製品iCloudは、
あまり思い通りの動きをしてくれず、
運が良くないと全ての写真をアップロードできないし、
正直かなりノータリンな並び替え機能にはイライラする。
そこで、AppleはまだGoogleが手を出していないクラウドストレージのDropboxを買収することで、
本当の意味でのiCloudになるのではないかと思われる。
ただDropboxとしてはあまり乗り気ではないだろう。
というのはテクノロジー業界のトップを走るプラットフォーム企業の中で、
Dropboxは今でもかなり硬い独立した地盤を維持しているからだ。

買収予想価格:200億ドル(約2兆円)以上。Dropboxは最近の外部融資による評価額は100億ドル(約1兆円)を超えている。

Tesla

笑い話に聞こえるかもしれないが、
電動カーの製造はAppleの理念と合致する。
ハードウェアを基本とした垂直集中のビジネスモデル、
最先端のテクノロジーとデザイン、
それに電動自動車は全世界でユーザに求められている。
更にAppleは既にCarPlayを開発し、
そのプラットフォームとサービスは自動車業界にも適している。
しかしAppleのCarPlayは自動車メーカーや周辺機器メーカーとの強い協力関係があって初めて生きるといわれている。
そんなわけでTeslaの買収も考えられるのではないだろうか。
ただ、TeslaのCEOのイーロン・マスク(Elon Musk)は果たして売るだろうか?
またティム・クックはそこまでリスクを冒してこの業界に進出するだろうか?
今のところその確率は高くないかもしれない。

買収予想価格:300億ドル(約3兆円)。テスラの現状の市場価格の25%アップ金額だ。このくらいないと買収は成立しないだろうが、この買収そのものがあまり現実的ではないかもしれない。

記事は以上。

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