台湾のメディアによると、
Appleの次世代iPhoneといわれる「iPhone6」の製造(組立)は、
台湾Pegatron(ペガトロン、和碩)が全生産量の半分を受注する可能性が高いことがわかった。
生産キャパシティを確保するため、Pegatronは既に中国江蘇省昆山市に新しい工場を作り、
全てのiPhone組立ラインをそこに移行するという。
ただし、その台湾のメディアも完全に裏が取れている情報ではないという。
台湾メディアによると、昆山工場は今年中旬から操業を開始し、
2014年第三四半期には生産キャパを大幅に増加するという。
このことから、次世代iPhoneのiPhone6は今年の年末頃にリリース・販売されるものと思われる。
Appleは2011年から新型iPhoneに関しては年末にリリース・販売するという一貫した周期を保っている。
上記でPegatronがiPhone6の製造の半分を受注すると書いたが、
残りの半分についてはまだ情報がない状態だ。
ただ、常識的に考えれば、製造パートナーとして、
従来のFoxconn(フォックスコン、富士康)を外すことは考えにくいだろう。
FoxconnはAppleの長年のパートナーであるからだ。
ただ、iPhone5の製造以来、iPhoneの製造には全く新しい生産ラインが用いられており、
iPhone5以降の生産技術の習熟度に関しては、
Foxconnが他社と比べて非常に優勢かといえばそういうわけでもない。
そしてFoxconnも以前iPhone5はAppleとパートナーになって以来最も組立が難しい製品だと発表したことがある。
iPhoneの組立は今後更に複雑になり工程が難しくなることは容易に想像できる。
またFoxconnは経営戦略的に今後顧客プロットの中で、
Appleへの依頼度を減らしていくことを検討しているというニュースも以前入ったことがある。
Appleの発注は発注数量は多いが、
非常に低利益で納期や品質の要求も極端に厳しいのが響いているのではないだろうか。
更に、Appleはこれまで中国のFoxconnやPegatronの工場から製品情報がリーク(正直殆どダダ漏れ状態)だったことを憂慮し、
2013年末に発売されたMac Proを全て本社があるアメリカ合衆国にて組立をしたように、
今後iPhoneの組立を米国に変更していくことも検討している可能性がある。
中国の経済発展による人件費高騰もその要素の一つとして挙げられるだろう。
記事は以上。